Q-009:171117研修会アンケート回答編 vol.7(final)
霧島市(鹿児島県)で開催したコーチングをテーマとした研修会に、たくさんの保健師・看護師さんに御参加いただきました。御意見や御質問の一部に回答いたします。個人が特定されそうなもの等は除いていますので御了承ください。
・○○の絵がわかったとき、心のモヤが晴れてすっとした感覚が一番今心に残っています。特定保健指導のとき、受診者は心から納得していないが、無理に行動計画を立てている状況があるな~とあらためて認識しました
A:その「すっとした感覚」がスコトーマがはずれた瞬間です。一つ上の抽象度に上がった際には、さらにクリアな感覚を体感するはずです。
私が勉強会や講演会に参加することが好きなのは、スコトーマをはずすための意識状態をつくりやすいからです。その道の達人の話は、受講中はそれほどではなくても、必ず私の情報場を揺さぶります。その揺さぶりを楽しみながらリラックスしていると、突然“ひらめき”が生まれます。
今回の研修会後に様々な貴重な御意見をいただきましたが、一番うれしかったのは「心のモヤが晴れてすっとした感覚」を体験していただけたことです。その時に感じたもの(受診者に関する認識)をぜひ追及してください。そこにあなたのさらなる進化・向上の糸口があります。楽しみですね。
・スコトーマについて、知識がないと見えてこないし、重要に思わないと見えてこない。保健指導などでもうまくいかないと思うと方法が見えてこないということが印象に残りました。行動の部分ばかり見てしまうけれど、その人の心をみること、知ることが大切であるとわかりました
A:私たちはつい物理空間での言動に注目してしまい、それを過去の記憶で認識・判断してしまいます。その情報処理の仕方のままだといつまでも過去に囚われたままで、なかなか現状をひっくり返すようなアイデアは生まれません。
言動を生みだす情報空間上のイメージ(…今回の研修会では「セルフイメージ⇄セルフトーク」と説明しました)を常に観察し、書き換えることを意識してください。保健師・看護師としてのさらに先のステージに到達することができます。
・自分の内部表現を書き換えること、またなぜ自分は相手に変わってほしいのか、自分についてもしっかり考えないといけないと思いました。抽象度など、そこが保健指導などとどうつなげていくのか、どう考えればいいか難しいと思いました
A:一つ上の回答の続きです。「言動を生みだす情報空間上のイメージを常に観察し、書き換えることを意識」と書きましたが、まず観察し書き換えるのは自分の情報空間です。
あなたの心の中のイメージは、情動を伴った体験の記憶と抽象化された情報の記憶でつくられています。そのほとんどは他人の価値観であり、社会の常識です。そして、そのすべてが過去の呪縛を受けています。
「自分についてしっかり考えないといけない」というのは、そのとおりです。しかし、過去の記憶(そして他人の価値観)によりつくられたブリーフシステムで「しっかり考える」と、そのたびにあなたはさらに縛られていくことになります。まずは“現状の外”にゴールを設定するということを学んでください。
抽象度については「The Power of Mind Ⅰ」第一章のラスト「無敵の意味」を参考にしてください。読み返すうちに「抽象度と保健指導のつながり」が見えてくると思います。
・今まで考えたこともないような思想?考え方だったので少し難しかったです
A:あなたの“現状の外”の知識だったということです。スコトーマに隠れていた知識だったともいえます。スコトーマを生みだすものは、1)知識(…まずは知識の欠如によりスコトーマが生じますが、逆に知識があることでスコトーマが生まれることもあります)、2)重要度 です。私はさらに3)役割 を意識しています。
目の前の世界に対する機能・役割が仕事ですが、保健師・看護師という仕事のために、ベチロン(苫米地理論)やコーチングの知識・スキルがいかに役立つかを実感した時に -つまり重要度が高まり、その役割を理解した時に- 「難しい」という感覚はpassionに変わります。
このブログで苫米地理論やコーチングについての発信を続けますので、ぜひフォローしてください。
…以上で、霧島市すこやか保健センター(鹿児島県)で開催した研修会(171117開催)でいただいた御意見・御質問への回答を終わります。
医療・介護現場にコーチングを届けることは、私の大切な機能・役割のひとつです。
御要望があれば喜んで伺いますので、公的機関はもちろん、民間病院・福祉施設の方々も、遠慮なく御連絡ください(coachfor.m2@gmail.com)。
お会いできることを楽しみにしています。
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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