F-435MIAMI VICE <前編;大きな世界観への“アクセスコード”>

 

 米国のTVドラマ「MIAMI VICE」をご存じでしょうか?

 

 1984年から1989年まで5シーズンにわたって放映された刑事ドラマで、日本でも「特捜刑事 マイアミ・バイス」として198610月から19883月まで放送されました(シーズン4途中で打ち切り)。

 鹿児島でも放送されていたのですが(たしか水曜深夜)、私は家で視聴することができなかったので(理由は察してください)、祖父の家で録画(VHS)して観ていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854165.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854341.html

 

Miami Vice(Wikipedia)

Wikipediaより引用

特捜刑事マイアミ・バイス - Wikipedia

 

 

MIAMI VICE」は当時の“常識”を覆すドラマでした。

L-233202209月シークレットレクチャー -08;常識を疑い、奴隷から抜け出す

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37675977.html

 

 例えば、視覚への働きかけ。

 エグゼクティブ・プロデューサーに抜擢されたマイケル・マン(Michael Mann)は、上記ロゴでもわかるとおり、徹底的にパステルカラーにこだわりました。

 ストーリー上屋外ロケが多かったのですが、映像に映り込むものすべての色をカラーチャートで分類し、基準外の色は移動や撤去、再塗装を行ったそうです(公衆電話や建物なども)。そうやって「表:華やかな楽園」「裏:凶悪な犯罪都市」というイメージを作り上げました。

 L-217202208月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html

 

 さらには、聴覚への働きかけ。

80年代を席巻した音楽番組「MTV」のような演出は、このドラマから始まったそう。数分間、音楽と映像だけ なんてことがよくありました。

今思うと、それらは「非言語の働きかけ」だといえます(英語の歌詞がわからない人限定ですが)。

L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

楽曲を提供したミュージシャンも豪華で(私が好きなブライアン・アダムスの曲も使われています)、劇中挿入歌を集めたサウンドトラック(vol.1~3+ベスト盤)は大ヒットしました。さらにグレン・フライ、フィル・コリンズ、ウィリー・ネルソン、そしてジェームズ・ブラウンといったアーティストは、いずれも重要な役どころで出演もしています。

 F-267~:「Classic

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422833.html

 

 人気ミュージシャンの楽曲だけではなく、ドラマのために書き下ろされた劇伴も秀逸。ヤン・ハマー(Jan Hammer)が作曲した「Miami Vice Theme」は、インストゥルメンタル曲としては異例のビルボード1位を獲得し、グラミー賞も受賞しています(1986年)↓

 Jan Hammer - Miami Vice Theme [OFFICIAL VIDEO]

  

 2002年にはハマーの楽曲のみで構成された「MIAMI VICEThe Complete Collection」(2枚組CD)が限定発売されました。このCDは私の大のお気に入りで、とくに車で海沿いを走るときなどに聞いています。

マイアミと姉妹・友好盟約を結んでいる鹿児島市はヤシの木が多く、曲をかけながら走っているときの気分は完全に“Miami”です(乗っている車はフェラーリではありませんが)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 最近、前述のテーマ曲や主人公のテーマ曲(「Crocket’s Theme」)のアレンジ版が存在することを知り、ずいぶん高かったのですが購入してしまいました。「聞きたい」というwantを止められなかったのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 2週間後イギリスから届いたCDを聴いてみると、「何か違う」という違和感が

 

それは「ちょっと気持ちの悪い違和感」でした。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その後しばらくの間、「この違和感の正体は何なのだろう?」と考えました。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 

 ところで、ご承知のとおり、苫米地博士は今も毎月ライブを開催されるミュージシャンであり、音楽や音そのもののマインド(脳と心)への影響を研究する科学者でもあります。

博士が制作されている“機能音源(functional sound)”には、例えば「IQを上げる」ための音源にはアルファ波誘導のための音が、「熟睡する」ための音源にはアルファ波→シータ波→デルタ波と誘導するための音が入っているそうです。

 Q-355:休みの日なのに気持ちがvol.2;リラックスと緊張のサイクル -基礎編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33196855.html

 

 “機能音源”は最先端の機能脳科学や認知科学、そして人類の音遺産を応用して開発されているそう。サブリミナル技術も使いつつ、まったく新しい「無意識レベルでしか認識できない方法」で脳を活性化するというのが、苫米地博士の“機能音源”です。

 Q-280:今までRASとスコトーマは<後編;RAS=意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステム>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29681889.html

 

 博士の80年代からの音の研究は、2000年代にディスカバリーチャンネルに取り上げられています。同番組は世界中で放映され、4億人が視聴したそう。ある音源はテロ予防として某国の空港で使用され、暴動対策として刑務所でも利用されていることが明かされています。

 

 以下、博士のブログ(200692日)から引用します。

 https://tomabechi.jp/archives/50256438.html

 

 

 私がカバーされているディスカバリーチャンネルの番組の海外での放映が開始されたようだ。着うたを作ったり、ギターを弾いたり、funky scientistとして紹介されている。ヨーロッパなどからディスカバリーチャンネルを見たということで、着うたの問い合わせがかなり来始めた。日本では11月の放映らしい。字幕をつくるタイムラグがあるようだ。英語のタイトルは、One Step Beyondという番組。サイエンス未来形という日本語タイトルの11月からの第2シーズン中で放映されるらしい。

 引用終わり

 

 

 そのディスカバリーチャンネルの番組で紹介されたのは「胸が大きくなる音源」。

「なぜ、それ~?」と不思議に思われるかもしれませんが、大々的に紹介されたのが「巨乳音源(by 博士)」だったのには大人の事情があるそうです。

ぜひ下記リンク番組をご覧ください↓

 ディスカバリーチャンネル 「機能音源 胸が大きくなる着うた」

 https://www.youtube.com/watch?v=_n05ZmSZuCY

 

 そんな博士は「音楽に親しむことでIQがアップする」と話されています。鍵は「世界観」。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 その「世界観」の本質は、「抽象度の高さ」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 以下、苫米地博士の著書「超一流脳のつくり方」(エイ出版社、p32)より引用します。

 

 

14/55

かなり高い抽象度を必要とする音楽に親しむことでIQがアップ

 音楽もまた脳の活性化に役立つことで知られています。最初は聴くことからはじまって、次には自分で楽器を演奏するところまでいきましょう。クラシックで基礎を固めてから、自分の芸術性を表現するためにロックやジャズにいってもいいでしょう。音楽は作者の世界観が曲に表れます。その世界観が大きい方が、聴いている側も有意義ですので、大きければ大きいほどいいということになります。そこまで作曲者の世界観が大きい音楽を探してみると、やはりモーツァルトやベートーヴェンなどのクラシックということになります。それは近現代のロックやジャズなどの世界観とは比べ物にならないほど大きいもの。ほとんどは、宗教的な要素が入っているので、どうしても世界観が大きくならざるを得ないのです。

 クラシックの世界では、モーツァルトやベートーヴェンなどの世界観を忠実に再現する職人が求められます。演奏者の個性を発揮する領域はほとんどゼロです。作曲者が書いた楽譜を一音たりとも変えずに表現するのがクラシックの演奏者なのです。

 対して、ロックやジャズといった音楽は、演奏者の表現の余地が広く残されていて、自身の世界観をより自由に表現できます。ならば、クラシックよりもロックを聴いた方がいいかというとそうではありません。わたしはロックも大好きで普段でもレッドツェッペリンやジミヘンも聴きますしロック演奏もしていますが、クラシックの演奏者は、音楽大学を卒業した人ばかりで、ロックの演奏よりも技術は高いことが多いのです。一流の人たちの高い技術の音楽を聴くことはとても大切です。

 音楽を聴くことが、脳にいいのは、情報空間のリアリティをしっかりと維持して表現するという訓練になるから。可能であれば、聴くだけでなく、自分で演奏する方がいいんです。大人でも練習すれば、すぐできるようになります。音大レベルになる必要はないのですから、教室に半年ほど通えば、ある程度できるようになるでしょう。どんな楽器を弾けばいいかお悩みの方は、譜面のある楽器ならばなんでもかまいません。最初はピアノをおすすめしますが、バイオリンでもチェロでもいいでしょう。譜面という視覚情報を通じて、作曲者のつくり上げた世界観を再現できたかが重要です。

 

POINT 超一流脳への道

 脳によい音楽は世界観が大きいもの

 抽象度を上げる訓練にもなる

 引用終わり

 

 

 音楽は作者の世界観が曲に表れます。その世界観が大きい方が、聴いている側も有意義ですので、大きければ大きいほどいいということになります

 

 有意義」のひとつが「IQがアップ」すること。

 Q-431:コーチングを行う際、説明を平易にしたり、自分なりの<後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36974130.html

 

IQとは、情報空間における操作能力のこと。「抽象度の高い空間で、五感をともなう身体的な操作ができる能力」がIQです。

引用文中の「世界観が大きい」とは、「抽象度が高い」ということ。つまり、より大きな世界観を感じられるほど、抽象度が高くなり、IQが高くなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 高次の抽象度世界を高い臨場感で感じることは簡単ではありませんが、音楽はそれを可能としてくれます。よって、音楽は「大きな世界観(=抽象度の高い世界)への“アクセスコード”」だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 話を「MIAMI VICE」に戻します。

初めは強い違和感を感じた「Miami Vice Theme」「Crocket’s Theme」のアレンジ版も、繰り返し聴いているうちにすっかりなじんできました。きっとコンフォートゾーン化したのでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 しかし、「気持ちの悪さ」は残ったままです。

 

それはきっと音楽(trigger)により引っ張り出された「MIAMI VICE」の世界観(anchor)に由来しているはず。

F-158:無我夢中 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 もっと正確にいうと、「MIAMI VICE」の世界観の変化に由来しているはずです。

 

F-436につづく)

 

 

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