F-428:見えない壁
“さくらロス”がまだ続いています…
前回までテーマとしたのは、「寂しい」という情動(と、その“先”)↓
F-424~:さくら
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たいていの場合、「寂しい」の正体はホメオスタシス・フィードバックです。脳が発達した私たち人間の場合、ホメオスタシスは心の空間(情報空間)にも働いています。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
その事実を苫米地博士が理論化されたのが、苫米地理論 第Ⅰ世代「サイバーホメオスタシス理論(CH理論)」↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
博士は最新刊「オーセンティック・コーチング2026」(開拓社、p227)の中で、「『ホメオスタシスの再確認』も重要」と書かれています。
「ホメオスタシス=恒常性維持機能」は物理的な身体だけでなく、私たちの思考、情報空間にまで広がっています。人間だけが持つ情報空間へのホメオスタシスの広がりを利用し、ゴールに対する臨場感を高めて、自然にゴール達成するのがコーチングの根本原理です。
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オーセンティック・コーチング2026 ~本物のコーチング~ eBook : 苫米地英人: 本
ゴールを設定し、そこに臨場感が伴えば、ホメオスタシスの機能によって自然にゴールに近づいていきます。それをプリンシプル化したのが「I×V=R」。
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ただし、コーチングが機能するのは、ゴール(らしきもの)が確かに現状の外にあり続ける場合のみです。
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もしも現状の中にゴールらしきものを設定してしまった場合(*現状の外にないものを「ゴール」とはいいません)、強力なホメオスタシスが「これまでの世界(可能世界w1)」「これまでの私(関数p)」を維持してしまうことになります。
PMⅠ-06-06:仮説01)変わらないCZが生みだす「現状維持の壁」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html
仮にしっかり現状の外にゴールを設定できたとしても、ゴール向かっていく過程で“かつての現状の外”は現状に変わっていきます。ゴール達成とは「“かつての現状の外”が現状化する」ということです。
Q-378:「エネルギー大丈夫かな?」と思ってしまうことがあります
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コーチング実践の過程でゴール側のコンフォートゾーン(Comfort Zone、CZ)にホメオスタシスが働くようになると、強力なエネルギーと豊かな創造力がゴールの世界にどんどん導いてくれるようになります。
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現実世界(w1)からゴールの世界(w2)へ移動する感覚は“オートマティック”。
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「無我夢中に取り組んでいたら、いつの間にか達成していた」という感じですが、今度はその“オートマティック”の原動力であるホメオスタシスが、かつてのゴールの世界(w2)からさらなるゴールの世界(w3・4・5…)に移行することを強力に妨げるようになります。
それは“現状維持の壁”。
私たちは、そうとは気づいていないだけで、じつにたくさんの“壁”に閉じ込められています。
F-348:“MJ” ~縁起宇宙(w1)再構築!~ vol.1;Off the wall
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気楽な例え話で恐縮ですが、若い頃の私は、突然、そんな“壁”に気づいてしまったことがあります。きっかけは「マリオ」でした。
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子どもの頃、私は家の中で遊ぶことを禁じられていました(さらには勉強することも)。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854341.html
友達との遊びが“ファミコン”に変わっていっても、どんなにどんなに頼んでも、決して許してもらえませんでした。ペットの時と同じように。
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そういう環境で育ったので、私は、子どもの頃から自由を渇望していました。以前は単に「ゲーム機が欲しかった」のだと思っていましたが、本当は「自由になりたかった」のです。
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ちょうど医師として働き始めた頃、任天堂から「NINTENDO 64」というゲーム機が発売されました。私は自分で稼いだお金で、初めてゲーム機を買いました。休みの日、当時の彼女の家で、「マリオ」のゲームで遊んでいたことを覚えています。
といっても、ゲームの内容自体には興味がなく、二人でただただゲーム内の3次元空間を気楽に走り回っていました。
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気の向くまま、自由自在に走り回れる
…そんなことが楽しくて、本当にただ走り回っていました。自由を感じながら。
やがて「見えているのに、その先には行けない」という“壁”に突き当たると、感じていた自由が本物の自由ではなく、はかない幻であったことを思い知りました。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
どんなに先に行きたくても、見えない“壁”に阻まれて横滑りするだけ… というのが悔しくて、あんなに欲しかった念願のゲーム機だったのに、まったく遊ばなくなりました。きっと無意識が不自由を拒絶していたのだと思います。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html
その後、苫米地英人博士に学ぶようになり、“壁”を生みだしているのは自分自身の心であることを理解しました。
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“壁”どころか、世界そのものを生みだしているのが、個人の「認知フレームワーク」。コーチング用語でいうと、「ブリーフシステム(Belief System、BS」です。
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あの「マリオ」から30年…
今や、その認知フレーム=BS自体が、戦争領域になってしまっています。
F-112~3:情報が書き換わると… vol.3~4;戦争をせずに他国を支配するマニュアル
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276927.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20377720.html
以下、苫米地博士の著書「自衛隊 認知戦軍 創設提案 ~戦略的影響力のパラダイムシフト~」(開拓社、p68)より引用します。
1・3 認知科学に基づく認知戦の定義
認知戦は行動主義パラダイムを超えて進化し、対象者の認知プロセスのモデル化と制御へと向かっている。
ウクライナとロシア間で続く紛争では、両国とも共通する技術基盤を有しており、それによって互いの通信を傍受できる状況になっている。戦場では、傍受された通信内容を分析して部隊の疲労度や士気を評価し、その情報に基づいて選択的攻撃を実施している。このような状況下でも、認知戦は依然として物理的戦闘に付随する役割に留まっている。しかしながら、ウクライナ元国防相オレクシー・レズニコフ氏は(Stanford Daily Staff 2024)、ロシア側はAI技術(例:ディープフェイク)やサイバー攻撃を利用して戦争について偽情報を拡散していると述べている。
「認知戦の脅威は増大している」とレズニコフ氏は自身の経験を引き合いに述べた。彼によれば、ロシアによるオンラインキャンペーンで、自身の娘が資金を不正流用して高級不動産を購入したという虚偽の主張が広められた。この攻撃には彼の指導力を損なおうとする意図だけでなく、娘への攻撃を通じて彼自身の感情面にも圧力を加え、「心理的な人質」として利用することで精神的な動揺と不安定化を狙うという目的もあった。
一部の認知戦における行動は物理的攻撃を補完するものだが、その主たる目的は敵対者の認知プロセスに直接影響を与えることである。認知戦は単なる物理的作戦(kinetic operation)の強化ではなく、それ自体で独立した戦争領域と見なされる。この点では、サイバー作戦が当初、物理的作戦の補助役だったものの、その後独立した領域へと進化した経緯と類似している。初期段階では、サイバー兵士たちは特殊部隊による敵施設への侵入支援として電力網など重要インフラを無力化する訓練を受けていた。サイバー戦はかつて物理的作戦を補完する役割だったものの、現在では独立した、そして多くの場合で、ハイブリッドな戦争領域へと発展している。同様に、人間の認知そのものも今や重要かつ自律的な戦争領域となっている。
認知戦を理解するためには、まず「心とは何か?」という根本的な問いについて考える必要がある。認知科学の主要理論の一つである機能主義(Functionalism)によれば、心とは相互に関連する機能の集合体として捉えられる可能性がある。このような機能から信念や行動が生じ、それらが集まって「信念体系(ブリーフシステム)」と呼ばれるものを形成する。
認知戦の核心とは、個人の認知フレームワークに介入し、その思考プロセスや意思決定に影響を与えることである。従来の行動主義的アプローチでは外部刺激と観察可能な反応に焦点を当てていたが、認知戦ではこのフレームワークを超え、内面的な認知機能そのものを標的とする。このアプローチは「個人の認知への攻撃」とも呼ばれ、認知科学から得られた洞察によって支えられている。
認知戦とは、対象者の認知モデルを構築することによって実行される。このモデルによって、その人間の思考や行動パターンを支配するブリーフシステムを分析できるようになる。この理解を活用することで、個々人ごとに最適化された情報を提供し、その人間に対して最大限の心理的または行動的影響を引き出すことが可能となる。
従来型のPsyOpsが一般的な行動反応を予測・操作することを目的としていた一方で、認知戦では「武器を突きつけられても反応しない」といった独自性の高い行動パターンにも対応できる。このアプローチでは、対象者ごとの認知モデルに基づいて設計された情報を提供することで、その人間の行動制御につながる。
場合によっては、詳細な認知モデルなしでも大きな効果を得られることがある。自然災害やパンデミックなど、多くの人々が共有する広範な恐怖への共通した人間の反応を利用することで、PsyOpsは認知戦の一部側面を模倣できる。しかし、本物の認知戦とは、ターゲット個々人に特化した正確な認知モデルに基づいた個別化された方法論によって特徴づけられる。この根本的な違いが、より広範で画一的なPsyOps戦略と認知戦略とを明確に区別している。
引用終わり
認知戦の核心とは、個人の認知フレームワークに介入し、その思考プロセスや意思決定に影響を与えること
…私たちは、そうとは知らないだけで、“見えない壁”によって仕切られた世界の中で生きています。その“壁”の外はスコトーマに隠れており、認識することさえできません。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
“壁”を生みだすのはBS。そのBSは他人の考えや社会の価値観でできあがっています。つまり、“壁”の内側は自分以外の他人に作られた世界であるということ。
Q-439:明るく活発な姉が家に閉じこもるようになりました。私はどのように…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37338822.html
時間でいえば、すべて過去です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
人は、誰もが“見えない壁”の中で、不自由を強いられながら生きています。そして、これからは“壁”をより強力に操作されることで、徹底的に不自由を強いられるようになっていきます。
L-227:2022年09月… -02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html
だからこそ、コーチング!
コーチングは脱洗脳であり、脱構築です。
これまで知らずに作り上げてきた“壁”、そしてこれから他人(企業、国、社会…)に意図的に作り込まれる“壁”… そのような“見えない壁”を破壊し自由を貫くために、コーチングの知識と技術が絶対に必要です。
F-415:「楽しい日本」を… <vol.2;「楽しさ」って何?
そもそも「心」って何?>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37438818.html
コーチングは、縁ある人々(&その縁ある人々&…)を不自由から開放するための大切な縁起でもあります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
コーチングは自由のための縁起
…“さくらロス”のぼんやりとした意識状態(=Rゆらぎ)で、このようなイメージを体感しました。
Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
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一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-417:煩悩か 芸術か
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L-159:2022年01月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS)
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L-180:2022年06月医療・介護研修会 -03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント
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Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?
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Q-352:人に変に見られていないかがひどく気になります
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33133160.html
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