PMThe Power of Mind

PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-15超情報場仮説(理論)-5

 

私の母校である鹿児島大学医学部には心身医療科があります。じつは日本の心身医学の草分け的存在で、その誕生は九州大学に続いて第一内科(当時)に心身症グループが立ち上がった40年以上前までさかのぼります。

 

私が医学生だった1990年代前半の心身医学(心療内科)の根底にある考え方は、簡単にいうと、「心と体は強い相関関係をもつ」でした。心と体は別々のものであるという大前提のもと、心を対象とする精神科に対して、体を対象にしているのが心療内科でした。

あくまで治療および研究の対象は身体疾患である心身症です。

 

心身症は次のように定義されています。「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的、ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし、神経症やうつ病など他の精神障害に伴う身体症状は除外する。」(日本心身医学会, 1991

 

 当時の私は、直感的に、この考え方は本質を外していると感じていました。それでは加持や気功でがんが消えることを説明できません。「心理社会的な因子」まで診て、「機能的障害」までを治療の対象としているのですから抽象度が高いことは間違いありませんが、とても強い違和感を覚えていました。

 

ただ、当時の私にはそれ以上突き詰めることはできませんでした。

 

 その違和感は、苫米地博士に学ぶことで解決していきました。

 当時の心身医学は、情報空間の「心」と物理空間の「体」がどこかで結びついている(専門用語でグラウンディングと表現)と考えていましたが、本当はそうではなく、「心と体」はそもそも一つのものであり、観察する抽象度の違いなのです。

情報空間では体のことを心といい、物理空間では心のことを体というということです。

 

 超情報場仮説は、「もともと認識が抽象度の高い超情報場ともいうべきところでできあがっているからこそ、より情報の抽象度の低い物理空間の諸々のものを理解識別できるのではないか」という博士のひらめきから生まれました。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)