Q-458:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.2;そもそも権力とは?>

 

 私のゴールのひとつは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

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 ゴール達成のための縁起のひとつとして、気楽なクラブ活動を続けています。それが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」↓

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 その活動中に「『この世をよくしたいなら権力から離れる』とは?」という問いかけをいただきました。貴重な縁をきっかけに考えたことを言語化します。

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 vol.1;慈悲の注意ポイント

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 vol.2;そもそも権力とは?

 

 

 前回(Q-457)は、苫米地博士の「近未来のブッダ」(サンガ、p218)より引用しました。そこにはこのような文章がありました

 

権力を持つと慈悲は成立しません。権力に近づくこと自体が「自分は人の上に立ちたい」という欲求だからです。権力に近づいた瞬間、慈悲は消えます

 

権力からは離れようと思うべきです。上に上がるのではなくて下に下がろうとするのです。それを修行と言うし、それが慈悲の世界です

 

 苫米地博士が仰っているのは、「権力から離れ、慈悲を実践する」。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

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上に上がるのではなくて下に下がろうとする」という感覚はクリアでしょうか?

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 今回は「権力」についてシンプルに確認しましょう。

 

 動物にとって、世界とは物理空間のこと。権力を手にするのは“物理的に強いもの”です。

それに対して、人間の世界は物理空間を包摂する情報空間のこと。権力を手にするのは“情報的に強いもの”です。

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そんな人間にとっての権力とは、「何らかの構造的なもの(ゲシュタルト)をバックに持つ情報的な力」のこと。

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 ただし、人間がまだ動物的だった頃は、権力者の威光を示すための刑罰は、直接、物理的身体に対して与えられていました。例えば、公開の場で行われる四裂き刑、烙印、鞭打ちなど。こういう直接的な力の行使により成立する権力のことを「主権力」といいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19477029.html

 

近代以降の刑罰は、犯罪者を監獄に収容し精神を矯正させるものとなりました。これは人間性を尊重した近代合理主義の成果と一般には思われています。

しかし、フランスの哲学者 ミシェル・フーコー(Michel Foucault1926~1984年)はこうした見方に疑問を呈しました。「監獄に収容された人間は、常に権力により監視され(パノプティコン)、家畜のように従順な存在であることを強要されている」と。

モチベーションでいえば、「want to」を奪われ、「have to」を強制された状態です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 「従順な存在であることを強要されている」とは、自由が奪われているということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そのような自由を奪い取る力は、監獄内だけではなく、一般社会の中にもたくさん仕込まれています。いたるところに設置されている監視カメラやあらゆる活動(情報)を一元管理しようとする制度がその代表です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14106353.html

 

直接的に圧力を加えているわけではないのに、人々を抑圧する力

 

それが現代の権力である「生権力(バイオパワー)」です。

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

昔の権力は抑圧を用いて強制を行いました。

<事実(data)>「私には権力がある」

→<根拠(warrant)>「やらないと罰を与える(=抑圧)」

→<主張(claim)>「だからやれ(=強制)」  という構造です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 ところが、生権力(バイオパワー)には抑圧も強制もありません。それなのに「まるで抑圧と強制があるかのように人々を飼い慣らす」 それが生権力(バイオパワー)です。

苫米地博士がよく用いられる表現でいうと、生権力(バイオパワー)とは、「奴隷マインドを生みだす力」のこと。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなって

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 余談ですが、テレビなどマスメディアも生権力(バイオパワー)として機能します。だから、「テレビは見てはいけない」↓

 F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404043.html

 

 さらにいうと、苫米地博士が「お金教」と表現される資本主義そのものにも生権力(バイオパワー)が働いています。「お金がないと飢え死にする」「少ないと恥ずかしい」などと信じ込まされ、人々は奴隷のように働かされています。

 昔の奴隷は物理的な鎖に繋がれていましたが、現代の奴隷は“お金”に代表されるような情報的な鎖に繋がれています。

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 そんな生権力(バイオパワー)、すなわち「人々を飼い慣らす力」「奴隷マインドを生みだす力」「自由を奪う鎖」に対して行うべきことは 常にモニタリングし続けること。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 そして、モニタリングを続けた上で、生権力(バイオパワー)そのものを客観視できる視点を身につけることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 それができたら、次に挑むのは「自分で生みだしたバイオパワーに従って生きる」。

 

 以下、苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWAp124)より引用します。

 

 

自分が支配できるバイオパワーの世界を目指せ!

 他人を叩き、悪口をいいながら生きることは、じつはとても楽な生き方です。

 本当に戦うべき強い相手と苦しい戦いをする必要はないし、問題の本質に向き合う必要さえありません。権力が用意したパノプティコンとバイオパワーに従って、権力者以外の自分よりも上の人を叩き、自分よりも下にいる人を見下す毎日を送るだけでいいわけです。

 私は、人種差別と闘ったアメリカの作家アミリ・バラカの説く「奴隷の鎖自慢」を思い起こします。

 

 「奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に自分の足を繋いでいる鎖の自慢を始める。

 どちらの鎖が光っていて重そうで高価か、などと。

 そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。

 だが奴隷達を繋いでいるのはじつは同じ鎖に過ぎない。

 そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない」

 

 鎖自慢に興じながら生涯を閉じることができれば、これは幸せです。

 しかし、それは奴隷の幸せです。

 

 では、それ以外に、どのような生き方があるのか。

 それは、自分で生みだしたバイオパワーに従って生きる生き方です。

 例を挙げれば、11歳になる私の息子がやっているようなことです。

 ある夏休みにコンピュータプログラムを習った私の息子は、自分でソーシャルゲームをつくり、そのゲームで遊ぶということを毎日くり返しています。

 自分でプログラミングしたゲームですから、何がどう展開するかということは知り尽くしているはずで、私には自分がプログラムしたゲームで遊ぶという感覚がどうにもわかりません。

 しかし、息子は飽きもせず取り組んで、対戦キャラクターにやられたりすると、「ぎゃあ!」と声を上げて悔しがっています。自分が用意した罠に自分ではまって、そのことに強い臨場感を感じているわけです。

 

 私はこの息子の世界を「自分が生んだバイオパワーに自分だけが従う究極の世界」と捉えています。

 自分が生みだしたバイオパワーに従うというのは、いわば「その人自身が神になる」ということです。いいかえれば、何もかもを自分だけで引き受け、その代わりに、他人が用意したバイオパワーのことは関知しないし、従いもしないという生き方です。

 社会のルールに従わなければリスク無限大かもしれませんが、喜びも無限大の、未来人の幸せな生き方のひとつに違いありません。

 引用終わり

 

 

自分が生んだバイオパワーに自分だけが従う究極の世界

 

 そのような可能世界w2345…)を自ら創造するのがコーチング。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 具体的には、現状の外にゴールを設定し、エフィカシーを高めていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 コーチングを実践すると生権力(バイオパワー)を克服するどころか、自然に生みだすことができるようになっていきます。だからこそ、「権力からは離れようと思う」「上に上がるのではなくて下に下がろうとする」というブリーフが重要になります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そのようなブリーフシステムを身につけた人が、苫米地博士がイメージされている「次世代リーダー」です。

 F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425234.html

 

Q-459につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

昔の権力は抑圧を用いて強制を行いました。<事実(data)>「私には権力がある」→<根拠(warrant)>「やらないと罰を与える(=抑圧)」→<主張(claim)>「だからやれ(=強制)」という構造です

 

 私は、禅道場を持つ病院で、長く病院長を務めました。法人理事長の下、有志職員が集まり、毎朝般若心経を唱えていた病院です。

 F-318:観自在 <理論編-1観自在菩薩行深般若波羅蜜多時

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32825990.html

 

しかしながら、理事長の思いとは裏腹に、創業家一族の心の奥にあったのは「創業家には権力がある」→「従わないと罰を与える(=抑圧)」→「だから従え(=強制)」という構造でした。

 (詳しくはこちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124527.html

 

 問題(課題)の本質はどこにあったのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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脳の呪縛を解く方法

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