L-244:2022年10月介護施設研修 -04;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク
2022年10月、鹿児島県の介護施設で、認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました(オンライン研修)。依頼されたテーマは「気持ちのコントロール」。
当日の研修内容を、最新の知識で再解釈しながら、ブログ用にリライトします。
*関係者の皆さま、大変長らくお待たせいたしました
01;未来(ゴール)が見えない原因
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38044300.html
02;「場にふさわしくない態度や言葉」への向き合い方
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38058921.html
03;「飛び交う言葉、会話内容」を意図的にデザインする
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38065073.html
04;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク
皆さんの職場では「~しなければならない」や「~してはならない」があふれていませんか?
…これは研修冒頭での私からの問いかけ。
「苫米地式認定コーチ」という謎の講師にいきなりこのように問われ、多くの人が戸惑ったはず。もしも責められているように感じたなら、ますます不安や緊張が強まったことでしょう。
F-129:The Sweet Hello, The Sweet Goodbye -1;不安に襲われる若者、希望を失う老人
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21892496.html
私は今も医療や介護の現場で働いています。そのとき心がけているのは“風通し”。
F-276:L下でのBS&B <vol.1;“風通し”>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30603333.html
それは「過去は一切関係なし」で、未来(=ゴール)だけを見つめて、自由闊達に情報場の共有ができるイメージです。
L-070:2020年11月… -05;「過去は一切関係なし」のリザベーション(reservation)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29045573.html
じつは、現在も医療現場にはいろんな“カースト”が存在しています。例えば、学閥によるカースト、職種によるカースト、そして「創業家かどうか?」という血筋によるカースト…
そもそも「カースト(Caste)」という言葉は、ポルトガル語で「血統」をあらわす「カスタ(Casta)」に由来するのだそう。
「カースト」の言い換えとして「ヒエラルキー(hierarchy)」が用いられますが、階層という構造をあらわす「ヒエラルキー」に“差別”が紐付いているように感じられるのは、人間の根深い“煩悩”が関係しているのかもしれません。
PMⅠ-06-13:仮説08)はびこる差別意識
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html
話が逸れてしまいましたが、私がイメージする“風通し”は、差別とは正反対の“自由”や“フェアネス”に由来するもの。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
“自由”や“フェアネス”といった抽象度の高いイメージをしっかり共有できるように、私自身はいつも「リラックス」と「ゆらぎ」を得ることを心がけています。
Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html
*抽象度はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
「リラックス」と「ゆらぎ」を得る
…そのために常に意識に上げながら(=モニタリング)コントロールしているのが… 呼吸です。
F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html
呼吸は人間の生命維持に必要なホメオスタシスのなかで最も重要であるにもかかわらず、意識に上げてコントロールすることができます。それ故「意識をホメオスタシスに介入させる窓口」として呼吸を利用することができます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
「意識をホメオスタシスに介入させる」ことができると、現在の可能世界w1からゴール側の可能世界w2への移行がしやすくなります。反対にいうと、「意識をホメオスタシスに介入させる」ことができない間は、ゴール側への移行は難しいはずです。
F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html
では、ここでワークをしてみましょう。
<呼吸を意識に上げてコントロールするワーク>
① 息を吸うときにお腹を引っ込め、吐くときに緩める
- 背筋を伸ばす。視線は中空を漂わせる(鼻先を軽く見ている状態)
- お腹をへこませつつ、鼻からゆっくり息を吸い込んでいく(胸を張って上に引っ張られる感覚)
- 意識は眉間(目と目の間)に集中
- 完全に息を吸いきったら、一瞬だけ息を止めて、ゆっくり鼻から息を吐き出していく
- 同時に、全身の力をゆっくり抜きながら、へこませたお腹を戻していく
- 首、肩、肘、手、腰、膝、つま先 …と、上から順に意識して力を抜いていく
② 5分ほど継続したら、意識を下丹田(へそよりやや下)に集中し、徐々にあたたかくなっていくようにイメージする
③ 「呼吸による全身のリラックス」「眉間に意識を持っていく」「腹部にあたたかみを感じる」を同時に行い続ける
…基本は逆腹式呼吸です。そして、その呼吸を意識に上げることが重要。
呼吸を意識できるようになると、次第に自分の呼吸のパターンのようなものが見えてきます。どこで息が浅く速くなるのか、どこで息が止まるのかがわかるようになると、呼吸だけでなく自分の心もうまくコントロールできるようになります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html
そうやって無意識を意識に上げることが「Rゆらぎ」です。
「R」は現実世界(Reality)のこと。その「R」に意識を向けると、その瞬間に「R」ではなくなります。現実世界をありのままに感じているところに意識を向けると、自分の意識という認識が介入するから。
Q-280:今まで… <後編;意識と無意識の間に介入し、選択的に見せるシステム>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29681889.html
コーチング・プリンシプル「I×V=R」でいうと、意識/無意識が「R」から「I×V」に移行するという感じ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
目の前の世界が「すべてイメージ」であるとわかると(空観)、現実(←じつはイメージ)の書き換えがしやすくなります(仮観)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
「すべてイメージ」とは、「すべて情報」だということ。その理を苫米地博士が理論化されたものが「超情報場理論」です↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html
苫米地理論の第2世代「超情報場理論」の中で、博士は「情報場」という概念(ゲシュタルト)を用いられています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
その基本は…
まず先に情報空間の因果関係があり、その因果関係によって生まれた特定の情報場が、その写像として、低い抽象度である物理空間にあらわれる
…ということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
情報(場)の臨場感が上がるほど、その情報(場)はリアルになる …それが「I×V=R」です。
F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html
「臨場感を伴う情報(場)」のことを「臨場感空間」とも表現します。その基本は「幸せ+気持ちよさ」です↓
F-346:ヘンシン! <ワーク付き>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34261064.html
以下、苫米地博士の著書「一瞬で相手をオトす洗脳術」(マキノ出版、p37)より引用します。
呼吸のリズムで臨場感空間を共有
好感度をアップさせるには、相手に会った瞬間が大事です。初対面の印象が悪いと、そのあとに何をやっても取り返しようがありません。
男女関係ならば、最初の瞬間に「いい人!」と相手が思ったならば、次の展開が期待できます。
これが逆で、最初の瞬間に「気持ち悪い!」と思われたならば、絶対に次はありません。会った瞬間が一番大事なのです。
好感度をアップするためには、臨場感空間を共有することです。臨場感を共有する全員が、その空間でリラックスし、「幸せで楽しい」「最高にうれしい」と感じることを目指します。
1対1ならば、まずは相手と呼吸を合わせましょう。相手の呼吸のリズムをそれとなく察知し、同じリズムで呼吸します。
具体的にいえば、「相手が息を吸うときに自分も息を吸い、相手が吐くときに自分も吐く」ように呼吸することです。
このテクニックは、「パッシブ・ハーモナイゼーション」と呼ばれています。先に紹介した逆腹式呼吸で、自分を変性意識化させておくと、この時点で相手を変性意識状態に陥らせることができます。
呼吸を合わせることで、双方の同調がしやすくなり、相手も自然と変性意識状態になるのです。
呼吸を合わせる回数は、テクニックの習熟の度合いで変わってきます。経験を積んでいれば、2、3回でじゅうぶんですが、初心者の場合には最低でも10~20回は必要です。基本的に回数が多いほど、成功しやすくなります。
呼吸を数回合わせたら、相手に気づかれないように少しずつ自分の呼吸をゆったりとしたテンポに変えていきます。同調の度合いが深ければ、相手の呼吸がこちらのテンポに追従してくるはずです。
なお、相手が複数の場合には、あなたがその中で最もリラックスして、深い呼吸を心がけることです。その際には、35ページにある(*Kindle版では「『徹底的にリラックスする』の章にある」)逆腹式呼吸をするといいでしょう。そうすれば、場を共有する全員の呼吸のリズムが自然とそろってきます。
呼吸を合わせることに成功したならば、あなたはリラックスしながら、「幸せで楽しい」「最高にうれしい」という情動を維持することです。たとえ相手がつまらない話をしているときでも、自分の情動は維持することに努めましょう。
その空間を5分、10分、場合によっては1時間も共有すると、その情動は勝手に相手に伝わります。一緒にいる空間が、相手にとっても居心地のいい空間になっていくのです。
そんな幸せで楽しい空間ならば、どんな人だろうと何度でも参加したくなるはずです。
引用終わり
呼吸を合わせることに成功したならば、あなたはリラックスしながら、「幸せで楽しい」「最高にうれしい」という情動を維持することです。たとえ相手がつまらない話をしているときでも、自分の情動は維持することに努めましょう
…当日の研修はオンラインで行いましたので、施設スタッフの方々がつまらなさそうにしていたかどうかはわかりませんでした。仮に全員がつまらなさそうに聞いていたとしても、私は「幸せで楽しい」「最高にうれしい」を維持しながら話を続けます。
Q-371:共感覚がなかなかうまく実践できません <vol.3;実践編>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34120540.html
それがコーチのブリーフであり、ハビット&アティテュードです。
L-096:2021年7月… -08;BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html
(L-245につづく)
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
-告知1-
次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ
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F-391:童謡か? 軍歌か?
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Q-438:ぐっすり眠ることができず、最近はめまいが続いています …体調不良が続いており、申し訳ない気持ちと不安でいっぱいです
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37312772.html
Q-450:現状が嫌でしょうがなくてコーチングを学び始めましたが、ちっとも変わりません。こんな私でもコーチングを受ければ変わることができるのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37819886.html
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