Q-465:「『職業』と『ファイナンス』をしっかり分ける」がどうしても伝わりません <vol.1;人ならば誰もが持つ習性

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 vol.1;人ならば誰もが持つ習性

 

 

Q:コーチングをまわりの人たちにひろげようとしていますが、「『職業』と『ファイナンス』とをしっかり切り分ける」ということがどうしても伝わりません。どのようにすればよいでしょうか?

 

A1:「コーチングをまわりの人たちにひろげようとしています素晴らしいですね!

 “コーチングがまわりの人たちにひろがっている世界”はどんな感じですか?

 

 そんな世界(未来)を気楽にイメージしながら読み進めてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

コーチングの中心概念は「ゴール」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 最新のコーチング理論において、ゴールの定義は「∀y∃x qGoal(x,y) } x,y ∈w_{future}}」。

 F-430:オーセンティック・コーチングの形式定義 <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37977729.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -08

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

 

 そのゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む3)人生のあらゆる領域、4)自分中心を捨て去る(利他性)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 「3)人生のあらゆる領域」とは、「バランスホイール(balance wheel)」のこと。「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社)から、バランスホイールには「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」という3つのカテゴリーが加わりました。

「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」は絡み合うようにして3つで1つ。三位一体として機能しています↓

Q-464:「この世をよくしたいvol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38038884.html

 

 

バランスホイール(「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」)

 

 

 ところで、コーチとしての私は、いつも縁ある方々の「『止められてもやりたい』の開放」をイメージしながら行動しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

バランスホイールでいうなら、「職業」と「趣味」から。

まずは「止められてもやりたい」の追求を徹底的にサポートします。その結果、誰かの役に立ったなら「職業」、誰の役にも立たなかったとしても立派な「趣味」という感覚で。

 L-02520203… -03;職業と趣味の違いは「貢献」の範囲(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

「職業」と「趣味」は、ともに「止められてもやりたい」こと。その差は「(結果として)誰かの役に立っているか?」という縁起によります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 今は役に立っていなかったとしても、将来役に立つなら、それは潜在的には「職業」です。そんな可能性を、根拠なく、ただ確信できることもエフィカシーといえるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 それは「趣味」を「職業」より下に考えているということではなく、時空を超えた双方向の縁起として捉えているということ。極端な話、生きている間は「趣味」であり続けたことが、死後に「職業」となる可能性だってあるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 「職業」と「趣味」の感覚がつかめたなら、次に取り組むのは「職業」と「ファイナンス」の切り離し。私たちは「お金は大切」「お金を稼ぐために働いている」と社会から刷り込まれています。そうですよね?

 Q-383:現在の若者は、男女問わず、貧しくなってしまったのでしょうか? <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34738124.html

 

 それはすっかり洗脳されてしまっている ということ。

 

 だから、「「職業」と「ファイナンス」とをしっかり切り分ける」を貫くことは簡単ではなく、それを他人と共有することはとてもとても難しいことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 私の場合、まずは「人ならば誰もが持つ習性」について説明するようにしています。その習性とは「限定合理性」。

 L-186202206… -09;「ゴール」と「イライラ」の関係のパターン別考察

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35638948.html

 

以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング 2026 ~本物のコーチング~」(開拓社、p24)より引用します。

 

 

◎お金をゴールにすると無間地獄が待っている

 しかし、それでいいのでしょうか?

 彼らが言うゴールとは「金持ちになる」以外にありません。確かにお金を得ることは悪いことではないでしょう。「金をたくさん稼いだ自分は凄い」という満足感も得られるはずです。

 しかし、彼らがそれで豊かな暮らしをしているのかというと決してそういうふうには見えないのです。もちろん、金銭的には豊かです。いくらでも物欲を満たすことはできるでしょう。

 ところが、それで人は満足しないのです。

 その証拠に世界の富豪たちの行動を見てください。彼らはすでに何十兆円もの資産を持っています。それどころか、通貨発行権すら手に入れている富豪までいます。しかし、それでも満足しているようには見えません。

 金で満足したら、次は名誉というのであればまだ話はわかりますが、あれだけお金を持っているのに、まだお金が欲しいようなのです。

 その理由は彼らが強欲だからでしょうか? 一般的には、強欲が理由だと言われますが、本質的には違います。

 人はもともと欲しがるようにできているのです。

 人の満足感とは、欲しいものを手に入れたらそれで終わりというものではありません。例えば、「欲しかったあの服を買ったらもう服はいらない」とは決して言わないはずです。服を手に入れたら、それに似合うバッグや靴が欲しくなります。新しいバッグや靴を手に入れたら、それに似合う服がまた欲しくなります。欲望に際限はありません。

 これはお金も同様で、いくら大量に手に入れても、これで満足ということにはならないのです。一般の人から見れば、「それだけお金があれば、もう満足でしょう」と思うほどのお金持ちになっても金銭欲は収まりません。

 なぜ、お金持ちたちは満足できないのでしょうか?

 実は、これは強欲ではなく、限定合理性という、人ならば誰もが持つ習性なのです。

 この限定合理性を提唱したのはノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者のダニエル・カーネマンです。彼は「我々の満足感は資産の量ではなく、資産の変化にある」と指摘しています。人はお金に限らず、自分の資産が「増える」と嬉しくて「減る」と不快になる生き物だったのです。

 お金持ちたちは強欲ではなく、資産の変化に興味があり、生き物としての摂理に忠実に従っているだけだったのです。

 ですから、人がお金をゴールにした瞬間、永遠に満足することのない無間地獄にハマり込むのです。

 それを避けるため、お金持ちたちは、お金のゴールではなく、社会貢献のゴールに重きを置くようになります。多くの大富豪がチャリティや社会問題に取り組もうとするのは、そういう意味もあるのです。

 ただし、お金のゴールはそう簡単に捨て去ることはできません。いくらチャリティや基金、社会問題に取り組んでも、気づけば金銭を発生させることが目的となってしまったり、歪んだ正義を振りかざしたりするようになってしまいます。

 著明な大富豪の人たちが慈善事業や財団を作っていますが、活動の詳細を見ていくと、本当に世界の人々のための行動になっているのか、怪しく感じられるものもあります。少なくとも彼らが社会貢献をしようとすると、残念ながら歪んだ形になることが多いのです。

 結局、利潤やお金をゴールから外せない人たちが何かをすると必ず社会が歪むということです。

 引用終わり

 

 

 この限定合理性を提唱したのはノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者のダニエル・カーネマンです。彼は「我々の満足感は資産の量ではなく、資産の変化にある」と指摘しています。人はお金に限らず、自分の資産が「増える」と嬉しくて「減る」と不快になる生き物だったのです

 

 この「限定合理性」を知識として伝えた上で、『増える』と嬉しくて『減る』と不快になる」という“人の特性”についてあらためて考えてもらう というのが私の戦略です。

 L-157202201… -01;フレームとは、認識の枠組みであり、行動の枠組み

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34174778.html

 

Q-466につづく)

 

 

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