Q-456:ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには… <後編;「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズム>
御質問をいただきました。ありがとうございます。
その一部に回答いたします。
(変更を加えています)
前編;自我の書き換えを目的にするとコーチングは失敗する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37898936.html
後編;「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズム
Q:w1からw2へ移行するためにはゴール設定とエフィカシーを高めることが必要とのことですが,ゴールにふさわしいブリーフシステムを構築するためには古いブリーフシステムは捨てて,新しいブリーフシステムで行動して結果を振り返りながらセルフトークを変えることによりエフィカシーを高め,新しいブリーフシステムを強固にするということでしょうか ?
A2:前回(Q-455)、苫米地博士のこのような言葉を引用しました…
自我を書き変える作業だと思うとコーチングは失敗してしまう
その理由はクリアでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
…鍵は「ホメオスタシス」。もっと詳しくいうと、「ホメオスタシスと情報空間とのかかわり」。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
「人間の場合、ホメオスタシスが情報空間にまで拡張しているため、想像上の事柄に対しても機能する」ということを、苫米地博士が理論化されたのが「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
苫米地理論の第1世代であるこの理論が、苫米地式コーチングの仕組みのど真ん中にあります。つまり、
ゴールを設定し、そこに臨場感が伴えば、ホメオスタシスの機能によって心身は勝手にゴールに近づいていく
…その事実をプリンシプル化したのが「I×V=R」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
だから、ゴール設定が重要になります。「ブリーフシステム(Belief
System、BS)」ではなく、「ゴール」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
そして、そのゴールのポイントの中でも、とくに「現状の外」が重要な鍵となります。なぜ?
Q-391:現状の外かな~ということをイメージすると気分が悪くなってしまいます…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html
…答えは「ホメオスタシス」にあります。
ホメオスタシスは「恒常性維持機能」と訳されています。簡単にいうと、それは「元に戻る機能」。“いつもの状態”より下に外れた時は上に戻ろうとしますし、上に外れたときは下に戻ろうとします。そうやって強力に維持されているのが「現状(Status Quo)」です。
急に面倒くさくなったり、あれこれ理由を考えてやめてしまうのは、ホメオスタシスの働きによる創造的回避。多くの場合、それは現状維持です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html
それは悪い意味での“保身”。つまり、現状の外とは、今まで保ってきた“自分”の外側ということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
仮に“自分”=BSの外側にゴールを設定できたとしても、結局は元の“自分”に戻っていきます。ホメオスタシスの働きによって。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
そのため「現状の外」のゴールを考えるのと同時に、別のゴールのポイントを意識に上げる必要があります。それが「自分中心を捨て去る」。その「現状の外×自分中心を捨て去る」のダイナミズムがコーチングの秘訣だと私は思っています。「ワールドを変える」ための秘訣です。
L-165:2022年01月シークレットレクチャー
-09;「自分中心を捨て去る」とは…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html
以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p237)より引用します。
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◎ワールドを変える
では、コーチングではなにをしているのでしょうか?
それは「ワールド」を変えることです。
「現状の世界(ワールド1)」から「現状の外の世界(ワールド2)」へ移行することによって人生を丸ごと書き換えようとしているのです。
ゴールを「ワールド2(w2)」に設定し、「ワールド(w1)」よりもw2のほうに臨場感を高めていけば、ホメオスタシスは、w2へと「戻ろう」とするのです。その結果として、自我は変わります。また、この時の自我は、w2における自我に自然に書き換わっています。逆に書き換わっていなければ、w2ではなく、w1のほうへと戻ってしまいます。
{w∀y∃xy p自我(x,y)}x,y∈宇宙と書いた式の最初にwとあることを確認してください。これは現代分析哲学では「可能世界wにおいて」という意味です。w1がw2に変われば結果、関数pが変わるという意味です。
ですから、コーチングでは「現状の外の世界」の話をずっとするのです。その過程で自分=自我は自然に換わっていくのです。重要なのは、「現状」を変えることです。「ワールド」を変えることで、その時、ホメオスタシスの機能はあなたをゴールへと自然に近づけてくれるのです。
コーチングの知識がない人々、あるいは、間違ったコーチングを学んだ人たちの多くが「自分を変えることで世界を変えよう」としています。
しかし、それでは世界は変わりません。どこまで行っても現状のままなのです。変わったように思えるその新しい世界は、実は現状の延長線上であって、現状を拡張させただけのものだったのです。
もちろん、「現状の中のゴールでいいんだ」という人は自分を変えること、目の前の達成しやすいゴールからクリアしていく方法論はとても有効です。それを私は否定はしません。
しかし、苫米地式コーチングは「人生を丸ごと変える」メソッドですから、いまの自分の殻を壊したい、変わりたいと思うのであれば、現状の外へのゴール設定になるのです。
その場合は、自分を変えるのではなく、ワールドを変えることが必須になってきます。
ここを『増補版』の最初で改めて確認しておきたいと思います。
人生を丸ごと変えたいと思うのであれば、自分を変えるのではなく、ワールドを変える。このことをいまここでしっかり胸に刻んでください。
引用終わり
{w∀y∃xy p自我(x,y)}x,y∈宇宙と書いた式の最初にwとあることを確認してください。これは現代分析哲学では「可能世界wにおいて」という意味です。w1がw2に変われば結果、関数pが変わるという意味です。
ですから、コーチングでは「現状の外の世界」の話をずっとするのです
…今回の肝なので、もう一度。
コーチングでは「現状の外の世界」の話をずっとする
…前回(Q-455)引用した苫米地博士の言葉を再度確認しながら、御自身の思考(質問内容)を検証し、ぜひともスコトーマを外してください。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
なかなかスコトーマが外れない場合は、こちらを参考にどうぞ↓
Q-452~:コーチングの対象が自分であっても他者であっても、することは同じという認識で良いでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432162.html
…以上を踏まえて、御質問にシンプルに回答すると、ゴール設定により新たに生みだす並列宇宙(可能世界) w2に没頭する。
前編の冒頭に書いたこの言葉が、私の回答です。
御質問ありがとうございました。
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
ゴールを「ワールド2(w2)」に設定し、「ワールド(w1)」よりもw2のほうに臨場感を高めていけば、ホメオスタシスは、w2へと「戻ろう」とするのです。その結果として、自我は変わります。また、この時の自我は、w2における自我に自然に書き換わっています。逆に書き換わっていなければ、w2ではなく、w1のほうへと戻ってしまいます
…スコトーマは外れましたか?
コーチとしていつも意識に上げているのが「抽象度」。その「抽象度」を念頭に、御自身の思考空間を再検証されてください。気楽に。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
「『現状の外×自分中心を捨て去る』のダイナミズム」の感覚がつかめたら、次の課題は「臨場感」です。
F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html
以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO、付録②)より引用します。「臨場感」と「コンフォートゾーン」と「ホメオスタシス」の関係を意識に上げながら読み進めてください。Feel!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
コンフォトートゾーンを「広げる」のは×、「上げる」のは〇
コンフォートゾーンは広げるのではなく、狭めて上げることが重要です。子ども向けのコーチングプログラムであるPX2だと、「コンフォートゾーンを広げなさい」と教えますが、それは子どもはまだ自我関数pができあがっていないからです。
生まれてから数年や十数年しか経っていない子ども時代は、そもそもコンフォートゾーンが狭いわけです。家庭と家族などの基本的なコンフォートゾーンしかもっていませんから、子どもに「コンフォートゾーンを作っていきましょう。そして、それを広げていきましょう」と伝えるのは当たり前のことです。
子どものときは、コンフォートゾーンを出るとか出ないとかが問題ではなく、まずはコンフォートゾーンを形作ること「クリエイティブ・ユア・コンフォートゾーン」が大切です。次にそれを広げていく「ストレッチ・ユア・コンフォートゾーン」へとつなげていけばいいのです。
しかし、大人はしっかりと自我関数pができあがっています。その大人がコンフォートゾーンを広げようとすると、ゴールの設定がw1の中でのステップ・バイ・ステップ方式になり、現状w1に縛り付けられるリスクが高くなるのです。
大人は、コンフォートゾーンを狭めて上げるということが重要です。現状の外側である可能世界w2にゴールを設定することで、現在のコンフォートゾーンに対して排他的な狭くて高いコンフォートゾーンができてくるのです。
ホメオスタシスはコンフォートゾーンに対して働きますから、コンフォートゾーンを狭めて上げることで、ホメオスタシスのループを狭めて強力に働かせることができます。そうしないと、現状から抜け出すことはできません。居心地のよい所に片足を突っ込んだまま、馴染みのない不安な場所であるw2に飛ぶことはできないのです。
引用終わり
-告知1-
次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-318~:観自在
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html
L-063:2020年9月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html
L-101:2021年8月シークレットレクチャー -03;自分中心を捨て去る=解放
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Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html



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