F-025The Last

 

 「The Last」の意味(weblio辞書)

・飽くまで、最後まで

・納め、限り、前回

・最下位の、最低の

・最上の、この上ない

・最新(流行)の

・最後、結末

 

私の医師としてのキャリアは、霧島リハビリテーションセンター(鹿児島県霧島市)で始まりました。

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 そのリハセンターは今春閉院し、診療・研究・教育機能はすべて鹿児島大学病院(鹿児島市)に移転することになりました。先日、閉院式が開催され、地区医師会会長の代理として私も出席しました。リハセンターとして30年、前身の鹿児島県立霧島温泉療養所から数えると80年の歴史に幕を下ろす瞬間に立ち会いながら考えたことをまとめます。

 

 まず実感したことは、「私たちが見ている目の前の世界は記憶でできている」ということでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

 閉院式の30分前に会場入りした私は、センター長室に招かれました。そこは歴代の教授からたくさんのことを教えていただいた思い出の場所です。

 私が部屋に入ったときセンター長(鹿大リハビリテーション科教授)は不在で、代わりに鹿児島大学学長、鹿児島大学病院院長、文部科学省高等教育局医学教育課大学病院支援室長がいらっしゃいました。名刺交換後談笑しているとセンター長が戻られ、霧島市長も来られました。

 地元の医療事情や噴火を再開した新燃岳(しんもえだけ)について話をしながら、私はちょっとした混乱を感じていました。コンフォートゾーンが揺さぶられる感覚です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 式典5分前となり会場まで案内されました。無人のナースステーションやガランとした病室の前を歩きながら、研修医として働いた20数年前の記憶がよみがえりました。式辞を代読している間にはともに働いた職員の方々とも目が合い、さらにはっきりと昔のことを思いだしました。

すっかり変性意識状態になった私は、11年前病院長に就任したときに「職員の活気、団結力、寛容性、幸福度という点でリハセンターをはるかに超える組織をつくる」と心に誓ったことも思いだしました。

 

現在の私が当時の私にコーチングを行うなら、そのゴールを上書きすることを促すでしょう。他者との比較になっている点がNGだからです。

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物事には絶対的な指標はなく(=不完全性)、主観はその人それぞれのマインドでの情報処理の結果に過ぎません。他者との比較に意味はなく、あくまでゴールを達成した未来の自分との比較のみが意味を持ちます。

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 しかし、不完全ながらもまずは自分なりのゴールがあり、その思いを持ち続けたことがRASを開き、スコトーマが外れたことで苫米地英人博士にたどり着いたことも事実です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 リハセンターの歴史に自身の軌跡を重ねながら、あらためてゴールの大切さとその設定と達成を可能とするコーチングの重要性を感じました。

 

ところで、Lastという言葉にはいろいろな意味があり、「最低の」と「最上の」、あるいは「最後の」と「最新の」といった正反対のニュアンスで使われています。

その違いは何により生まれるのでしょうか?

 

私は、その違いをうみだすものとは「時間の流れ」の解釈だろうと思っています。

過去→未来の人にとっては「今までの終わり」であり「終着点」、未来→過去の人にとっては「未来に一番近いこと」であり「出発点」です。

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いずれにせよ、その本質は「空(くう)」です。

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明後日より新年度。

ぜひ、身近にあるいろいろな「The Last」を、未来志向で考察してください。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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