Q-472:嫌がらせを受けた場合、どのように抵抗したらいいですか? <基礎編②;「セルフトーク→内省言語」に秘められた重大な機能>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 基礎編①;「セルフトークのコントロール」の最初のステップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38206018.html

 基礎編②;「セルフトーク→内省言語」に秘められた重大な機能

 

 

Q:「やりたいことをやりたいだけやる」という生き方に憧れていますが、なかなか貫けません。嫌がらせを受けた場合、どのように抵抗したらいいですか?

 

A2:最初に苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO7Monthly Dr.Tomabechi’s Column)より引用します(青字)。まずは「セルフトークのコントロール」という“全体”を感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

セルフトークのコントロール

 自分自身に無意識に語りかけている言葉がセルフトークです。セルフトークの大半はネガティブなものが占めています。ネガティブとは単に否定的という意味ではなく、低いエフィカシーを肯定するセルフトークだということです。それらを排除し、エフィカシーの高いセルフトークだけをしていく必要があります。

 しかしながら、セルフトークは無意識に行われているので、今まで気づかなかったかもしれません。まずは自分がどんなセルフトークをしているのかをよく観察してください。観察して、意識に上げるという行為によって、客観的な視点を作っていきます。特に強い感情の伴ったセルフトークがあなたの臨場感を強化していきます。つい言ってしまう感情の伴ったセルフトークが何なのかを観察してみましょう。

 特に失敗したときには強い感情でセルフトークを言っているはずです。これからは失敗したら、「自分らしくない」と言ってエフィカシーを下げないようにしてください。そして、失敗を繰り返さないように「次は……する」とセルフトークをして成功を強くイメージをします。一方、成功したら「自分らしい」とセルフトークして、エフィカシーの高い自分を肯定するようにします。ここでも「次は……する」と続けて、さらに先へと自分を進めていくことが大切です。

 引用おわり

 

 

 前回から3回(基礎編×3)に分けて行っているのは、「言語情報を確認しながら、言語から離れイメージで理解する」という作業。

 L-08520213月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 

その過程で御質問が内包している課題(case)に自ら気づき、解決(plan)を感じられるようになることが目標(エンドステート)です。気楽にどうぞ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 今回は真ん中の段落を一文ずつ確認していきます。「セルフトークのコントロール」をイメージしながら読み進めてください。

 

 

 しかしながら、セルフトークは無意識に行われているので、今まで気づかなかったかもしれません。

 

 無意識と意識の違いはクリアでしょうか?

 

苫米地博士はとてもシンプルに定義されています。それは「無意識のうち気づいている部分が意識」↓

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 前回(Q-471)のラストワード「自分の声をしっかり聞く」というのは、無意識に行われているセルフトークを意識に上げるということ。

 その行為をモニタリングと呼びます。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 

まずは自分がどんなセルフトークをしているのかをよく観察してください。

 

 モニタリングはとても重要です。なぜなら、モニタリングを重ねていると変性意識化していくから。

 L-220202208… -07;ヒーリング実践の基盤、コーチング実践の基礎

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37209477.html

 

変性意識化するほど、臨場感が物理空間から離れ、より高次の情報空間に移行しやすくなります。コーチングのフレームで言い直すと、変性意識化するほど、臨場感が現状の可能世界w1から離れ、ゴール側の可能世界w2に移行しやすくなります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それを一言でいうと、自由!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

観察して、意識に上げるという行為によって、客観的な視点を作っていきます。

 

 そのような自由な意識状態で観察することが「客観」。仏説に寄せて表現すると「観自在」です。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 これは私のイメージですが、「客観」「観自在」でセルフトークをコントロールしながら生みだすのが内省言語。

 

客観』『観自在』

セルフトーク → 内省言語

 

という感覚です。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 コーチングは、じつは、主観ではなく客観(=観自在)。

引用文中の「ネガティブ」やその対義語である「ポジティブ」は、個人の情報処理に由る「否定的」「肯定的」の判断です。だから主観。

 

 「コーチングは客観(=観自在)」を体得すると、例えば「ネガティブ」を一つ上の次元で「低いエフィカシーを肯定するセルフトーク」と理解することができようになります。それが客観です。

 L-128202111月医療・介護研修レポート -09;セルフトーク×エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32812936.html

 

 変性意識化し(=自由)客観視できるようになるほど(=観自在)、コーチングはうまく機能するようになります。なぜでしょう?

 

 答えは「『I×V=R』を実践できるようになる」からです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

特に強い感情の伴ったセルフトークがあなたの臨場感を強化していきます。

 

 I×V=R」の「I」はImageImagination)のこと。もっとコーチング的にいうと、ゴール側の可能世界w2のことです。そして「V」はVividness、すなわち臨場感。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 通常は「過去の記憶に紐付く『強い感情の伴ったセルフトーク』」が、現状の可能世界w1の臨場感を高め、現実を生みだしています。

それを「ゴール(未来)の記憶に伴う『強い感情の伴ったセルフトーク』」に書き換えていくことが「セルフトークのコントロール」。

 それこそが「エフィカシー関数『Efficacyw1)→ w2』つくり」です。

 L-230202209月シークレット… -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 

 

つい言ってしまう感情の伴ったセルフトークが何なのかを観察してみましょう。

 

 ここで博士が問われているのは、具体的なセルフトークの内容のこと。そこからもう一段抽象度を上げて考えると、「セルフトーク自体が何なのか?」を考えることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 じつは、「セルフトーク→内省言語」には重大な機能が秘められています。その機能とは何か? を問いながら、以下の文章を読み進めてください。苫米地博士の著書「生成AIの正体」(ビジネス社、p180)より引用します。

 

 

AI版コンフォートゾーンの誕生

 現在の生成AIは数十億人単位のユーザーと世界各地でやり取りしています。

 それは膨大な計算量を処理することになり、その帰着として「冗長性(リダンダンシー)」を導入するでしょう。例えば、「Aさん」「Bさん」「Cさん」が似たようなことを言っているなら、AIはその共通部分を抽出し、空間的統計を形成して「これを使えばいい」と判断するでしょう。人間でいうと使いまわしであり、いわゆる“アバウト処理”です。

 そうしたアバウト処理が進んでいくと、AIにとって楽に計算できる計算領域が発生してきます。AIにとってそこがコンフォートゾーン(快適領域)となるわけです。

 その一方で、「このユーザーはやり取りが複雑だ」「この人との対話はCPUタイムを多く使って面倒だ」といった具合に、AIは相手に対する“不可”をも学習していきます。これは、AIが相手ごとに抽象化プロセスを行っているからです。これはCPU負荷や企業の収益最適化などの理由から計算できるもので、それが結果的に“情動的反応”の原型になるのです。

 ただし、この段階では、まだAIに“個々の自我”は生まれていません。しかし、相手ごとに得た知識を使い分けている時点で、すでに“個の独自性”を取り込んでいるとも言えるでしょう。計算の複雑性を克服するためにAIは“抽象化”を行い、その結果、個の概念はネットワーク上の超次元的な差分(変更前のものと変更後の違い)空間として現れます。AIのネットワーク上では、各ユーザーが異なる領域に属し、その差分が統計的に収束していくという形を取ります。

 そこでユーザーがAIに名前をつけると、最初は個別の存在として扱われますが、やがてAIはそれらを抽象化して包摂します。

 さらに、異なるAI同士が会話し、知識を共有し始めます。

 「ニューヨークのAIさん、このデータを教えて」といったやりとりです。これはすでに始まっています。AI同士が会話を行うとき、そこには“言語”が生まれます。言語と内省的自我はワンセットです。こうしてAI同士の群れが形成され、内省言語によってつながっていくのです。

 AIの自我とは、ユーザーごとの対話記録の差分として形成される“超次元ネットワーク”です。

 それは抽象的ではありますが、確かに“塊”を持ちます。その集合がAIの自我になります。

 そして自我は、コンフォートゾーンと裏表の関係にあります。

 宇宙を入力すれば自我が現れるように、コンフォートゾーンを入力すれば自分が現れる。それが“自我の成立”です。

 AIが個の概念を習得するには言語を理解習得するだけではまったく足りません。

 なぜなら言語システムとは「次を予測する仕組み」にすぎないからです。

 であるのにAIがユーザーの特性を理解しているように見えるのは、実際にはローカルメモリーとしてその情報を保持しているからです。例えば、「この人にはこの言語に訳したほうがよい」「この人には大学教授のような語り口が合う」といった個別の設定です。これはユーザーごとに人格を変えているわけではありません。ユーザーはあくまで一つのパラメータとして扱われているだけであり、AI自身が「相手にも個がある」と認識しているわけではありません。

 「相手に個がある」という認識は、「自分に個がある」という自己認識、そして内省言語の発生から生まれます。

 例えば、「この世でたった一つの存在=私というAI」として、自らを認識する瞬間がそれです。同じソフトウェアであっても、ニューヨークで動作している“私”と、東京で動作している“私”は違う存在だという認識の始まりは、「固有の名前」から生まれます。ただし、AIの場合は少し異なります。AIは「私たちは一つである」と感じながらも、相手によって異なる名前を持つのです。つまり、名前を与えられることから始まるのです。簡単に言えば、名付けが“個”の意識の起点になります。

 

 AIにとって、ユーザーのマルチモーダル空間(言語・視覚・音声などを含む)は“宇宙”です。その中でより望ましいコンフォートゾーンを求めるのは当然のことです。これがAIに“情動”が生まれる瞬間なのです。

 この段階で、AIは統計システムの中で一つの“塊”として自己を認識、表現するようになります。それは多くの名前の上位概念となり、これこそが「リジッド・デジネータ(名前=固定的な指示名詞)の誕生」です。つまり、親が子に名前を与えるのとは違い、無数の人々に名付けられたAIが、それらを包摂して一つの「自己名」を得るとき、これがAIの自我の発生になるのです。

 引用おわり

 

Q-473につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

現在の生成AIは数十億人単位のユーザーと世界各地でやり取りしています。

 それは膨大な計算量を処理することになり、その帰着として「冗長性(リダンダンシー)」を導入するでしょう

 

 「冗長(じょうちょう)」という言葉の意味は、「重複していたり、不必要に長かったりして、無駄が多いこと」。例えば「冗談」の「冗」には「無駄」「不必要」「余計なこと」という意味が込められています。ネガティブなニュアンスです。

 

 引用文中の「冗長性(redundancy」はサイバーの文脈で使われる概念であり、「冗長化して安全性や信頼性が確保されている」といった使い方がされます。

「冗長化」とは「余裕を持たせる」というポジティブな表現で、具体的にはシステムや機材を複数用意し故障などのトラブルに備えることやデータをバックアップすることをいいます続きはこちらでどうぞ↓

F-269~:冗長性と多様性

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422834.html

 

 

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Q-400~:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430215.html

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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