PMⅠ:The Power of Mind Ⅰ
PMⅠ-02:苫米地理論における重要用語解説
PMⅠ-02-05:RAS(網様体賦活系)
この章では、苫米地理論の中でとくに重要な概念をピックアップし、解説いたします。
第二章目次:
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12936581.html
05)RAS(網様体賦活系)
RAS(ラス)とは「Reticular Activating System」の略で、網様体賦活系と訳されます。
脳が持つ機能のひとつで、五感で受け取る膨大な情報の中から重要な情報だけを選びだすフィルターの役割を担っています。
ルー・タイス氏はRASを「優秀な秘書」に例えていました。重要な情報のみを届け、重要でない情報はどんどん処分してくれるものという意味です。
その重要性を決めるものがブリーフシステム(http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html)で、RASによりはじかれ認識に上がらないことを「スコトーマに隠れる」と表現します。
(http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html)
RASをコントロールできると、認識する情報を自由に選択することができるようになります。
ゴール設定を行い、ハイエフィカシーでその世界に向かっている人にとっては、目に映るものすべてがゴール実現のための重要な縁起に感じられます。
(http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html)
(つづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
2022年春に発売された「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)の中で、苫米地博士は一般向けにもRAS&スコトーマの概念をアップデートされました。
以下、同書より引用します。
引用前半はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
Reticular Activating SystemというようにRASはActivating Systemで、本来活性化させるものです。
つまり、「見えなく」させているのではなく、「重要なものを活性化」しているのです。
これまでRASの説明は、自分にとって重要なものだけが見えるというものでしたが、その説明では重要ではないものは見えなくなってしまう理屈です。
しかし、実際はそんなことはなく、我々はすべてのものを見ているのです。RASが行っているのは見ているものの中で、「重要なものを活性化している」だけなのです。つまり、重要なものだけを意識に上げ、重要ではないものは無意識下にして活性化させていないのです。
本来、人がモノを見るとき、網膜に映ったものはすべて取り込んでいます。ただし、その時の重要度によって何が見えるかが変わってきます。要は、意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステムがRASなのです。
引用終わり
―関連記事-
Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html
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