L-256202212月医療・介護研修会 -05;「3つの感染症」その違いは?

 

202212月、鹿児島県の医療法人で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。テーマは「3つの感染症』を“Total”という視点で考える」。

当日の研修内容を、最新の知識で再構築しながら、ブログ用にリライトします。

*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました

 

 01;研修当時の“空気感”

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 02;帰納的方法論(induction)と演繹的方法論(deduction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38330191.html

 03;人間は情報不足を補うために、限定合理的な推論を使う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38343600.html

 04;認知戦時代を生き抜く“秘訣”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38349808.html

 05;「3つの感染症」その違いは?

 

 

 とくに初めての場で研修を行う場合、私は「スコトーマ」と「ゲシュタルト」の話からはじめます。この研修においても、まずはスコトーマについて説明を行い、「ルビンの壺」のようなトリックアートを使って実際に体感していただきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

スコトーマは 1)知識、2)重要性、3)役割(責任)の3つがそろったときに外れます。知識がスコトーマを外すための最初の条件です。

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

ちなみに「知識」とは、「可能世界から可能世界への到達可能性関数」のこと↓

 L-174202203… -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 

 次世代コーチング・プリンシプルと重ねていうと、「ある可能世界w1から別の可能世界w2への到達可能性関数」が知識。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 さらに掘り下げて説明すると、「現状の自我が生みだす“現実世界”という可能世界w1(←多くの人にとっては物理空間)から、現状の外へのゴール設定により自ら生みだす新たな可能世界w2(←高次の情報空間)へ移動する関数」が知識です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 余談ですが、「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社、p291)の中で、苫米地博士は「w1からw2への到達可能性関数」と「エフィカシー関数」を重ねて表現されています。

最新のコーチングにおけるエフィカシーの定義は、「現状宇宙w1からゴール宇宙w2に移行する自己能力の自己評価関数」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *「エフィカシー関数」について、こちらもどうぞ↓

 L-209202207月シークレットレクチャー -07;コーチングのカクシン

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36836716.html

 

 

 そのような知識が増えるほど、たしかにスコトーマは外れやすくなります。しかし、その一方で、肝心なことがわからなくなることも起こりえます。いわゆる「専門バカ」という状態です。

 F-277L下でのBSB vol.2brainstorming

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html

 

 例えば「感染症」に関して専門的な知識が豊富なほど、細菌やウイルスの具体的情報や病原体による身体の反応(症状)などに囚われてしまいがち。

 それは視点が(抽象度を軸とした場合の)情報空間の底面、すなわち物理空間にロックオンしている状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 視点が底面にロックオンしたままだと、より高次の情報空間での“関係”が認識しづらくなってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それを防ぐために使えるのが「3つの感染症」という概念↓

 F-186:「新型コロナウイルス感染症」との縁で… -033つの“感染症”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25734821.html

 

 

「3つの感染症を”Total”という視点で考える」3つの感染症とは?

 

 

 では、問題です。

 Q13つの感染症の違いは何でしょうか?

 Q2:「3つの感染症」を考える(意識に上げる)ことはなぜ重要なのでしょう?

 

 

 …1つ目の問いの答えは「抽象度」。「生物学的」→「心理的」→「社会的」と視点が移動するほど、抽象度は上がっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 2つ目の問いの答えは、「まだ気づいてさえいない問題を見つけることができ、その問題を解決できるようになる」から。シンプルにいうと「ひらめきやすくなる」からです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

実際、「知識があることで、さらなる認識を妨げている」ことを、医療・介護の現場ではたびたび経験します。それをソクラテスは「知のジレンマ」と表現しました↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 

古くから知られるそんなジレンマを、人は解決することができます。その秘密が「ゲシュタルト能力」。前々回(L-254)取り上げた「アブダクション(abduction)」と呼ばれる推論能力であり、心理学や計算機科学で「ヒューリスティック(heuristic)」と呼ばれる能力です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゲシュタルト能力により、私たちは「知らないモノを見ても、何かわかってしまう」ことができます。それが「ひらめき」↓

 F-289:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.2;超人脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31299309.html

 

 

 ひらめきやすい状態、すなわち抽象度を上げやすい意識状態をつくるために、まずは「逆腹式呼吸」を行い、「R」をゆらがします(ゆるがす)↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

 その上で「時間を超えた推論(未来)を楽しむ」ことを、私はお勧めしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 以下、苫米地博士の著書「とてつもない未来を引き寄せる予見力」(徳間書店、p147)より引用します。「時間を超えた推論」の一例として、病や老いを克服する人類が迎える未来を感じてください。Feel

 

 

人間の定義が変わる!?

 人間の煩悩には果てがありません。きっと200年生きることができれば、「もっと長く生きることはできないのか?」と考えるはずです。

 200年以上生きるためには、脳の情報のリプレース(書き換え)が必要になります。つまり、脳と同レベルの情報処理能力を持つシステムを外部に作り、そこに脳の情報を書き換えるのです。

 現在の科学では、脳の情報のリプレースは不可能だといわれています。しかし将来的には、神経レベルで少しずつリプレースして、情報を伝達していく方法が開発されると思います。脳細胞のいくつかをバイオ技術で作った人工的な脳細胞と交換をして、もともとの脳細胞と一緒にトレーニングをしていけば、段階的なリプレースは実現可能です。

 そうなると、われわれ人類はひとつの大きな命題にぶつかることになります。それは「人間とは何か?」「何をもって人間と定義するのか?」という問題です。

 肉体の大部分を機械やクローン細胞と入れ替えた人間は果たして人間といえるのか、ということです。もしかするとその人は、水中でも呼吸できる肺を持っていて、水中生活ができるかもしれません。また、飛行機のような翼を持ち、自由に空を飛べるようになっているかもしれません。そういう人間を「人間」と定義していいのか?

 もし、あなたがこのような未来に遭遇したらどう考えますか? 私は、やがて人類は機械やクローン細胞の肉体を持った人間も人間として認めるようになる、と考えています。

 きっと初期段階では「体のうちの一定以上が自然体もしくは自然脳であれば人間である」という定義になるかもしれません。しかし、脳のリプレース技術が進化すれば、自然体・自然脳がまったくなくなり、物理的な自己は機械もしくはクローン細胞のみで形成されるようになります。そうなると自己を定義するものは「記憶の連続性」、つまり「情報」のみになります。自分という人間にとって、物理空間の体や脳はすべて人工的な仮のもので、情報空間のみにアイデンティティが存在することになるのです。

 

 記憶の連続性が自己のアイデンティティになるという考え方は、遠い世界の話のように感じられるかもしれませんが、実は現在のわれわれも記憶の連続性によって自己の存在を確認しているのです。

 夜寝て、起きるときを考えてみてください。人間の意識は、眠るときにいったん死んでいるのです(肉体的には、睡眠中も呼吸をして心臓は動いているので死んではいませんが)。しかし、私たちは眠ることを「死」だとは考えません。なぜならば、記憶の連続性があるからです。目を覚ましたとき、昨夜と同じ状況で目を覚まし、リビングに行けば家族がいて、会社には自分の机があり、周りの同僚や友人もいるため、「自分は寝て、また起きて、新しい1日をはじめている」と認識できるのです。

 また、相対性理論においては時間と空間は同じ概念だと考えられています。ですから定義上では、空間で3メートル離れている人が他人ならば、時間で24時間離れている人も他人なのです。つまり本来は「昨日の自分」と「今日の自分」と「明日の自分」は赤の他人同士なのです。しかし人間は24時間後の自分も自分だと認識します。それは単に記憶の連続性があるから自分だと認識しているだけの話なのです。

 

 話が少し脱線しました。未来の話に戻しましょう。

 つまり、未来においても、はじめは自然脳・自然体の割合によって人間を定義する段階があり(「自然脳・自然体が50%以上なら人間、50%未満ならアンドロイド・ロボット」というように)、最終的には「自然脳・自然体がゼロでも、情報的記憶が連続していれば人間」だと定義する段階になります。これが人類の進化の第3段階です。

 情報的自己が主体となり、物理的な体があろうがなかろうが関係なくなります。物理的な体がほしい人はバイオ技術やロボット技術を駆使して体を作ればいいし、もし物理的な体は不自由だからいらないという人は、情報的自己をコンピューターのネットワーク上に持つようになるのです。

 この第3段階において、人間は「物理空間」から「情報空間」の存在へと完全に引っ越しをします。

 現在の認識から考えれば信じられないことですが、こうした未来はおそらく200300年後にはある程度実現されると思います。この未来が実現したとき、人間の定義が新たに書き換えられるのです。

 「人間の定義が変わる」というと何かとんでもないことのように感じるかもしれませんが、実は人類の過去の歴史を振り返っても、たびたび人間の定義が変わっています。

 アメリカ独立宣言がなされた1776年、世界最初の人権宣言としてバージニア権利章典が採択されました。バージニア権利章典では「万人が生まれながらにして等しく自由かつ独立しており、財産の所有とともに、幸福追求の自由が認められる」とされています。しかし当時のアメリカでは、その権利は黒人には認められていませんでした。黒人は人間として認められていなかったのです。

 黒人が南北戦争中に提出された奴隷解放宣言によって、建前としての権利を認められるようになるのは、それから87年後の1863年のことです。当初は人間として認められなかった黒人は、約100年かかってやっと人間として認められたのです。

 そして、現在から200300年後の未来には、人工的な体を持つ人間を「人間」として認めるか、さらには物理的な体を捨てて情報的な存在となった人間を「人間」として認めるか、という時代に突入していくのです。

 引用おわり

 

 

この第三段階において、人間は「物理空間」から「情報空間」への存在へと完全に引っ越しをします

 

 もともと生命現象は「『情報空間』へ引っ越す」存在です。それを苫米地博士は「エントロピー縮小系」と表現されています。

 F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

 

 

DrT神奈川大講演-12

 神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023523日)より引用

基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

 さらに最新の講義 -例えば「スティムソン・レクチャー」(20264月、ワシントンD.C.)- では、定理証明までされて、なんと無償で公開されています。

 

 

苫米地博士ブログ(「国防拠点大学認知戦講義論文和訳」

ドクター苫米地ブログ - Dr. Hideto Tomabechi Official Weblog - ライブドアブログ

 

 

 その中で苫米地博士は、「潜在ポテンシャル統一理論」の「定理3」を、このように書かれています。

 

 

  苫米地定理3

  抽象度が上昇するにつれ、収束点は最小上界(LUB)へと引き上げられる

  - 統合・包摂・利他性の構造

 

 

 博士の「統一理論」を学ばせていただきながら、私は、感染症を「生物学的」→「心理的」→「社会的」と抽象度を上げて理解することができるのも、生命現象としての人間がもともと持つ能力であり、自然な利他性(altruism)の発露である

 

と確信するようになりました。

 L-214202208… -01;利他性=抽象度の高さ=スピリチュアリティの高さ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37099250.html

 

L-257につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年秋に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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