L-247202210月介護施設研修 -07;コーチングが“文化”に浸透するための3つの大前提

 

202210月、鹿児島県の介護施設で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました(オンライン研修)。依頼されたテーマは「気持ちのコントロール」。

当日の研修内容を、最新の知識で再解釈しながら、ブログ用にリライトします。

*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました

 

 01;未来(ゴール)が見えない原因

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38044300.html

 02;「場にふさわしくない態度や言葉」への向き合い方

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38058921.html

 03;「飛び交う言葉、会話内容」を意図的にデザインする

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38065073.html

 04;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38079540.html

 05;「幸せで楽しい」「最高にうれしい」が“あたりまえ”に書き換わる秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38085683.html

 06;可能世界w2の臨場感を上げる3ステップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38099185.html

 07;コーチングが“文化”に浸透するための3つの大前提

 

 

ゴールが先、認識が後

 

 職場の雰囲気を改善することも、気持ちのコントロールを体得することも、すべてゴール次第。働く仲間が共有しているゴール次第です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 最新のゴールの定義は「∀y∃x qGoal(x,y) } x,y ∈w_{future}}」。

 

 自然言語でいうと、「未来に存在し得るすべての可能世界を自分にとっての重要度で並び変える関数(ただし、必ず順番を決められるとは限らない)」です。

 F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

 

DrT251005 CoachingFormalDefinition -08

CoachingFormalDefinitionDrT20251005」より引用↓

251003_地上最強グローバルサミット v8(Blog

 

 

 そんなゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る(利他性)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 「3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)」は、苫米地博士によって大きなアップデートが行われました。具体的にいうと、ゴールのカテゴリーに「抽象度」「エソテリシティ」「リーダーシップ」が追加されています。

 Q-464:「この世をよくしたいvol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38038884.html

 

 

バランスホイール(「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」)

 

 

 本気でコーチングについて話す場合、私はまず「抽象度」について説明します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その理解と体得がないと、(抽象度を軸とした場合の)情報空間の底面である物理空間から意識が離れないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「物理空間から意識が離れない」というのは、「自由を失っている状態」です。そのような心のままでは、現状の外に新たなゴールを設定することも、可能世界w2を想像→創造することもできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 医療や介護の現場こそ、「抽象度」の理解や、その先で得る「空(くう)」の体感が必要なはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 なぜなら、生命現象は全抽象度次元にひろがっているから↓

 F-423:微笑み返し <後編;コーチが微笑みとともに伝えること>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37732850.html

 

 しかしながら、忙しい医療・介護現場では、じっくりと研修を行うことがなかなかできません。その場合、私は医療・介護の世界で用いられる「トータルペイン」という概念(ゲシュタルト)を応用してシンプルに説明します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

「身体的ゴールは?」→「心理・精神的ゴールは?」→「社会的ゴールは?」というように次元を上がっていきながら。

 L-181202206月医療・介護研修会 -04;イライラや不幸から自由になるために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

いずれにしても、大切なのは「したい(want to)」という思い「できる」という確信です。「したい」を生みだすのがゴールで、「できる」はエフィカシーのこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 その「ゴール×エフィカシー」がコーチングの核心だといえます。

 F-314~5:デジタル自傷行為 <plan-side -2~3;ゴール×エフィカシーの“秘密”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32626694.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32678098.html

 

 その核心を施設の“文化”として育てていくために、私は3つの大前提の徹底をお勧めしています。それは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社、p223)より引用します。

 

 

◎コーチングとは何かを再確認

 さて、私がコーチングを日本に紹介して約25年、多くの人が「コーチング」という言葉を知るようになってきました。しかし、その一方でコーチングに対する誤解も広がっています。オリジナル版『オーセンティック・コーチング』の最初でも書いていますが、コーチングをコンサルティングやカウンセリング、メンタルケア・メソッドと混同している人々があとを絶ちません。なにしろ、“コーチ”を名乗る人々の中にですら、「コーチングとは何か」を理解していない行動や言動がたびたび見受けられるのです。その最たるものが「メンタル・コーチ」という呼称でしょう。

 コーチングは確かに「心の使い方」を教えるものですから、「メンタル・コーチ」という言い方も間違いとは言い切れません。クライアントのほうから見れば、「コーチは私のメンタルをケアしてくれる人なんだから、メンタル・コーチでいいでしょう?」と思うのは当然でしょう。しかし、コーチ自身が「コーチング=メンタルケア」と思ってしまうのは大問題です。

 はっきり言います。コーチングはメンタル・ケアではありません。

 そもそもメンタルケアは「心に寄り添う」ことが主眼です。ケアなのですから、当然です。一方、コーチングは「心に寄り添う」ものではありません。一切寄り添わないとまでは言いませんが、そこは主眼ではありません。時には冷たく突き放すこともあるのです。

 ですから、コーチングでは、コーチたる者の大前提が決まっています。

 

 1つ目は「過去には一切こだわらない」。

 2つ目は「やりたいことだけをやる」。

 3つ目は「クライアントの利益100%」。

 

 1つ目の「過去には一切こだわらない」は、これまでも何度か言ってきた「過去は過去」という話です。すでに終わってしまったものにこだわっても仕方ありません。また、クライアントが過去にこだわるようであれば、「過去は未来を変えることで簡単に変えられる」ことを伝えるのがコーチの役割です。

 2つ目の「やりたいことだけをやる」ですが、これを理解しているコーチは意外に少ないのではないでしょうか? 苫米地式コーチングを学んだコーチであっても、ともすれば、「やりたくないことをやらないといけない時もある」とつい思ってしまいがちです。私は何度も「そんなことはない。やりたくないことをやろうとするのが問題なのだ」と言っているのですが、なかなかわかってもらえません。

 やりたいことだけをやることは可能です。それほど難しいことではないということを、『オリジナル版』に続いて『増補版』でも語っていく予定ですので、今度こそ理解しましょう。何度も言いますよ。難しくないですから。

 3つ目の「クライアントの利益100%」についても同様です。まったく難しいことを言ってるわけではないのに、自分で難しく考え過ぎてしまうのか、「そんなことできるのだろうか?」と思ってしまう人が多いようです。

 しかし、私は「お客様本位100%ですよ」と言っているだけで、ごくごく普通の職業倫理の話です。例えば、あなたがお客さんに商品を売る場合、「AB、どちらがお客さんにとって利益になるかを考えて仕事をしてくださいね」という話をしているだけです。これがそんなに難しいことでしょうか? 自分でハードルを上げないでください。

 もう一つ、コーチが貰うフィーを気にする人がいますが、フィーは時間に対する対価です。要は物々交換ですから、それを「クライアントの利益100%ではない」とは考えないでください。その時間のすべてをクライアントの利益のためだけに考え、行動するのは職業人として当たり前の行為なのです。

 これらのことは初心者のコーチだけでなく、少し慣れてきたコーチもよく勘違いしてしまうポイントなので、『増補版』でも、改めてチェックしていきましょう。

 苫米地式コーチングとはどういうもので、苫米地式コーチはどういう人であるのか?

そして、コーチングとは何かというのを再確認してほしいと思います。また、それができるような新バランスホイールについても紹介していきます。

引用終わり

 

 

一方、コーチングは「心に寄り添う」ものではありません。一切寄り添わないとまでは言いませんが、そこは主眼ではありません。時には冷たく突き放すこともあるのです。

 ですから、コーチングでは、コーチたる者の大前提が決まっています。

 1つ目は「過去には一切こだわらない」。

 2つ目は「やりたいことだけをやる」。

 3つ目は「クライアントの利益100%」。

 

 この「過去には一切こだわらない」「やりたいことだけをやる」「クライアント(施設の場合、利用者やその家族)の利益100%」が、私がお勧めする大前提。

これらを徹底していくとコーチングが施設の“文化”に浸透していき、自然と「態度や言葉」が書き換わっていくはずです。

 F-431:自由訳「心技体」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38010584.html

 

L-248につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

「抽象度」の理解と体得がないと、(抽象度を軸とした場合の)情報空間の底面である物理空間から意識が離れません。それは「自由を失っている状態」。さらに言い換えると

 

  魂を重力に引かれて飛ぶことができない状態

 

 アニメの話で恐縮ですが、これは「Zガンダム」(1985年)の中で、クワトロ・バジーナ(じつはシャア・アズナブル。その正体はキャスバル・レム・ダイクン)が用いていた表現です。

 F-398:赤いGと白いG ~よくわかんないけど、なんかわかった!~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36810305.html

 

 物理次元が世界(宇宙)のすべてだと信じていた子どもの頃は地球の重力のことだと思っていましたが、コーチになった今は

 

魂を重力に引かれる =煩悩を利用され洗脳されている =低抽象度の意識状態

飛ぶことができる =利他的なゴールを自由意思で設定しw2を創造できる =高抽象度の意識状態

 

 だと理解できます。「人類の革新」を目指すシャアがもしも現代に生きていたら、きっとコーチになっているのでしょう。

 L-232202209月シークレットレクチャー -07;コーチングの実践は実戦

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37651471.html

 

 「シャアの反乱」から12年(←物語中の時間経過。物理次元では28年)

 

 現在公開中の「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」の中で、シャアのブリーフをも受け継ぐハサウェイ・ノアはどんな決断を下しているのでしょう?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-393:ナイセイカンショウ <vol.2;内政不干渉の原則>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36598430.html

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Q-461:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.5;カテゴリー・ゴール「抽象度」>

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Q-462:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.6;カテゴリー・ゴール「リーダーシップ」>

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Q-463:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.7;カテゴリー・ゴール「エソテリシティ」>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38024944.html

 

 

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