Q-019:霧島市教育講演会(180124) Q&A vol.5
2018年1月24日(水)に霧島市(鹿児島県)で開催された「第12回学校保健研究協議会」にていただいた御質問・御意見に回答いたします(個人が特定される恐れがある場合は表現を変えています)。
・火をつけることは難しいが、荒れた心の子供に聞く耳を持たせるきっかけづくりについて知りたい
A:自己啓発という言葉があります。
“啓発”を調べると、「人々の気がつかないような物事について教えわからせること」(大辞林 第三版)、「《『論語』述而の『憤せざれば啓せず、悱(ひ)せざれば発せず』から》人が気づかずにいるところを教え示して、より高い認識・理解に導くこと」(デジタル大辞泉)とあります。
論語(述而)にある「憤せざれば啓せず、悱せざれば発せず」とは、「自分から学ぼうとしない者には指導しない。自分の考えを言いたいがその言葉がでてこないという者にしかヒントは与えない」という意味です。
よって、“啓発”は確かに「教えわからせること」「教え示して、より高い認識・理解に導くこと」という意味で間違いないのですが、その語源である論語まで考慮すると「聞く耳を持たない者に教えてはいけない」という警告も含んでいるといえます。
自己啓発は「自分を啓発する」ということですので、「自己を人間としてより高い段階へ上昇させようとする行為」(Wikipedia)ですが、その出発点は「自分自身に聞く耳を持たせること」といえます。
私は、“啓発”とはコーチングそのものであると考えています。
ゴールやエフィカシー、スコトーマといった概念をしっかりわかってもらえれば、子供たちが自分自身の意志で心に火をつける時がきっと来るはずです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
まずはコーチングについてあなた自身が学び、そして実践してみせながら、子どもたちの心(無意識)に伝えてあげてください。
なお、孔子の「聞く耳を持たない者に教えてはいけない」という警告に関連して、私自身も貴重な経験をしました。私は院長として働いていた職場へのコーチング導入に失敗しました。そこから学んだことを「The Power of Mind Ⅰ」第六章にまとめていますので、ぜひ御確認ください。
・学習障害を持つ子供への、教師・保護者の接し方について知りたい(事務局へのお願い)
A:事務局への来年以降の講演会に対するお願いでしたが、「学習障害」について思うことがありますので取り上げました。
学習障害(LD)の英訳はLearning Disabilities、またはLearning Disorderですが、ネガティブな意味を含むdisabilitiesやdisorderではなく、個性と捉えdifferencesに変えていこうという提言がされています。
自身もLD、ADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向があるという上野一彦先生(東京学芸大学教授、日本LD学会会長)のインタビューが下記サイトで確認できます。ぜひチェックしてください
http://bigissue-online.jp/2012/09/27/lerning-differences-1/
・私自身苫米地氏の著作を持っており、刺激を受け12月末からルー・タイス氏著作の「アファメーション」を読み進めています。人間の心の持ち方、使い方(言葉も含め)に大きな可能性が潜んでいることを教育の場で伝えていきたい
A:ぜひ伝えてください。「大きな可能性が潜んでいる」と信じる教師や親の何気ない言動が、きっと子供たちの心に希望をうみだすはずです。コーチとして私も応援いたします。
ところで、平昌五輪で感じた「言葉の力」についてフリーテーマで取り上げました。下記を御確認ください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859111.html
蛇足ですが、苫米地式の場合は、さらに非言語による直接的な無意識への介入も行います。
言語・非言語を用いた直接的介入手法によりクライアントのゴールを達成させるマインドをつくりあげるものが苫米地式コーチングです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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