PMⅠ:The Power of Mind Ⅰ
PMⅠ-02:苫米地理論における重要用語解説
PMⅠ-02-04:スコトーマ
この章では、苫米地理論の中でとくに重要な概念をピックアップし、解説いたします。
第二章目次:
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12936581.html
04)スコトーマ
スコトーマ(Scotoma)はギリシア語由来の言葉で「盲点」を意味します。
もともとは眼科で用いられる医学用語でしたが、ルー・タイス氏により「心理的盲点」として拡張されました。
目の前のモノはすべて見えていると思いがちですが、実際は物理空間すらしっかりとは見えておらず、情報はザルで水をすくうように抜け落ちています。
スコトーマを実感したい方は、自分の腕時計の文字盤のデザインを正確に思いだしながら書いてみてください。
…どうでしたか?
毎日何回も見ているはずなのに、何個も間違いがあったのではないでしょうか。
スコトーマを生みだすポイントは二つ(より詳細には三つ)。
一つ目は「知識」です。私たちは、そもそも知らないものは認識することができません。
二つ目は「重要性」です。私たちは自身にとって重要な情報しか認識していません。
三つ目のポイントとして、私は「役割」を強く意識しています。
その「重要性」や「役割」を、未来側から新たにつくりだすものがゴール(http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html)です。
スコトーマの概念を理解することが重要な理由は、「スコトーマが夢の実現を阻んでいるから」です。
コーチングを学ぶと、スコトーマをゴール達成の味方にかえることができます。
(つづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
スコトーマが外れる(/スコトーマに隠れる)感覚を体感してみましょう!
<ワーク:スコトーマを体感する>
① 左目を閉じて(手で隠して)、右目で「+」を見つめる
② 「●」を視野の端に捉えつつ、ゆっくり画面に近づいていく
③ 「●」が消えた瞬間が「スコトーマに隠れる」。もっと近づいて(or離して)「●」が出現した瞬間が「スコトーマが外れる」
…これは網膜上に視細胞がない部分(視神経乳頭)が存在するために起こる物理的な現象です。さらに、人間の場合、情報空間にもスコトーマが生じます。高い抽象度の次元に臨場感を感じることができ、ホメオスタシスが働くから。その結果、偏見や思い込みが生じます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
私たちは「同じ宇宙」「同じ世界」に存在していると思いがちですが、本当は「一人一宇宙」に生きています。同じように感じられる世界は、じつは、共同幻想。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html
その事実をしっかり理解していることがとても重要です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
-追記2-
2022年春に発売された「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)の中で、苫米地博士は一般向けにもRAS&スコトーマの概念をアップデートされました。
以下、同書より引用します。
◎スコトーマは人間にとってなくてはならないもの
スコトーマは誰にでもあって、はっきり言えば、私の師匠のルー・タイスにもありました。だからこそ、ルーはかつての私に「ドクターT、キミが私のスコトーマを見つけてくれ」と言ったのです。
ですから、人は誰であってもスコトーマはあります。ないほうがおかしいのです。もっと言えば、スコトーマは人が生きていくためには必要なものなのです。
ここで、なぜ、スコトーマが発生するのか、その原理を説明しておきましょう。これを理解することで、現状の外にゴールを作る方法も見えてきます。
まず、私たちの脳の基底部にはRAS(Reticular
Activating System)という情報のフィルターのようなものがあるというのはこれまでの本でも書いてきました。日本語で網様体賦活系というものですが、実は、このシステムは、重要な情報以外は見ることができないというものではないのです。
引用終わり(引用後半はこちら↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html
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