Q-474:嫌がらせを受けた場合、どのように抵抗したらいいですか? <実践編①;case「憧れ」>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 基礎編①;「セルフトークのコントロール」の最初のステップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38206018.html

 基礎編②;「セルフトーク→内省言語」に秘められた重大な機能

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38211230.html

 基礎編③;「新しい社会=可能世界w2」を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38225677.html

 実践編①;case「憧れ」

 

 

Q:「やりたいことをやりたいだけやる」という生き方に憧れていますが、なかなか貫けません。嫌がらせを受けた場合、どのように抵抗したらいいですか?

 

A4:前回まで「言語情報を確認しながら、言語から離れイメージで理解する」という作業に取り組んでいただきました。

その過程で御質問が内包している課題(case)に自ら気づき、解決(plan)を感じられるようになることが目標(エンドステート)でした。いかがだったでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 今回は「なかなか貫けない」理由について、私が感じ考えたことを書きます。スコトーマ外しの参考にされてください。キーワードは「憧れ」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

私が思う「なかなか貫けない」理由はシンプル。それは「『やりたいことをやりたいだけやる』に対しての臨場感が“ほどほど”だから」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 “ほどほど”を鹿児島弁でいうと「てげてげ」。それは必ずしも悪いニュアンスではないのですが、「改善の余地は残されている」という感覚(私見です)。その「余地」の一つが「言語束縛」です。

 F-413:てげてげ <ver.3

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37361806.html

 

 ぜひ「やりたいことをやりたいだけやる」を言語を超えた次元で体感してください。Feel

 L-08520213月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 

 

 では、「『やりたいことをやりたいだけやる』に対しての臨場感が“ほどほど”」について掘り下げていきましょう。

 

 「臨場感が“ほどほど”」のポジティブな意味は、「ちゃんと臨場感を感じている(←素晴らしい!)」。それは「憧れ」という言葉にあらわれています。

 

 「憧れ」とは、「理想とする物事や人物に強く心を惹かれ、思い焦がれたり、志したりする」こと。心惹かれたり、思い焦がれたり、志したりするためには、その対象=共有するべき仮想空間 を自ら選択し、その空間に対してホメオスタシスを築くことが不可欠です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 通常は具体的な物事や人物がその対象となりますが、今回のケースでは「やりたいことをやりたいだけやる」というブリーフであり、さらにはその背後にある抽象度の高い情報処理(例えば「自由」)にまでホメオスタシスを築いている(築こうとしている)ことがわかります。

その結果としての「臨場感を感じている」。だから、素晴らしい!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度の高い世界(情報空間)に働くホメオスタシスを共有することを「ホメオスタシス同調」と呼びます。一般的な表現では「共感」です。

 L-219202208月シークレットレクチャー -06;コーチングのプロセス

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37199631.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社、p126)より引用します。

 

 

人類は共感によって進化し、生き延びてきた

 人間が種として進化し、存続することができたのは、共感する能力があるからです。もしそれがなければ、人が力を合わせて物事に取り組んだり、さまざまな技術を受け継いでいったりすることはできなかったでしょう。

 もちろん人間以外の動物にも、ある程度の共感能力はあります。群れをつくり、お互いを守りあったり、力を合わせて獲物をとったりするのは、「来るべき危険に備えよう」「今日の食べものを手に入れよう」といった、未来に対するなんらかの想定を、共通認識として持っているからです。

 ただ、高度に情報化された空間を共有するためには、やはり前頭前野が発達した、進化した脳が必要です。「ネットや本、テレビなどで知った、見ず知らずの人の不幸な境遇や経験に同情する」といったことができるのは、人間だけなのです。

 引用おわり

 

 

 まずは「進化した脳」をしっかり使いこなしている自分に対して「私らしい!」とセルフトークを行ってください。

 Q-352:人に変に見られていないかがひどく気になります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33133160.html

 

 

 今、セルフトークを行いましたか?

 理論を物理空間に落とし込むためには、とにかく実践すること。実践している間に体感を伴って“わかる”ようになります。それが理解 ゲシュタルトができるときです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 では、「私らしくなかった。次は」とセルフトークするべき内容を確認しましょう。

Q-441:職場の先輩方が私のことを嫌っている気がするのですが

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37378379.html

 

 「臨場感が“ほどほど”」のネガティブな意味は、「臨場感がまだまだ足りない」。さらにいうと、「共有するべき仮想空間の選択」を間違えている可能性もあります。それも「憧れ」という表現にあらわれています。

 大まかにいうと、問題(解決するべき課題)は2つあります。

 

 

 「憧れ」というのは、達成可能な事柄のうち、つまり現状の中で「最も理想的なもの」に対して心を惹かれたり、志したりすることです。

 子どものうちは、現実的に達成可能かどうかを考慮せず、幅広い事柄に対してを「憧れ」を描くもの。しかし、大人になるにつれ、自分の能力や適性と社会の現実を考え合わせるようになり、現実的な「自分の理想の姿」を求めるようになります。そうですよね?

 

 「憧れ」自体はもちろん悪いことではありませんが、「達成可能かどうか?」を考えたり、「現状(の中)」という感覚が少しでも生じると、無意識は容易に“限界”をつくってしまうようになります。

 F-428:見えない壁

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37908516.html

 

 さらにいうと、「達成可能」と思っていること、すなわち「自分にも手が届く」「自分にもなれる」と思っていることが実現できないと、それを達成している人に対して嫉妬し、怒りを感じ、やがては憎んで攻撃するようになります。

 Q-198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

 だから「憧れ」という感情は諸刃。「憧れ」は「現状の外」、つまり正しいゴール設定の結果として生じるべきものです。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなって

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 

 もう1つの問題(解決するべき課題)は、今回テーマとしている「セルフトーク」と関係します。ご承知のとおり、「セルフトーク」には4つの段階があります。

 第1段階は「無理だ」「できるわけがない」という“あきらめ”。

 第2段階は目的論的なものが生まれてくる、いわば“希望”が芽生える段階。

 第3段階は“誓い”。目標に向かって問題解決をしている自分のイメージを探し始める段階。

 第4段階は「ゴールを“実現”している新しい自分のイメージ」で自然なセルフトークができる段階。

 

 「憧れ」という言葉を自ら用いるとき、無意識には「自分は(まだ)違う」という否定があるはず。4段階でいうと23の間、セルフイメージは“希望”と“誓い”の間にあるはずです。

 Q-103:あがり症は克服できますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

 その場合、ホメオスタシスは「憧れ」に向かう方向ではなく、「憧れ」とは違う現状を維持する方向に働きます。つまり、自分自身がドリームキラー化するということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 ホメオスタシスの強力な力が現状維持のために働くと、当然、「ゴール達成の自己評価」であるエフィカシーは下がることになります。その結果が「なかなか貫けません」というセルフトークです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 最後に重要な質問をします。リラックスを深めながらゆっくりと考えてください。

 

 

  「嫌がらせ」をしているのは誰なのでしょう?

  「抵抗」とは何でしょうか?

 

 

Q-475につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 以下、「『感情』の解剖図鑑」(p127)より引用します。本文で引用した部分のつづきです。

 

 

個人が生きていくうえでも、共感する能力が重要

 人が社会の中で生きていくうえでも、共感できる能力は重要です。もちろん、その方が、より円滑な人間関係を築きやすいというメリットもありますが、理由はほかにもあります。

 他者に共感できるということは、共感するべき仮想空間を選び、しかもその空間にホメオスタシスを築いて臨場感を持つことができるということです。

 たとえば、大切な人を失って悲しんでいるAさんに共感し、同情するためには、「大切な人を失った、Aさんの経験や思い」という仮想空間を選び、そこに臨場感を持つことが必要となります。映画や、テレビで観たスポーツ中継に臨場感を持つことができなければ、登場人物や選手に共感することもできないでしょう。

 そして、その能力は、現状の外に設定したゴールを達成するためにも必要です。「現状の外のゴール」という仮想空間を、臨場感を持ってイメージすることができて初めて、ゴール達成に向けての具体的なアイデアが生まれるからです。

 また、共感するべき仮想空間を選ぶ時間や、ホメオスタシスを築くまでの時間は、短ければ短いほどいいでしょう。仕事に集中したかと思えば、すぐに頭を切り替えて趣味に集中するなど、複数のゴールを同時に達成しやすくなるからです。

 

他人に同情できるのは、素晴らしいこと

 共感する能力は、人類にさまざまな恩恵をもたらしました。たとえば、数学や物理が発達したのも、数学者や物理学者などが、その世界に強い臨場感を持ったからこそ可能だったのです。

 ただ、ルールを知らなければスポーツ中継を観てもまったく理解できず、臨場感が持てないように、数学や物理など、高度に抽象化された仮想空間に臨場感を持つには、基礎となる知識、教養が必要です。そして本来、大学では、そのための教育を行うべきなのです。

 なお、こうした知識・教養のことを、「リベラルアーツ」、つまり「人を自由にする学問」といい、古代ギリシャやローマでは、奴隷ではなく、自由人として生きていくために必要なものであるとされていました。

 同情という感情を持てるのは、素晴らしいことです。それは、他人に共感できるということであり、そのために必要な教養が身についているということであり、そして、自由に生きられるということだからです。

 引用おわり

 

 

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次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年秋に配信を開始する予定です。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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