F-431:自由訳「心技体」

 

 先日、旅行で来日していると思われる外国人(西洋文化圏)が「心技体」と書かれた服を着ているのを目撃しました。そのとき浮かんだ内省言語が

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

  「心技体」という言葉の意味を理解しているのだろうか?

 

 そう言えば、昔、子どもたちと一緒に秋葉原に行ったときに「豆腐」と書かれたTシャツを着ている外国人を見たことがあります。見るからに強そうな大きな体に「豆腐」です。

 「あの人、絶対に意味はわかっていないよね」 そんな言葉を交わしながらうれしそうな男性とすれ違った という楽しい記憶を思い出しました。

 L-207202207月シークレットレクチャー -05;正しい「過去の記憶」の使い方

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36800425.html

 

  あの人、絶対に意味はわかっていないよね

 

 著書「一瞬で相手をオトす洗脳術」(マキノ出版、p68)の中で、苫米地博士は「釈迦は何も言っていない」というツォンカパの主張を引き合いに出しながら、「この論に沿っていえば、相手の主張を知るためには、その相手の記憶や過去の体験すべてを知らなければ理解することはできないということです」と書かれています。

 Q-199:状況は意味により変わる? 意味は状況の中にある?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26292382.html

 

 

一瞬で相手をオトす洗脳術

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しかし、実際にはすべてを知らなくても、つまり知識が足りなくても、スコトーマを外して認識することができます。さらには、認識だけではなく、理解し評価し判断することまでできます。先ほどの例でいうと、相手の記憶(知識)すべてを知らなくても「意味がわかっているかどうか」はわかります。それはなぜでしょう?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そう、「ゲシュタルト能力がある」から。

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 そのようなことを気楽に考えていたら、今度はこんな内省言語が生まれました。

 L-08420213… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

  私自身は「心技体」という言葉の意味をちゃんと理解しているのだろうか?

  苫米地式らしく「心技体」を伝えるとしたら、何をコアにすればいいだろうか?

 

 しばらくして浮かんできたのは、「臨場感」というキーワード。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 以下、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p124)より引用します。

 

 

臨場感を感じる世界が「現実」

 臨場感について説明する前に、皆さんにご自分の身体を使った実験を1つしてもらいましょう。

 まず、その場で立って上体を前屈してください。体育の時間やスポーツジムなどで行う普通の前屈です。そして、自分の手がどの位置まで届いたか、よく観察してください。足首までか、床までか、床下までかです。

 次に左記のことをイメージします。

 

 「私の身体はゴムでできている。柔らかくてグニャグニャしている」

 「骨も関節もすべてゴムでできているので、どんな形にでも簡単に曲げられる」

 「しかも、熱でゴムがどんどん柔らかくなっていく。いまにも溶けそうだ」

 

 では、もう一度前屈してみてください。

 

 いかがですか?

 前よりもずっと深く身体が曲がったのではないですか?

 -これが、「臨場感」の効果です。

 

 1980年代の終わりごろ、私はアメリカの大学で人工知能や脳の研究の一環として、仮想現実の研究をしていました。

 あるとき、日本に一時帰国した私は、山手線の車内で熱心に小説を読んでいる女性を見かけました。

 しばらくして、ふと女性に視線を戻したその瞬間、その女性が突然涙を流しはじめました。彼女が小説に感動して泣いていることは明らかでした。

 女性は小説家が創造した架空の世界(情報空間)に臨場感を感じ、登場人物に感情移入して、涙を流していたのです。

 小説という現実に存在しない世界の出来事に、物理的な存在である女性の体が影響を受けている-。

 この光景を見た瞬間、私は「臨場感」と「リアル(現実)」が同一のものであることを直感的に理解しました。

 

 小説を読んでいるときや映画を見ているとき、感動して涙を流したり、ドキドキして手に汗握ったり……誰もが一度はそんな経験をしたことがあると思います。

 小説を読んで泣いたり、映画を見てドキドキすることについて、みなさんは当たり前の出来事だと考えて、日ごろ特別に意識したことはないかもしれません。しかし、架空の世界に臨場感を感じて影響を受けるということは、脳が進化の過程で獲得したとてつもない機能のひとつなのです

 私たち人間は、手で触れるもの、耳で聞こえるもの、目で見えるもの、つまり物理空間の存在に強い臨場感を感じています。

 同じように、手で触れないもの、耳では聞こえないもの、目には見えないもの、つまり実体を持たない情報空間に対しても臨場感を感じ、強い影響を受けます

 

 実は、脳にとってはどちらも同じです。物理的存在であろうと、情報的存在であろうと、臨場感を感じられさえすれば、脳はそれをリアル(現実)と捉えて、生体が反応するのです。

 つまり、小説の世界に臨場感を感じているときは、小説の世界がリアル、

 映画の世界に臨場感を感じているときは、映画の世界がリアル、

 音楽の世界に臨場感を感じているときは、音楽の世界がリアル、

 いま、臨場感を感じている世界が、嘘であれ、本当であれ、リアル(現実)なのです

 

 話を元に戻しましょう。

 本章のテーマは、物理的実体のない情報場をいかにコントロールするか、です。

 その鍵が、この「臨場感」です。

 臨場感が強ければ強いほど、情報場のコントロールが容易になるのです

 先ほどの前屈実験をやった方の中でも、本気で自分の身体がゴムでできていると思えた人ほど、効果が出たはずです。

 

 ただし、通常は情報空間への臨場感は、物理空間への臨場感に比べれば格段に弱く、それゆえ「情報空間を自由自在にコントロールできる」と感じている人はほとんどいないと思います。

 

 ここまでの章で、情報空間の情報因果を正しく見るための瞑想法と、自由自在に見る瞑想法をお教えしました。

 あなたは自分や世界がさまざまな因果関係によって成り立っていることが「見えた」はずです。あとは、その情報因果に強い臨場感を感じることができれば、物理空間でモノを動かすように、情報空間の事象に介入することができます

 本章では、抽象度の高い情報空間で、強い臨場感を維持するためのワークをお教えします。

 引用終わり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 思うままに夢がかなう 超瞑想法 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 

 

物理的存在であろうと、情報的存在であろうと、臨場感を感じられさえすれば、脳はそれをリアル(現実)と捉えて、生体が反応する

 

 その理由は「すべて情報」であり、「『臨場感』と『リアル(現実)』は同一のもの」だから。それを博士が理論化されているのが、苫米地理論の第2世代「超情報場理論」です↓

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 「心技体」を用いていうと、「心」と「体」はともに情報であり、同じものの抽象度の違いに過ぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

「心」と「体」の間にある「技」とは、臨場感のコントロールのこと。それを「思うままに夢がかなう 超瞑想法」の中では 1)正しく見る、2)自由自在に見る、3)臨場感を維持する と表現されています(詳しくはこちらでどうぞ↓)

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

 「1)正しく見る」の「正しく」は「絶対に正しい」「必ず正しい」といった意味ではありません。物理空間はもちろん、情報空間にも不完全性が働くのですから、「絶対に正しい」はありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 「正しく」というのは、「より抽象度を上げて」という意味(ハズ)。もっとも抽象度が高い(=具体的情報量が少ない)情報空間のtopが「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 「2)自由自在に見る」の「見る」の対象は、「ゴール側の可能世界w2」のこと。

 F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

 その「w2」とは、まったく新しい「情報因果」のこと。馴染みの表現でいうと、新たな「縁起」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ただし、ゴール側の可能世界w2 =まったく新しい情報因果 =新たな縁起 の臨場感を維持することは簡単ではありません。いろんな意味で(その一例が↓)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 

 本当に「3)臨場感を維持する」ためには、コーチングに関する知識と技術が必要。その中核が「エフィカシー」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

w2」側の臨場感が「w1」より高くなると、すなわち「Efficacyw1)→(w2)」となると、強力なホメオスタシスにより自然に「w2」に向かっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

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 ただし、この段階では、まだ本当に実現するかはわかりません。その先に進むための知識と技術まで含めて「心技体」の「技」です。その知識と技術は「実装(implementation)」のためのもの。

 F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

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 ゴール(w2)側からコントロールした情報因果を、(抽象度を軸とした場合の)情報空間の底面である物理空間で現象化するためには、物理法則の制約をふまえる必要があります。そのための仕上げの作業が「実装」です。

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 1)正しく見る、2)自由自在に見る、3)臨場感を維持する +4)実装 を一言でいうと、「超瞑想」。それはコーチング実践中のプロセスでもあります。

その超瞑想=コーチングこそが「技」です。

 Q-421~:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2

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 以上、私の自由訳「心技体」をまとめると

 

  心:高次の抽象度の情報因果を、

技:超瞑想=コーチングにより、

体:低い抽象度次元で現象化する

 

 

 最後に、再度「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(p20)より引用します。

 

 超瞑想とは、自分の心をコントロールして、自分や世界を形作っている関係性(ネットワーク)を変えることで、自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまうことです。それはオカルトとはまったく次元の異なる、科学的ともいえる行為です

 引用終わり

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記1

 ブログを書くにあたって、とても気をつけていることがあります。それは「守秘義務をしっかり守る」ということ。

 

苫米地博士が公に明かされた情報のみで書くようにしていますが、ブログ投稿後に「それまで守秘義務だった情報が公になる」ことが少なくなりません。最近だと「ゴールのバランスホイールに『エソテリシティ』を加える」ことがそう↓

Q-463:「この世をよくしたいならvol.7;カテゴリー・ゴール「エソテリシティ」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38024944.html

 

 じつはこのブログ記事を書き終わった後にも、本文と関連する“守秘義務対象かどうか微妙な重要な情報”が開示されました。それは

 

 

  「臨場感」とは、原因ではなく、結果である

 

 

 ぜひ下記サイトを御確認ください↓

 https://maxpec.net/dvd38/index.html

 

 

-追記2

「正しく」というのは、「より抽象度を上げて」という意味(ハズ)。もっとも抽象度が高い(=具体的情報量が少ない)情報空間のtopが「空(くう)」です

 

 もう一つ、かつては守秘義務対象だった重要な情報を追加します。それは「生命現象はエントロピー縮小系である」↓

 F-377:学びと破門で脅しをかける <vol.1;「無限の可能性」を感じられなくするもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35845452.html

 

その事実を理解し、意味するところを体感することこそが、「正しく見る」です。

 F-400:縁起から得た“希望/HOPE”の体感 <後編;苫米地理論学習中の気づき>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36884253.html

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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超瞑想法

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