F-453:音楽から引退することはできない
<vol.7;映画音楽の巨匠の“奇跡” -後編->
映画音楽の巨匠
ジョン・ウィリアムズ(John Towner Williams、1932年~)は、昨年(2025年)、自伝を出版しました。その出版に関するインタビューの最後の言葉は「音楽から引退することはできません。それは呼吸のようなもので、私たちの人生だから」。
巨匠らしい抽象度の高さを感じさせる言葉ですが、そこに至るまでは“らしくない表現”が続きました。例えば、映画音楽について…
「あまり好きではなかった」
「懐かしい思い出として記憶しているだけ」
「儚く、断片的」
「ただの仕事」 …とコメントしています↓
ジョン・ウィリアムズ「映画音楽あまり好きじゃなかった」「ただの仕事」 | THE RIVER
そのブリーフシステムを分析する過程で感じたことを整理しながら、これらの発言を考察します。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
vol.1;映画音楽の巨匠の軌跡
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38315386.html
vol.2;「映画音楽はあまり好きではなかった」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38335373.html
vol.3;「懐かしい思い出として記憶しているだけ」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38354805.html
vol.4;「儚く、断片的」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38376423.html
vol.5;「ただの仕事」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38396903.html
vol.6;映画音楽の巨匠の“奇跡” -前編-
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38417370.html
vol.7;映画音楽の巨匠の“奇跡” -後編-
ストレートに考えると、大衆に受け入れられる抽象度は、決して高くはないはずです。受け入れられるためには臨場感が必要だから。
F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html
なのに、なぜ「すべてのジャンルを網羅」するような高抽象度の音楽が、人々を魅了し続けるのでしょう?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
…そんなことを考えながら苫米地博士の本を読んでいたら、映画音楽の巨匠 ジョン・ウィリアムズが起こしている“奇跡”に触れた気がしました。
以下、苫米地博士の著書「苫米地英人、宇宙を語る」(角川春樹事務所、p138)より引用しながら(青字)、感じた“奇跡”について言語化します。前回引用した部分の続きです。
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進化する宇宙(前回引用部分の続き)
…
いうなれば、それは“自由になりたい”歴史です。
私たちはより自由になりたいから一つ上の抽象度へ上がろうとする。人間としての本質的な欲求がある限り、どんどん抽象度の階段を登っていくのです。
つまり進化も選択的に起こされているのです。
進化の過程でなぜ魚が陸に上がったかといえば、それは陸に上がりたいと思った魚がいたからです。
その魚は水の中より、陸上という、魚にとっては情報空間といえる場所に強い臨場感を持ったのでしょう。太陽に当たるのは、なんて気持ちがいいことなんだと。
そうした臨場感があったから肺呼吸が生まれ、足がはえて陸に上がれたのです。
進化するためにはきっと強い意思が必要なのだと思います。
ですから、私はダーウィンの『進化論』は、退化論ではないかと考えるのです。フィンチの嘴が木の穴によって短くなったというのは最適化でしかありません。
最適化とは、過去あったものから一番よい組み合わせを選び出すことであり、それは退化と同じです。進化とは、過去になかった世界に進むことではないでしょうか。
そう考えれば、本当のリーダーという存在は、自らの意思でとても抽象度の高い空間に進化していくでしょうし、そうでない人でも自然淘汰の論理により移っていかざるを得なくなっていくのでしょう。
人類が抽象的な概念を扱えるように進化した結果、お金持ちやハンサムな人がもてる、ということなのです。
引用おわり
その魚は水の中より、陸上という、魚にとっては情報空間といえる場所に強い臨場感を持ったのでしょう。太陽に当たるのは、なんて気持ちがいいことなんだと。
そうした臨場感があったから肺呼吸が生まれ、足がはえて陸に上がれたのです
…最新のコーチング理論を用いると、「魚」にとっては「水の中」が現状の並列宇宙(可能世界)w1。そして、「陸上」がゴール側の並列宇宙(可能世界)w2だったといえるはず。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
「CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓
通常はホメオスタシスが現状(w1)を強力に維持していますが、ゴール側の世界(w2)の臨場感が高まると、なんと「肺呼吸」や「足がはえる」というダイナミックな変化までも起こりえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
そのような“奇跡”を理論化しているのが、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html
“奇跡”は、現状の外へのゴール設定からはじまります。そして、それは「過去になかった世界に進むこと」であり、生命全体を「進化」へと導く大切な縁起となりえるはず。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
より抽象度の高い次元へ、よりエントロピーが縮小する次元へ と導く縁起です。
F-443:風になりたい <vol.7;新たな『風になりたい』(=自己組織化)をブーストする”鍵”>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38237847.html
神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023年5月23日)より引用
基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube
それは、宇宙はすでに抽象度の高い情報宇宙に入っているということです。原始人が見ていた宇宙と、我々が見ている宇宙はもはや違うのです。
例えば、私の前にテーブルがあり、その上にマーブル模様のカップが置いてあるとします。それを指先で持ち上げたら原始人たちは腰を抜かすに違いありません。
テーブルやカップの概念のない彼らには、それが何であるかは想像もつかないでしょうから、まるで石の固まりの一部を手で引き裂き、持ち上げたと思って、ものすごい力持ちだと思ってしまうでしょう。
ましてや、お金のことなどまったく理解できないはずです。貨幣経済などないのですから、どれほどの貨幣を見せられても理解できません。
その紙幣にしても、ただの紙に信用や情報を与えることによって成り立っているわけですから、紙すらなかった原始時代ではいわずもがなです。
しかし、私たちはお金の価値を知っています。お金というものを認識し、極めて強い臨場感やリアリティを持っています。
それはすでにそうした情報知識を持っているということであり、他人と認識を共有できているということでもあります。
さらにいえば、お金の存在はわずか五十年前と比べても強烈なものになっていながら、そのことにもはっきりとリアリティを持っています。
それが私たちの物理宇宙です。しかも徹底的に情報が入り込んだ物理宇宙です。
言い換えれば、原始人の宇宙には、今の我々が当たり前とする情報はなかったということ、そうした情報からなる物理宇宙はなかったということです。
最初にいった、猿と物理学者が見ている宇宙は違うというのは、そういうことなのです。
引用おわり
私たちはお金の価値を知っています。お金というものを認識し、極めて強い臨場感やリアリティを持っています
…ちょっと話が逸れますが、苫米地式のワークに「1万円札を破る」というものがあります。それはお金に紐付く「極めて強い臨場感やリアリティ」を克服する第一歩。お金からの脱洗脳のためのワークです↓
Q-325:速いスピードで移動した人は… <vol.7:君は1万円札を破れるか?>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31838459.html
そして、未来の人類が見ている宇宙は、我々が今、見ている宇宙ともっと違うものになっているはずです。
原始人に貨幣価値がわからないように、我々が想像できないようなもの、思いも及ばない情報を共有するようになっていくのでしょうから。
引用おわり
我々が想像できないようなもの、思いも及ばない情報を共有するようになっていくのでしょうから
…そんな「『思いも及ばない情報』の開示」をテーマにしていると思われるスピルバーグの最新作が、今年(2026年)の夏に公開されます(日本での公開は10月に変更になりました)。タイトルは「ディスクロージャー・デイ(原題:Disclosure Day)」。音楽は、もちろん、ジョン・ウィリアムズです。
2026年5月28日に配信された「The Hollywood Reporter Japan」の記事では、「名作『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』のような高揚感と、エモーショナルな深みが融合している」と、ウィリアムズの音楽が高く評価されていました。
スピルバーグ新作『ディスクロージャー・デイ』海外の評価は?「過去20年で最高の映画」との絶賛も(The Hollywood Reporter Japan) - Yahoo!ニュース
94歳にして映画用のスコアを書き上げるウィリアムズの存在自体が“奇跡”だともいえます。そんなウィリアムズが奏でる“奇跡”はきっと、「自らの意思でとても抽象度の高い空間に進化していく」というエネルギーと創造力の結実であり、進化する宇宙のホメオスタシスの求心力といえるのではないかと感じました。
F-441:風になりたい <vol.5;自我の求心力>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38197659.html
ところで、苫米地博士の生命現象の定義を御存知でしょうか?
…博士は、著書「思考停止という病」(KADOKAWA、p79)の中で、生命現象を「ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら、新しいゲシュタルトをつくり続けること」と定義されています。
L-119:2021年9月シークレット… -07;人間だから持つことができる強大な生命力
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32215001.html
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博士の生命現象の定義とウィリアムズの音楽を重ね合わせながら考えていると…
現状の外にあるとてつもないイメージを心から実現したいと望み、そこに「スピリチュアリティ」とも表現できる「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」が三位一体として機能すると、「必ずやり遂げられる」という確信(=エフィカシー)とともに、シンのエネルギーと創造力(=生命力)が発揮され、フィードバック関係にある宇宙そのものが進化していく
…というイメージに包まれました。
Q-464:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38038884.html
それが「苫米地英人、宇宙を語る」を読んでいるときに触れた”奇跡“の体感。
映画音楽の巨匠
ジョン・ウィリアムズと知の巨人 苫米地英人博士という二人の天才との御縁により感じた”奇跡”の体感です。
F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html
最後にもう一度、ジョン・ウィリアムズが創造した名曲「シンドラーのリスト」を紹介いたします。“奇跡”を感じてください↓
*サントラ録音時のヴァイオリニスト イツァーク・パールマン演奏
John Williams: Schindler´s
List Theme - Itzhak Perlman
*2023年ジョン・ウィリアムズ来日時演奏(サイトウ・キネン・オーケストラ)
John Williams & Saito
Kinen Orchestra - Schindler’s List (Live at Suntory Hall, 2023)
CoacHing4M2 EDGE
竹原邦雄 / CoacH T
-告知1-
私の意図は「縁起の力により、ゴール側の世界(未来)を創り、ゴールに向かってブーストしていく!」
L-258:2022年12月… -07;「ゴール間の縁起の力」「メンバー間の縁起の力」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38385551.html
…コーチとしての活動を大幅に見直すことにしました。現在、いろいろ思索中です↓
I-153:【告知】「リアル・ワンデイ『コーチング』in 羽田<260625>」受付開始
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38429847.html
-告知2-
クラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
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