Q-480:「俺の処方を勝手に変えるな」と怒られました… <vol.4;想像を超えるリアリティの出し方>
御質問をいただきました。ありがとうございます。
その一部に回答いたします。
(変更を加えています)
vol.1;無明
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38266229.html
vol.2;ゴールを包摂しエフィカシーを上げる
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38272080.html
vol.3;エフィカシーは“全て”に影響する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38285926.html
vol.4;想像を超えるリアリティの出し方
Q:私は4年目の内科医です。私自身がまだ先輩に指導を受けている立場ですが、研修医を指導することもしています。先日、先輩医師から引き継いだ患者さんの処方を変更したら、あとで「俺の処方を勝手に変えるな」とすごく怒られました。研修医もその場にいたので、とても悔しい思いをしました。コーチであり医師でもある先生は、どう思われますか?
A4:「情動的になり、論理的思考ができなくなってしまった脳」を、前頭前野優位に戻し、IQを高め、エフィカシーを上げていくためにはどうすればいいでしょうか?
F-404:自由訳「守破離」 vol.2;「守」× Healing
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37031929.html
じつは、苫米地博士は、強力な解決策を教示されています。それは「新しいエスティーム」を活用すること。
エスティーム(Esteem)は「尊重する」「高く評価する」という意味。エフィカシー(Efficacy)と似ているように思われるかもしれませんが、両者はしっかり区別するべきものです。
(区別と差別の違いはこちら↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html
なぜなら、これまでのエスティームは、社会の中での地位のことを指すから。社会的地位とは「現状の中に居続ける」ことで意味を成します。それは「過去に囚われる」ということ。
例えば、「研修医」より「4年目の内科医」の方が偉く、「4年目の内科医」よりは「先輩医師」の方が偉い… というのは、過去に囚われた従来のエスティームです。
Q-458:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.2;権力とは?>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37957648.html
エスティームを高めることは「自分を現状に縛り付ける」「過去の呪縛を強める」ことを意味します。ですから、「過去は一切関係ない」をプリンシプルとするコーチングで重視されることはありませんでした。
L-248:2022年10月介護施設研修 -08;「過去には一切こだわらない」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38119777.html
ただ、エスティームが高い人は、じつは、エフィカシーも高い傾向があります。
そこで苫米地博士は、そのようなエスティームを活用するために、新たな意味を追加し再定義されました。それが「(自分の社会的地位を誇るのではなく)自分のゴールの凄さを自ら誇る」というものです。
Q-256:私、立ち直れるかな? <前編;個人の視点で>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28693339.html
「オーセンティック・コーチング 2026」(p133)より引用
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オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~ eBook : 苫米地英人: 本
…ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、4)自分中心を捨て去るの4つ。
L-100:2021年8月… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html
自分中心を捨て去りながら現状の外に設定するゴールは、当然、“自分”という枠組みを超え社会にひろがっていきます。抽象度が上がるから。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
そんな抽象度の上がったゴールを誇ることが新しい「エスティーム」。つまり、旧「エスティーム」は自分のことであり、新「エスティーム」は社会のことだということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
さらに時間を入れて考えると、旧「エスティーム」は過去であり、新「エスティーム」は未来だということができます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
よって、苫米地博士によるエスティーム再定義のポイントは、「自分/過去」から「社会/未来」への意識(視点)の変化 だといえます。これは次世代コーチングの「(関数pの再定義を促すのではなく)可能世界w1から別の可能世界w2への移行を促す」という定義と合致します。
F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
苫米地式コーチングの形式定義は「可能世界間の移行」。それがここまで取り上げてきた「Efficacy(w1)→w2」です。新しいエスティームまで入れて考えると…
F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html
自分のゴールを誇ることでエスティームを高める
→エスティームが高まることでエフィカシーが上がる
→現状w1からゴールの世界w2に移行する
= Efficacy(w1)→w2
…新しい「エスティーム」と「エフィカシー」が高い人(=ゴールの抽象度の高さを誇り、かつ、ゴール達成を確信している人)は、高い抽象度で現状の外側をしっかりと見ることができるようになります。それは「無明ではなくなっていく」ということ。
L-230:2022年09月シークレット… -05;コーチングは「客観」 …その理由は?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html
そういう人だからこそ、圧倒的な利他性を持つことができます。
圧倒的な利他性
…私が感じる御質問の課題(case)は「無明」。そして、解決(plan)は「利他性」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
その「利他性」を、苫米地博士は“苫米地英人アカデミー”の中で詳細に定義されています。このブログでその内容を明かすことはできませんが、じつは、博士の著書でエッセンスを感じることができます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
以下、苫米地博士の著書「老い方を今すぐ、アップデート 老害にならずに『第二の人生』を生きるヒント」(TAC出版、p68)より引用します。「利他性」という“関数”によりアクセスする次元を感じながら読み進めてください。Feel!
F-433~:イメージするための表現の関数
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432465.html
世界の見え方を変える究極の方法
新しい「発想」を得るには、新しい視点を手に入れることが大切です。
別の視点から世界を見ることで新しい発想は自然に生まれてきます。
問題はどうやって別の視点を手に入れるのか、ということです。別の視点を手に入れましょうと言われても、それが簡単にできないからみなさん、悩むわけです。
私がこれまで別の視点の例として挙げてきたのは居酒屋の店長とアルバイトの違いです。店長の視点はどうやって店の売上を上げるか、で、そのためには集客を考えたり、コストを下げたりといった方策をいろいろ行います。
しかし、アルバイトはどうでしょうか? 時間給で働くわけですから売上なんか関係ありません。極端な話、集客どころか、お客なんか来ないほうが楽にお金が入るでしょう。つまり、店長にとってお客さまは「ありがたい」存在であり、アルバイトにとってお客は「迷惑な」存在なのです。
これが、視点の違いで見えるものが変わるというわかりやすい例です。ビジネスパーソンなら一度は聞いたことがあるでしょう。上司の視点、社長の視点、顧客の視点で世界を見直してみる。要は、視点を一段、高めてみると見えるものが自然に変わってくるということです。
問題はそれをどうやって行うかです。上司や店長の気持ちを想像することによって、その視点を手に入れることは可能といえば可能ですが、想像はあくまで想像なのでどうしてもリアリティが出ません。一番いいのは自分がその立場になることですが、これだとしょっちゅう転職を繰り返すことになってしまい現実的ではありません。
想像を超えるリアリティの出し方は、究極的には、たぶん一つしかないと思います。
それが利他的になることです。
なぜなら「利他」はとても簡単に他人の立場になれる方法だからです。相手をよく観察して手助けできるところがあれば手助けをする。これが利他の基本の一つです。
想像はその人の思考をなぞるだけですが、「利他的になる」となれば、相手の力になろうとするのが自然です。相手の力になろうとすれば、自然に相手の視点で動くことになるわけで、結果として世界の見え方が変わるのです。
これが視点を変えるということです。
みなさんは、これまでの人生のなかで「視点を変えてみましょう」という言葉を何度も聞かされてきたはずです。しかし、ほとんどの人が何をどうしていいかわからなかったはずです。
実はそのやり方が利他でした。利他によって新しい付加価値を生み出し、世界を変えることにもつながるのです。
引用おわり
想像はその人の思考をなぞるだけですが、「利他的になる」となれば、相手の力になろうとするのが自然です。相手の力になろうとすれば、自然に相手の視点で動くことになるわけで、結果として世界の見え方が変わるのです。
これが視点を変えるということです。
…「コーチであり医師でもある先生は、どう思われますか?」に対する私の最終的な答えは… 視点を変えるビッグチャンス!
Q-265:臨場感世界をまったく同じように感じることが… <前編;視点>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29084873.html
ぜひ、「利他性」を意識に上げながら、「先輩医師」や「研修医」、そして患者さんや縁ある人々と向き合うようにしてください。きっと「世界の見え方が変わる」はずです。
Q-266:臨場感世界をまったく同じように感じることが… <後編;視点を上げる>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29135063.html
…以上、私の回答です。
御質問ありがとうございました。
CoacHing4M2 EDGE
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-275:冗長性と多様性 <vol.7;DevSecOps>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558564.html
F-425:さくら <vol.2;寂しさ>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37803561.html
L-172:2022年03月シークレットレクチャー -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”
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L-173:2022年03月シークレットレクチャー -06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法
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Q-464:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38038884.html
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