PMⅠ:The Power of Mind Ⅰ
PMⅠ-02:苫米地理論における重要用語解説
PMⅠ-02-18:時間の流れ
この章では、苫米地理論の中でとくに重要な概念をピックアップし、解説いたします。
第二章目次:
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12936581.html
18)時間の流れ
コーチとしてたくさんの方々をサポートし、様々な変革を見守ってきました。ほぼ全員が変革のきっかけになったと評価するのが「時間観の変化」です。私もそうでした。
コーチングを受けたことのない方々は、「時間は過去から未来へと流れている」という見方を受け入れています。
それは人を隷属的にし、既得権益の支配をより強固にするための仕掛けです。
時間は未来から過去に流れています。
例えば、現在は一時間後には「一時間過去」になり、今から一時間未来が「現在」になります。このように時間は未来から過去に流れており、因果応報というときの「因」はつねに未来にあるのです。
私たちは未来の「因」の「果」として現在を生きています。
料理を例に考えてみましょう。
時間経過で行動を表記すると、「食材を準備した」→「調理をした」→「料理が完成した」になります。この時「過去→未来」の時間観に立つと「とりあえず食材を準備して、なんとなく調理していたら、こんな料理が出来上がった」となります。
そんな感じで料理をすることもあるかもしれませんが、ふつうは最初に献立を決め、何を作るかを明確にしているはずです。コーチングでいうゴール設定です。
(http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html)
出来上がりのイメージが先にあるから、「何時頃こんな調理をしている」が決まり、「調理の前にこんな食材を仕入れている」が決まってくるのです。
(http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html)
つまり、未来が先にあり今の行動が決まっていくのです。
それが「時間は未来から過去に流れる」という意味です。
このとき「ゴールを設定することが時間の流れを生みだしている」と考えることができます。「ゴールが時間の流れを生みだす」という言葉に違和感を覚える方も多くいらっしゃると思いますが、じつは、現代物理学により「時間は流れていない」ことは明らかになっています。
「過去、現在、未来の区別は頑固に引き続いている幻想にすぎない」という言葉は、現代物理学の父と呼ばれるアルベルト・アインシュタインによるものです。
そのアインシュタインによる相対性理論により時間と空間は同じものであることが明らかにされています。鹿児島と東京とニューヨークが同時に存在するように、過去も現在も未来も同時に存在しているのです。
時間は連続的ではなくバラバラに散らばった状態に、つまり離散的に存在しています。
時間が流れているように感じられるのは、私たちの意識が時間軸を移動しているからです。
また、量子論により「時間には最小単位がある(プランク時間:5.39106…×10-44秒)」ことが導き出されました。
最小単位があるということは、やはり連続しておらず離散的であることを表しています。
私たちの生きる世界はパラパラ漫画のような世界で、一瞬一瞬に断層が存在しています。
その断層を飛び越えることが「生」であり、その断層にとどまることが「死」。
コーチングの視点で見ると、その「生」のエネルギーを生みだすものがゴールといえます。
(つづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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