Q-022:霧島市教育講演会(180124 QA vol.8

 

2018124日(水)に霧島市(鹿児島県)で開催された「第12回学校保健研究協議会」にていただいた御質問・御意見に回答いたします(個人が特定される恐れがある場合は表現を変えています)。

 

 

・私は中学校の教員です。毎日の学校生活の中で、生徒に具体的にどのような接し方が「子供たちの心に火をつける」のか?

 

 AQ-019http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7743340.html)やQ-021http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859594.html)など、過去の回答を御確認ください。ここでは「中学校」という部分にフォーカスをあててお答えします。

 

 2017年の自殺者数(速報値)が発表されました。22年ぶりに22千人を下回った2016年(21897人)よりさらに総数は減っていましたが、唯一自殺者数が増加した年代がありました。それが20歳までの子供たちの年代です。

 最近は特に中学生が深刻で、2016年に厚生労働省が発表した自殺対策白書によると「中学生の自殺者数」は102人で、17年ぶりに100人を超えました。1980年以降でみると、女性アイドル歌手が自殺した1986年の133人に次ぐ多さでした。中学生の総数は減っているのにです。

2015年の年代別人口10万人あたりの自殺者数では、中学生が2.94人で最多でした。

 

 今、特に中高生が危ないのです。早急な対策を必要としています。

 

 当日(180124)の講演で御紹介したとおり、米サンディエゴ州立大学心理学 Jean Twenge教授らによって「米国でスマホが一気に普及した2012年を境に、(米国内で)中高生の抑うつ症状や自殺念慮の経験者、自殺者が急増した」という研究結果が報告されています。

 日本においても、スマホやタブレット、通信可能な携帯ゲーム機の普及とともに、中高生の自殺者がさらに増加することが危惧されます。

 

 もちろんスマホなど環境の変化も大きな要因であるとは思いますが、「スピリチュアルペインに対する配慮と対策がなされていないことが問題の本質である」というのが、コーチとしての私の意見です。

 

 スピリチュアルペインは「自分の存在や意味を問うことに伴う苦痛」と定義されています。

 その問いは、本当は、自我の確立の時期とされる思春期~青年期には始まっています。つまり、すべての大人がすでにスピリチュアルペインを潜在的に抱えているのです。スコトーマに隠れ、認識していないだけです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 だからこそ、すべての大人に、そして、今まさにスピリチュアルペインが始まろうとしている子供たちにコーチングを届ける必要があります。その知識とスキルを身につけることで、「自分の存在や意味」を見いだすことができます。

 

 スピリチュアルペインに関しては、「The Power of Mind Ⅰ」第4章で解説いたします。ぜひ確認してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124524.html

 

 

・「過去を振り返る必要はない」←自分の悪い行いは振り返り、反省すべきではないのか

 

 A:スコトーマを外すこと、すなわち、今まで気づいていなかった改善点を見つけるという意味において“反省”はするべきです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

ただし、反省には危険な面があり、注意が必要です。

 

 私たちの記憶のメカニズムは失敗駆動型です。失敗の記憶がより強く刻まれてしまい、それがセルフイメージをつくりあげます。過去の失敗の集まりが現在の「私」です。

 セルフイメージ=「私」はブリーフシステムとも言い換えられます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 よって、過度な反省をすることは、失敗の記憶を強化することで、セルフイメージ(自己評価)を不当に下げてしまうことになりやすいのです。

 その結果、「私ってダメな○○」というイメージが強化され、ますます現実化していきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 同じ過ちを繰り返さないためにスコトーマは外すべきです。「何がいけなかったのか?」「次はどうすればいいのか?」と自問することは大切ですが、その際は必ず「私らしくなかった」とセルフトークをしてください。

 その時の「私」とは、ゴールを達成した未来の私であり、過去の失敗の集合としての私ではありません。

 「反省」という言葉の中にある「省みる」ものとは、つねに未来です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 

・「時間は未来から過去へ流れている」自分は過去→未来へ進むのですよね?

 

 A:例えば新幹線に乗って外を眺めている時に、「まわりの風景が進行方向から流れてくる」と考えるか、「自分が進んでいる」と考えるかの違いです(新幹線はトンネルばっかりかもしれませんが)。

 

 大切なことは「意識をどこにおくか」「フォーカスをどこにあてるか」ということです。

 

 みんな“過去”にこだわり過ぎです。世間は「あの時○○すればよかった」「○○しなければよかった」等々、過去を語る言葉ばかりがあふれています。

 私は先日ある話し合いに参加しました。その場で急に11年前の出来事を持ち出され、一方的に非難されました(しかも、その後記録を確認したら、相手の主張は完全に間違いでした)。

 

 話し合いも、個人の人生も、国家間のいざこざも、過去にこだわったままでは決して前には進みません。

 

 どんどん離れていく過去ではなく、これからやってくる未来にフォーカスを当て続けるために、「時間は未来から過去へと流れている」「過去は一切関係ない」とセルフトークを行うことが重要です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)