Q-459:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは?
<vol.3;リーダーシップ>
私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。
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ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion Club、CHCC)」↓
第1報
:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html
第2報
:https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html
その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。
vol.1;慈悲の注意ポイント
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vol.2;そもそも権力とは?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37957648.html
vol.3;リーダーシップ
前々回(Q-457)、苫米地博士の「近未来のブッダ」(サンガ、p218)より引用しました。そこにはこのような文章がありました…
権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます
権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です
…苫米地博士が仰っているのは、「権力から離れ、慈悲を実践する」。
PMⅠ-06-13:仮説08)はびこる差別意識
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「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」という感覚はクリアでしょうか?
…「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」というのは、「抽象度」のことではありません。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
前回(Q-458)確認したとおり、人間にとっての権力とは、「何らかの構造的なもの(ゲシュタルト)をバックに持つ情報的な力」のことです。
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例えば、会社などの組織では、その構造をピラミッドの形で表現します。その中で上にいけばいくほど、様々な権限、つまり権力が大きくなっていきます。と同時に、接することのできる情報も増えていきます。
よって、与えられる権限(権力)に応じて、より高い視点を持ち、より広範囲の情報空間を見渡すことができなくてはなりません。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
「権力構造を上がるほど、抽象度が上がる」というように、本来、“権力と高抽象度”はワンセット。そのために教育が重要な意味を持ちます。
PMⅠ-05-13~15:そもそも教育とは?-6)人間形成
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html
ところが、現実は「権力構造を上がるにつれて、煩悩まみれになる」というのがほとんど。そうですよね?
Q-363:各エリアのゴールについて想いを馳せている… -A2<止;煩悩を意識する>
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そんな残念な現実、つまり煩悩まみれの権力構造においては… 上に上がるのではなくて下に下がろうとする。
そのための縁起のひとつがコーチングです。コーチングを実践すると生権力(バイオパワー)を克服するどころか、自然に生みだすことができるようになっていきます。
だからこそ、「権力からは離れようと思う」「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」というブリーフが重要になります。
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そのようなブリーフシステムを身につけた人が、苫米地博士がイメージされている「次世代リーダー」です。
F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html
「日本転生 絶体絶命の国の変え方」(TAC出版)より引用
Amazon.co.jp:
日本転生 絶体絶命の国の変え方 電子書籍:
苫米地英人: Kindleストア
以下、苫米地博士の著書「日本転生 絶体絶命の国の変え方」(TAC出版、p189)より引用します。
超高齢国家の次世代リーダーとは
私はいま日本政府のリーダーシップについて大きな疑問を持っています。みなさんもそうでしょう。この国のリーダーたちを見て疑問に思わない人がいるでしょうか?
ワクチン行政、増税、マイナンバー制度、マイナンバーカード、LGBT問題などといった政策のあり方、進め方にはほとんどの国民が疑問を持っていますし、再考を強く望んでいます。
ところが、当の大臣たちは「利用者の利用の仕方が悪い」「メンテナンスが悪い」「他党が悪い」などと強弁し、立ち止まって考えることをしません。国民の声に耳を傾けることをしないのです。最もひどかったのはLGBT法案を通す際でした。本書でも何度か問題提起をしたように、与党内の会合で過半数以上が賛成していないのにもかかわらず、法案を国会に提出してしまったのです。賛成多数による強行採決ですらなかったこの強引なやり方は、完全に民主主義を破壊するものでした。
彼らには日本のリーダーという自覚も自負もないのでしょうか?
現在の日本のリーダーたちには、日本を良くしていこうという意思が見えてきません。国民の声を聞こうという態度を示すことすらしないのです。
国民が彼らに感じるのは「既得権益のためにリーダーの座にしがみついている」「利権と金、煩悩を満足させることがリーダーを目指すモチベーションになっている」といったことでしょう。
残念ながらいまの日本のリーダーたちにはリーダーシップがないのです。
リーダーシップとはフォロワーをある目標に導いていく能力です。企業であれば、プロジェクトリーダーが部下たちをプロジェクトの成功に向けて導いていくことを言います。自衛隊であれば、作戦遂行に向けて上官が部下を率いていくことを言うでしょう。政治家なら、政党の幹部が決めた党利党略に従わせることを言うかもしれません。
そうしなければいけない理由は、会社法や自衛隊法、党則があるからです。つまり、すべての組織のリーダーが部下に対して権力を持てるのはルールの下における権力があるからなのです。なんらかの法律や拘束があるから権力が発生する。ということは、組織があるから権力が生まれるということになります。
ですから、老人が権力を持っているのは、単に老人がなんらかの組織の上にいるからであり、組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステムが維持されているためです。
この最もわかりやすい形が世襲です。歌舞伎などの伝統文化の世界はまさにそうで、何百年と受け継がれてきた権力構造を維持することで「権威」が生まれています。生花の世界も茶道も構造は同じです。
政治家も地盤、看板、カバンという親から受け継いできた組織的権威があるから当選するわけで、そういうものを持たない人々が選挙で勝つにはむずかしいものがあります。
日本におけるリーダーとは、縦社会の構造的に発生する権力を握った者がリーダーになるというもので、単なる権力者間の椅子取り合戦なのです。
そんな椅子取り合戦で頂点を極めた者がリーダーであるなら、リーダーが下の者に対して気を遣う必要などないでしょう。日本におけるリーダーとは権力者と同義なのです。
これがわかると日本のリーダーたちが他人の言葉に耳を貸さない理由もわかるでしょう。リーダーはリーダーシップをもってフォロワーをゴールに導く人ですが、権力者は単に権力を握った人です。その時点ですでにゴールを達成しており、あとは権力の座をいかに維持するか、居心地良くするかしか考えません。欲望の限りを尽くし、煩悩の命じるままに生きるのも当たり前なのです。そういう構造だからです。
ということは、いまの日本のリーダーは単なる権力者であり、リーダーシップを持った本物のリーダーはいないということになります。
私たちの本当の敵は現在の権力の座に座るトップではありません。倒すべき直近の相手ではありますが、本質的な敵は権力構造であり、煩悩を刺激し続けるシステムにあるのです。権力を基盤としたシステムこそが私たちが倒すべきものなのです。
問題はそれができるのか? 権力システムを倒すことが可能か? という部分です。
もちろん、それは可能です。それは私が提唱する次世代のリーダーシップです。
次世代のリーダーシップとは権力に寄らないリーダーを生み出すものです。法的な裏付けや、歴史的な構造に支えられた権力を否定するものです。
これは「必要性に応じて生まれるリーダーシップ」です。権力ではなく、必要性の発生とともに生まれるリーダーシップですから、そこに必要性さえあれば誰がリーダーになってもいいのです。
わかりやすい例を挙げましょう。
かつて日本で電子メールが始まったとき、「メールで連絡するなど失礼だ」と言われました。ところが、数年経って電子メールが普及すると、「失礼だ」と言っていた幹部社員たちにもメールを使う必要が生じて、若い新入社員にメールのやり方を聞きに行くことになったのです。その際、相手が上司であっても新入社員の方が知識を持っているのですから、上下の立場は逆転します。新入社員が「こちらはこうやってください」と指示し、社長が「そうか、わかった」と聞く立場に必然的になります。必要性に応じて生まれるリーダーシップとはこういうことです。
自分に必要性があれば自然にリーダーシップが発生するということです。また、そのリーダーシップはリアルタイムで発生し、消滅します。要は社長がメールのやり方を覚えれば、元の関係に戻るということです。
次世代のリーダーとは必要性が生じたときに、自然と決まる人間のことを言います。ですからリーダーシップを持っている人は、不特定多数に対して双方向で、必ずリーダーとして選ばれるという素養のある人のことになります。
権力がほしいというリーダーはもう不必要な時代なのです。権力を欲する人間はもう必要ありません。それは古いし、間違っているということです。私たちを幸せにしてくれるリーダーは、私たちが心からついて行きたいと思える人たちです。
引用終わり
…「この世をよくしたいなら権力から離れる」の「権力」の正体とは、「組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステム」のこと。
その「権力を基盤としたシステム」は、ただ離れればいいものではなく、「私たちが倒すべきもの」。
L-232:2022年09月シークレットレクチャー -07;コーチングの実践は実戦
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37651471.html
本当に求められるリーダーとは、アプリオリ権力によらないリーダー。「権力を基盤としたシステム」を遥かに超えていくリーダーです。
F-292:今日1日だけは、憧れるのは… vol.5;超人から超人へと受け継がれるもの
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31456569.html
アプリオリ権力とは、法律・世襲・慣習などに基づいた「当たり前の前提」となっている権力のこと。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
「不特定多数に対して双方向で、必ずリーダーとして選ばれるという素養のある人」というのは、必然的にアプリオリ性は低くなります。「メンバー(フォロワー)のためにアプリオリ性を低くしていく」というのが次世代のリーダーの姿。それが苫米地博士が書かれている「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」の意味であるはず。
Q-449:アートマンって何ですか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37528586.html
最後に、「苫米地式次世代コーチングを身につけ、理想の世界を実現するセルフトークカード」(「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」付録③)より引用します。言語による外部化を繰り返しながら、次世代リーダーの臨場感を強化してください。
Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html
Self-Talk
10
リーダーシップを高める言葉
私は、アプリオリ権力によらないリーダーとして、高い抽象度で現状の外側の世界を見ている。そして、圧倒的な利他性と、徹底的な自己犠牲で、揺るぎない責任感を持ちながら、理想の世界をフォロワーとともに実現する日々を送っている。
(Q-460につづく)
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記(Q-458の追記のつづき)-
私は、禅道場を持つ病院で、長く病院長を務めました。法人理事長の下、有志職員が集まり、毎朝般若心経を唱えていた病院です。
F-318:観自在 <理論編-1;観自在菩薩行深般若波羅蜜多時>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html
しかしながら、理事長の思いとは裏腹に、創業家一族の心の奥にあったのは「創業家には権力がある」→「従わないと罰を与える(=抑圧)」→「だから従え(=強制)」という構造でした。
(詳しくはこちらをどうぞ↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124527.html
その構造の最大の問題(課題)は、「空(くう)が抜け、実観になっていた」こと。「創業家には権力がある」という幻想をリアルに感じている状況は、般若心経に代表されるような釈迦の教えとは相容れません。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
そんな状況を打破するために、私は、般若心経や仏説について解説し、トゥールミンロジックを教えながら論理的な思考を実践してもらおうと試みました。
自らスコトーマを外して、過ちに気がついて欲しかったのです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
でも、うまくはいきませんでした。
結局、私は“だまし討ち”にあい、「組織と権力がワンセットであるという20世紀までのシステム」から弾きだされました。
I-017:ブログ更新予定… ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html
私の試みが“失敗”してしまった本質的な原因はどこにあったのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html
-告知1-
次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-065~:水木しげるさんの「幸福の七か条」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_303640.html
F-417:煩悩か 芸術か
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37518824.html
F-420:私、うっちゃいました <後編;デフォルト化した社会を変えるために>
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L-238:2022年09月シークレットレクチャー -13;“Not
Normal”を貫きバイオパワーに打ち克つための最初の一歩
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37758098.html
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