Q-466:「『職業』と『ファイナンス』をしっかり分ける」がどうしても伝わりません <vol.2;“自問自答のループ”に導くkey word「客観」>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;人ならば誰もが持つ習性

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 vol.2;“自問自答のループ”に導くkey word「客観」

 

 

Q:コーチングをまわりの人たちにひろげようとしていますが、「『職業』と『ファイナンス』とをしっかり切り分ける」ということがどうしても伝わりません。どのようにすればよいでしょうか?

 

A2:「限定合理性」を知識として伝えた上で、『増える』と嬉しくて『減る』と不快になる」という“人の特性”についてあらためて考えてもらう というのが私の戦略

 

 と前回(Q-465)書きました。もう少し丁寧にいうと、それは「“自問自答のループ”に導く」というイメージです。

 Q-452:コーチングの対象が自分であってもvol.1;コーチングは「自問自答」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 

 ここでいう「ループ」というのは、「グルグル回る」「同じことをただ繰り返す」ということではありません。グルグル回っている(ように感じる)間に思考空間(情報空間)で“ある変化”が生じるように働きかけます。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

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 具体的にいうと、“ある変化”とは、「情動」→「論理」→「感性(社会的情動)」。自問自答の間に、大脳辺縁系から前頭前野外側部、そして前頭前野内側部へと発火がひろがっていく(移行していく)イメージです。

 Q-067:認知的不協和の状態にあり頭痛が… Vol.4;生命(現象)と病の関係

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 まず取り組むのは「情動のコントロール」↓

 F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

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 そのポイントは

 

 以下、苫米地博士の著書「201冊目で私が一番伝えたかったこと」(ヴィレッジブックス、p69)より引用します。

 

 

悲しみ、怒りなどの情動を娯楽として楽しみなさい

 怒りや悲しみ、恐怖などの情動は21世紀には、もはや必要ないと私は思っています。

 たとえば、石器時代ならば恐怖は人間にとって必要不可欠な存在でした。人間は他の動物に比べてか弱く、常に外敵の恐怖にさらされていました。だから、恐怖というものを身をもって感じ取り、それによって「外敵=危険=注意すべき存在」という刷り込みがなされたのです。

 また、食糧不足からくる飢餓や医学が未発達なことによる病気など、人間は多くの他の恐怖にも支配されていました。しかし、文明が進むとともに、そうした問題が解決され、人間の暮らしは安全で快適なものになり、そうした恐怖から解放されるようになりました。すなわち、現代人の日常ではもはや恐怖という原初的な感情を必要としなくなったのです。

 

 情動を司っているのは脳の中の扁桃体と海馬です。これらは大脳辺縁系という脳の中では比較的古くからある部分に属しています。これに対して前頭前野は脳の中では新しく形成された部分で理性や知的情報を処理する場所です。

 私たちは今では身体に対する危険性を恐怖という情動ではなく、一つの情報として前頭前野で処理することができるようになっています。たとえば、東日本大震災の際の福島原発事故で放射能漏れが起こったとき、セシウムなどの放射性物質の危険性を体験に基づく恐怖という情動ではなく、知識として理解し、それに対処することができました。何も実際に福島の地に出かけて身をもって放射能の恐怖を情動として大脳辺縁系に刻み込まなくても、私たちは知識としてその危険性を認識し、正しい危機回避行動をとることができるようになったのです。

 恐怖と同様に、悲しみも太古においては重要な情動だったと思います。なぜならば、家族や部族など自分の身近な人を失ったりすることへの感情が「命の大切さ」を本能的に教えてくれるからです。しかし、現代では実際に身近な人の死に直面しなくても、概念として命の尊厳や平和の大切さを前頭前野で認識できるようになりました。

 かくして、私たちは21世紀において情動から解放されたことで、より自由で抽象的な世界を獲得できるようになったのです。

 とはいえ、肉親の死に対する悲しみなど、現代人が今でもさまざまな情動に直面せざるを得ないのも事実です。存在理由を失っても、悲しみや恐怖、怒りなどの情動は厳然とあり続けているのです。それはかつて頭部を守るために必要とされてきた毛髪が現代において存在価値を失ったのに、美容院などで髪の毛を整えたり、髪の毛を染めたりする人がいるのと似ています。

 では、不要となったこの情動と私たちはどう向き合えばいいのでしょうか。それをないものとみなして生きていけばいいのでしょうか。

 

 私はすべての情動は娯楽として楽しむべきものだと思っています。たとえば、悲しい出来事を思い出して、メランコリックな気分になるのはその人固有の娯楽です。それを記憶から無理に消去しようとする必要はありません。

 ただし、あくまでも娯楽ですから、仕事など自分のやるべきことをきちんとやって時間的余裕があるときに悲しむべきです。余暇や娯楽とは本質的にそういうものなのですから。私たちは悲しい思いや恐怖、その他さまざまな情動を疑似体験するために映画館や遊園地などのアミューズメント施設に出かけます。わざわざお金を払って娯楽としてそうした情動を楽しもうとするわけです。

 たとえば、一時やたらと余命幾ばくもない主人公とその恋人を巡るステレオタイプの映画が流行りましたが、観客はその映画を通じて他人の演じる悲しみに感情移入してある種のカタルシスを味わい、それで満足するのです。

 あるいは、恐怖という情動を娯楽として楽しむものとしては、ホラー映画があります。何も好き好んでわざわざ怖い映画を観に行く必要はないと私は思いますが、この場合も恐怖を疑似体験することで大脳辺縁系を人為的に刺激し、それによって何らかのカタルシスを得ようとしているのです。

 

 大脳辺縁系が活発になるということは、言わば本能に忠実なIQの低い状態、バカになることを意味しますが、恐怖を情動として感じる必要がなくなった現代人はそれを人為的に体験することで娯楽にしているのだと思います。

 娯楽ならば娯楽として徹底的に楽しむべきです。悲しい映画ならば、それを観てとことん涙を流せばいいでしょうし、ホラー映画や遊園地のジェットコースターならば、心の底から泣き叫んで恐怖を味わいましょう。

 過去の悔しかった思いや、他人への抑え難い怒りでさえも、すべて娯楽として楽しめばいいと思います。どうしても許せない仕打ちや人間に対する思いも娯楽として受け止められるようになれば、情動に縛られないクリアな頭を保てるようになると思います。

 要するに、どんな情動でもすべて娯楽として楽しめばいいのです。人生には苦しいこと、悲しいことがたくさんありますが、それらを「ああ、あのときは大変だったなあ」とあたかも映画のワンシーンを見ているかのように楽しめるようになれば、きっと心が軽くなり、前向きに生きていく活力が出てくると思います。

 

 過去の情動記憶を娯楽として楽しみなさいと言いましたが、ただし注意するべき点があります。それは、情動を思い出すとき、エフィカシーを下げるやり方ではなく、逆に上げる方法を身につけることです。

 最悪なのは、思い出すときに、「あのときの自分はバカだった」とか「自分が許せない」などと過去の自分を否定するようなことを心の中でつぶやくことです。いったん、こういう癖が身についてしまうと、思い出に浸っているときだけでなく、日常のあらゆる局面でエフィカシーを下げるセルフトーク(コーチング用語で自分に対して語る言葉)が出てくることになります。

 情動を娯楽として楽しみつつ、エフィカシーを上げる方法は、自己否定を行うのではなく、「私はあのときベストを尽くした」「私はすごい人間だ」というように、「今-ここ」にいる自分を堂々と肯定する癖をつけることです。そのためには以下の四つのことを心がけましょう。

 

 結果論で過去の出来事を評価したり、後悔したりしない。

 前頭前野を働かせて、前向きに過去の出来事を評価する。

 わざと自分に不利になるように記憶の断片を統合しない。

 後悔が無意味であることを前頭前野で理解する。

 

 これらのことを身につければ、どんな不快な出来事でも、過去の情動記憶の反復による堂々巡りの思考の迷路に迷い込むことはないでしょう。

 引用終わり

 

 

情動を司っているのは脳の中の扁桃体と海馬です。これらは大脳辺縁系という脳の中では比較的古くからある部分に属しています。これに対して前頭前野は脳の中では新しく形成された部分で理性や知的情報を処理する場所です。

 私たちは今では身体に対する危険性を恐怖という情動ではなく、一つの情報として前頭前野で処理することができるようになっています

 

 「恐怖という情動」を「一つの情報」へと変換していくことが、「『情動』→『論理』」の実際の中身。それは情報空間の階層を軽やかに上がっていくイメージです。

つまり、抽象度を上げていくということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そのポイントが客観化。客観化の具体例が、引用文中の「恐怖を娯楽として楽しむ」ことだといえます。

 L-230202209月シークレット… -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 

 世界中の人々が経験した例でいうと、「COVID-19」「mRNAワクチン」といった“茶番”においては、死の恐怖がうまく利用されてしまいました。

 F-365:経営判断ってなんだ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35263585.html

 

 いわゆる“カルト”は恐怖を利用して洗脳を仕掛けてきます。前頭前野(外側部)を使って論理的に考えることは重要ですが、まともな論理と“カルト”の差を見極めることは簡単ではありません。その見極めのためには「知識」が必要です。

 L-236202209月シークレットレクチャー -11;複雑な関係を立体的に思考する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37723449.html

 

米国CDCCenters for Disease Control and Prevention、疾病予防管理センター)の表現でいうと、それは「文脈情報」のこと。

 F-126:続・クライシスの本質 ~「一斉休校要請」と社会の反応を読み解く~ <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21664055.html

 

文脈情報とは、「関連する知的な情報(のかたまり)」のことです。それを苫米地博士は「ゲシュタルト」と表現されます。つまり

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

  ゲシュタルトなし →恐怖が生まれる →大脳辺縁系優位に陥る

  ゲシュタルトあり →恐怖が鎮まる →前頭前野優位を維持

 

 だから、知識を得て、どんどんゲシュタルト化する ことが重要。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

ただし、「知識」だけでは足りません。知識はあくまでも大前提に過ぎません。「知識」とともに必要なのが「論理」。現代の論理は「トゥールミン・ロジック」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 その「知識」と「論理」は左脳の世界。「側頭葉や前頭前野にパターンとして入っている」知識を「どうやって組み合わせて使うかを考える(=論理)」のは、すべて左脳の作業です。

(詳しくはこちらでどうぞ↓)

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

Q-467につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

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Q-400~:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください

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一緒に楽しみましょう!

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