F-457Self Control version 1.0.0TCZ

 

 

  なぜ「Self Control」という言葉がこんなにも胸に響くのだろう?

 

 コーチングを学ぶ前の私は、そんなことをよく考えました。

 Q-452:コーチングの対象が自分であってもvol.1;コーチングは「自問自答」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 

 今春(2026年)、ある御縁により、再び「Self Control」について考えました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 昔と違うのは、今の私には基盤“があること。その”基盤“を意識に上げながら、40年前の「自問」に対して、コーチとして「自答」します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 version 0.0.0;情動

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38478473.html

 version 0.2.0;認知

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38498875.html

 version 1.0.0TCZ

 

 

 サブタイトルの「TCZ」とは、「Total Comfort Zone」のこと。今春(2026年)公開された苫米地博士の論文「潜在ポテンシャル統一理論」の中で、博士はTCZを「認知の安定領域」と定義されています↓

https://tomabechi.jp/TomabechiNDUpaperJApublic.pdf

 https://tomabechi.jp/TomabechiSlidesSCJA20260422.pdf

 

 「主体が安定して住みうる世界の全体」がTCZ。コーチングのフレームでいうと、「現在のCZ+未来(ゴール側)のCZ」がTCZです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 TCZは、静的な集合ではなく、「認知ホメオスタシスのもとで動的に維持される領域」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

認知ホメオスタシス」とは、「情報空間に働くホメオスタシス」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

私たちは「体温」「血圧」「脈拍」「血糖値」「酸素飽和度(SpO2)」といった指標で測る物理的身体だけでなく、「私は〇〇だ」「社会は〇〇である」といった情報的イメージ(ブリーフシステム≒CZ)をも、強力に維持しようとしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 例えば、医療・介護現場で実際に経験したケースとして、こんなことがありました。

 (個人情報保護のために変更を加え抽象化しています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

<ケース>

 ふだんはとても穏やかな90代女性。

 短期間に脳梗塞を2回発症しているが、運動麻痺はなく、認知機能検査は境界領域。BPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia、認知症に伴う行動・心理症状)は目立たずに経過していた。

 Q-230:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がvol.1:認知症の2つの症状>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27839838.html

 

 ある日、めまい・ふらつきを感じ、主治医(脳外科)を受診。脳梗塞再発が疑われ、経過観察のため入院となった。緑内障に対して点眼(自己管理)を続けていたが、主治医の判断で点眼は看護師が行うことになった。

 すると、「薬を取り上げられた」と激怒。すぐに病院側が謝罪し点眼薬を返却したが、不穏・興奮が治まらず退院することになった

 F-195:新たな概念「PPPD」の考察

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

 これは「『自己コントール感』を失ったことで、大脳辺縁系優位(fight or flight)に陥ったケース」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 今回のテーマとしている「TCZ」で考えると、「認知の安定領域から外れ、強烈に戻ろうとした」という感じ。その強烈な力の正体が「ホメオスタシス・フィードバック」。ホメオスタシスは「安定的な心の空間(可能世界w)」を維持しようとします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 医療現場では「『自己コントロール感』が維持されると、治療(回復、改善)がスムーズに進む」という心理特性が応用されています。麻酔科(ペインクリニック)では、「患者自己調節鎮痛法(PCAPatient Controlled Analgesia)」という治療法があるそうです↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19572825.html

 

 

ところで、これまでの私は「自責」と「Self Control」を同じように考えていました。自己コントロール感があると、理不尽度が下がり、“情動のコントロール(version 0.0.0)”も行いやすくなるから。

 S-04-07:心に深い傷を負う理由-2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22817135.html

 

「自責」の「責」とは、「さまざまな理不尽を引き受け、この世界の理を踏まえて生きていく」という心構えのこと。そんな「責」をしっかり自覚し、「自分の自由意志でこの世界を生き抜く」というのが「自責」です。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

それは、無人運転や自動運転ではなく、「自分自身の思考で未来を切り拓いていく」という覚悟のことでもあります。そんな覚悟を生みだす「思考(認知)の安定領域」が「TCZ」。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

「自責」とは、「ゴールを自分で決める(更新し続ける)」ということであり、「TCZの再定義を自分で行う」ということだといえるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そのような「認知の安定領域」のコントロール、すなわち「ゴールの設定(更新)」と「TCZの再設定」が、今の私が40年前の“自分”に伝授する「Self Control version 1.0.0>」

 

 

 ここで気をつけないといけないのが、「私たちはRASのフィルターをかけられた世界を生きている」という事実。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

その「RASのフィルターをかけられた世界」は、これまでの自分が重要だと判断した世界であり、強力なホメオスタシスで維持されている世界です。

その世界の外側を、私たちは認識することができません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 つまり、私たちは過去に閉じ込められている

 Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか? <プチワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24320549.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(徳間書店、開拓社より再販、p90)より引用します。

 

 

「ラクでいたい」と「変わりたい」の狭間で

 未来ベースの時間観に立ち、ホメオスタシスを利用すれば、これまでの自分をリセットし、自分を新しくつくりかえることができます

 前述のとおり、ホメオスタシスとは、生体を安定した恒常的状態に保とうとする機能のこと。人間では、このホメオスタシスの機能が、体温など物理空間での生体安定だけでなく、情報空間に対しても働いています。

 例えば、私たちはアクション映画を観て心臓がドキドキしたり、手に汗をかいたりします。しかし、人物が闘ったり爆発が起きたりしているのは、物理空間の出来事ではなく、映画という情報空間での出来事です。それなのに動悸や発汗があるのは、情報空間に対してもホメオスタシスが働いているからです。

 「自分は人見知りで初対面の人が苦手だ」と考えている人は、初対面の人を前にすると緊張して動悸がします。それも、「自分は人見知り」という情報に対するホメオスタシスです。また、「オレはモテる!」と思い込んでいる男性は、好みの女性を見つけると声をかけずにはいられません。それも、「オレはモテる!」という情報に対するホメオスタシスです。

 

 私たちは自分では意識せずに、「自分がラクでいられる範囲」の中にとどまっています。「自分は昔から目立たない地味な人間だ」と思っている人は、知らず知らずに目立たないように行動し、目立ちそうになると冷や汗が出て思わずその場を立ち去るなど、強力なホメオスタシスが働きます。「目立たない」ということが、その人にとって「ラクでいられる範囲」だからです。

 この「ラクでいられる範囲」のことをコンフォート・ゾーンと呼びます。

 コンフォート・ゾーンは非常に強固で、ホメオスタシスは非常に強力です。あなたを「ラクでいられる」コンフォート・ゾーンの中にとどめて安定させるために、強力なホメオスタシスが働きます。「変わりたい」と願い、「オレは変われる」といくら口で言っても、すでにできあがっているコンフォート・ゾーンからはずれないように、ホメオスタシスが思考と行動を制限します。人が変わろうとしても変われないのは、コンフォート・ゾーンとホメオスタシスが原因です。

 しかし、ホメオスタシスの働きを逆に利用することができるのです。

 引用おわり

 

 

未来ベースの時間観に立ち、ホメオスタシスを利用すれば、これまでの自分をリセットし、自分を新しくつくりかえることができます

 

 その「自分をリセットし、自分を新しくつくりかえること」を、つまり「ゴールを自分で決める(更新し続ける)」「TCZの(再)定義を自分で行う」ということを、「Self Control」と考えてよいのでしょうか?

 

F-458につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE        

 竹原邦雄 / CoacH T   

 

 

 

-追記-

 「Self Control」は、「TM NETWORK」(現在はスペースなしの「TMNETWORK」)の9枚目のシングル曲(19872月発売)↓

 TM NETWORKSelf Control (方舟に曳かれて)Music Video

 

 その中にこんな歌詞があります

 

  自由のナイフで とらわれた心を

  粉々にするさ バラバラするさ

  

  おもいきり泣いて おもいきり笑って

  君をとりもどせ 夢をとりもどせ

 

 “あの頃”を思い出しながら聴いていたら、曲をきっかけに思い描くイメージが昔とはまったく異なることに気がつきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「自由のナイフ」で「粉々」「バラバラ」にする「とらわれた心」とは何のことでしょう?

 とりもどす「」「」とは何なのでしょう?

 

 

-告知1

 私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」

 L-258202212… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html

 

 コーチとしての活動を大幅に見直すことにしました。現在、いろいろ思索中です。

 

 

-告知2

 クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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