Q-464:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

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 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

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 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

 

 vol.1;慈悲の注意ポイント

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 vol.2;そもそも権力とは?

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 vol.3;リーダーシップ

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 vol.4;エスティーム

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 vol.5;カテゴリー・ゴール「抽象度」

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 vol.6;カテゴリー・ゴール「リーダーシップ」

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 vol.7;カテゴリー・ゴール「エソテリシティ」

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 vol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ

 

 

 ここまで「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけについて考えてきました。ゴールのバランスホイールに新たに加わった「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」を、それらのカテゴリーを加えた苫米地博士の意図とともに考察すると、「権力から離れる」という感覚がよりクリアに感じられるはずです。

 F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

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 最後は、“情報空間をもう一段超える感覚”で「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」について考えてみたいと思います

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 と前回(Q-463)の最後に書きました。その「情報空間をもう一段超える」の「一段」とは、抽象度の階層のこと。「情報空間を一段超える」は「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」と同義です。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

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 そして、それはゲシュタルトを統合して、より大きなゲシュタルトをつくることでもあります。

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 その「ゲシュタルトの統合」をシンプルに表現すると(複数のことを)ひとつにまとめる

 

 *そのための思考法はこちら↓

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 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社、p273)より引用します。前回(Q-463)引用した部分の続きです。

 

 

◎「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」は3つで1

 実は「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」は「スピリチュアリティ」を日本人に理解しやすいように、受け入れやすいように3つに分けたものです。「スピリチュアリティ」とは神と自分との関係性の話です。そういう関係性の空間の中で最も清い人間であるからリーダーシップを持てるわけです。「利他的であるから、その人についていこう」と我々は思うわけですから。

 同時に、リーダーとはサクリファイス=自己犠牲ができる人間です。自己犠牲とは利他性の裏返しであり、それを可能とするのが「抽象度」になります。

 さらにもう一つ、自己犠牲ができるのは、信じるものがあるからです。それが「エソテリシティ」になります。この3つは絡み合うようにして3つで1つ。まさに三位一体として機能しています。

 では、そんな3つにどんなゴールを設定すればいいのでしょうか?

 それは「できるだけ多くの人が素晴らしい体験をすること」です。

 世界中の乾いた土地にあまねく雨を降らせるがごとく、世界を幸福で満たすことです。クライアントが成功するということはクライアントの周りの人も成功していることになりますから、クライアントを通して全世界に影響を与える。これが利他性。神の一方的な愛と同じでルー・タイスのカトリック博愛主義なのです。

 21世紀はこういった利他性や倫理がいままで以上に必要となってきます。自分の幸せが他人の不幸の上に成り立つなどということはあってはならないのです。世界中の富の99%を握る0.001%の人たちなどという世界は間違っています。富の偏在と格差社会は「スピリチュアリティ」がなくなったからできてしまったのです。

 引用終わり

 

 

 「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」この3つは絡み合うようにして3つで1つ。まさに三位一体として機能しています

 

 私自身は「絡み合うようにして3つで1」というのを、「抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ」というようにイメージしています。双方向の同時並列処理でダイナミックに機能しているイメージです。

 順番が変わっているのには理由があります。それは「DevSecOps」と重ねてイメージしているから。それもゲシュタルトの統合といえるはずです。

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 「DevSecOps」の「Dev(デブ)」とは、「開発(Development)」のこと。「Sec(セク)」は「セキュリティー(Security)」で、「Ops(オプス)」は「運用(Operation)」。

 抽象度という軸を取った場合、情報空間(底面は物理空間)を下るように運用(Ops)しながら、同時並行的に情報空間を上がっていくように開発(Dev)を進め、その間中がっちりセキュリティ(Sec)を行っている というのが「DevSecOps」です。

 I-059:苫米地英人博士に関連する無料講演会のお知らせ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27577837.html

 

 

DevSecOps(210906バラ色ダンディ)

「バラいろダンディ」(TOKYO MX202196日放送回)より引用

 

 

 「DevSecOps」は、「Development」「Security」「Operations」を1つのものとして考える、システム開発の最新パラダイムです。

 「1つのものとして考える」とは、まさにゲシュタルト化のこと。独立したゲシュタルトをさらに大きな1つのゲシュタルトに統合するから(全体)、「Development」「Security」「Operations」という各機能(部分)をしっかり理解することができ、そして、その機能を束ねて最大限発揮することができるようになります。

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 「DevSecOps」は、もともとは「DevOps(デブオプス)」という開発と運用をセットで考える仕組みだったそうです。そこにセキュリティーまで統合されて、今のパラダイムに進化したそう。具体的には、数週間単位のカプセル化された開発サイクルで行われ、頻繁な変更も同時並行的に行われます。その変更や更新は自動化でき、秒単位でどんどん行われるのだそうです。

苫米地博士が話された例でいうと(「バラいろダンディ」20219月放送回)、グーグルは1日に45千回もシステム変更をしているそうです。もちろん、その間に運用、つまりグーグルのサービス提供が止まることはありません。

 余談ですが、博士が「オレは立ち止まらない」と話されるたびに(trigger)、私の脳裏には「DevSecOps」のイメージが浮かび上がります(anchor)。

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 その「DevSecOps」を、私は、個人のマインド内にも構築することができると思っています。鍵となるのは「“自分”のデタッチメント・ユニット化」であるはず↓

 F-271:冗長性と多様性 <vol.3;デタッチメント・ユニット>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30335231.html

 

 なぜ構築できるのかというと(warrant

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 すべては「情報」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

その「情報」を処理するシステムがマインド(脳と心)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

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 身近な言葉に置き換えると、「Dev」とは理学で、「Ops」は工学といえるはず。人間のマインドでいうと、「Dev」とは前頭前野内側部の機能(感性、社会的情動)で、「Ops」は前頭前野外側部の機能(論理)といえるはずです。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

そんな「Dev」と「Ops」の間には「Sec」、すなわちセキュリティー(Security)が必要です。なぜでしょうか?

 

 私が思う1つ目の理由は、「人間には情動(感情)がある」から。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

情動(感情)優位になってしまうと、前頭前野内側部の機能(感性、社会的情動≒「Dev」)ばかりか、前頭前野外側部の機能(論理≒「Ops」)さえも発揮することができません。IQが下がり、短絡的になるからです。いわゆる「Fight or Flight」という状態に陥ってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

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 そうならない(なってもすぐに回復する)ための機能が「ヒーリング」。コーチング用語を用いると、ゴール側のコンフォートゾーン(CZ)を維持することです。

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 実際、コーチングがうまく機能すると、クライアントの無意識は自然にコーチングからヒーリングという感覚に変化していきます(ハズ)。

 F-239:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.3;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <理論編後編;コンフォートゾーン>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28608833.html

 

 そうして、かつてのゴールは“現実”になっていきます。新たな現状である“かつてのゴール側のCZ(=可能世界w2)”に強力なホメオスタシスが働くようになりながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 すると、さらなる現状の外(w3w4w5…)にゴールを見つけることが難しくなります。スコトーマが外せなくなるから。

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 おそらくCZの中でも「Ops」は可能でしょう。それは論理を駆使した現状の最適化といえるから。しかし、「Dev」の方は絶対にできないはずです。スコトーマが外せなければ、より高次の抽象度次元に進むことができません。

 PM-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 それが第2の答え。「Dev」のためにはCZを打ち破る必要があります。そして、その鍵となるのが「エソテリシティ」であり、コーチの存在です。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 つまり、DevSecOps」を個人のマインドに構築した場合の「Sec」とは、CZを維持するヒーリングとCZを超越するコーチングをダイナミックに実行すること。その後ろにあるのが「エソテリシティ」 そのように私は理解しています。

 

 そのヒーリング×コーチング(based Esotericity)による「Sec」により、より高次の抽象度次元に向かう「Dev」と低次の抽象度次元での運用(実装化)である「Ops」を同時に成し遂げることができるようになります(ハズ)。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

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 苫米地式「Ops」とは、「できるだけ多くの人が素晴らしい体験をすること」であり、「世界を幸福で満たすこと」。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 それを圧倒的な利他性と徹底的な自己犠牲、そして揺るぎない責任感を持ちながらフォロワーとともに実現していくことが「リーダーシップ」。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 そのような「DevSecOps」、すなわち「抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ」によって「コンパッション(慈悲)」を実現している

 

その確信を“気”としてこめながら、私はコンパッションクラブに臨んでいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

 以上が「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけを縁に考えたことです。

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 「この世をよくしたいなら権力から離れる」ということを、“立体的”に感じていただけたならうれしく思います。御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

今回の回答では「オーセンティック・コーチング 2026」の「アドバンスド3」より引用しました。ゲシュタルトを完成させるため、最後の文章(本文中の引用のつづき、p275)まで引用します。Feel

 

 

◎コーチとは?

最後にコーチとはなにか? を語って終わりにしましょう。

コーチはクライアントに対してなにをするのか、というと「やりたいことをやりたいだけやりましょう」と言い続ける存在です。

そして、コーチは「未来にしか興味がありません」。過去は一切関係ないのです。コーチはこれを口癖のように繰り返して、自分自身の中に落とし込んでおいてください。

そして「常に笑顔」。いつもやりたいことをやっているのですから笑顔であるのが普通ですが、たまにうまくいかないこともあります。その時であっても笑顔です。なぜなら、うまくいかなかったとしてもやりたいことをやり、目的に近づいているからです。もちろん、そこには少しの不安があるでしょう。しかし、それでいいのです。矛盾しているように感じられるかもしれませんが、少し不安があるくらいが「ちょうどいい」のです。

例えば、私の友達の元K-1チャンピオンのピーター・アーツは現役時代、毎日練習していました。それが辛いかと言えば、そんなことはありません。好きなことをやっているわけですから好きも嫌いもありません。やらないと気持ち悪い、逆に嫌な気持ちになるからやるのです。ただし、「このまま練習をして本当に試合に勝てるだろうか」とふと不安に思う瞬間もあったようです。キツイ練習をどれだけしてもです。

この時、コーチはどうするべきでしょうか? 「修正しましょう」と言うでしょうか? もちろん言いません。不安はどれだけ練習を積んでもなくなりません。ですから、不安は不安のままでいいのです。少しぐらいの不安があるほうが現状の外に出ている証拠でもあります。ですから、不安は正しいのです。「ちょうどいい」とはそういう意味です。コーチは高い視点から現状の外を見て、クライアントを高みに導くリーダーたる存在なのです。

引用終わり

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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