F-419:私、うっちゃいました <中編;抽象度を上げるための縁起>
世界を襲った「新型コロナ感染症(COVID-19)」と「mRNAワクチン」という“茶番”から、ずいぶんと時間が経ちました。医療・介護現場では多くの職員が「mRNAワクチン」を接種しています。「思いやりワクチン」などの美辞麗句に覆われた“同調圧力”が強烈に働いたから。
F-206:マトリックス/Matrix -01<ストックホルム症候群>
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「本当は嫌だったのに、仕方なく接種した」という人ほど、「mRNAワクチン」の正体を知ると青ざめます。そして、必ずと言っていいほどこう言います…
私、うっちゃいました
…そんな言葉を聞いたとき、コーチとして思うことをまとめます。
前編;後悔は進化の結果
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37549544.html
中編;抽象度を上げるための縁起
前回(F-418)は「後悔」について確認しました。
過去への執着である「後悔」があると、「未来から過去へ」という時間の流れが止まってしまいます。仮に「後悔」をやめたとしても、それだけなら時間は未来からは流れません。ゴールがないから。
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「私、うっちゃいました」というのは過去。その事実を縁に学んだことや気づいたことを未来に還元することが重要です。その第一歩がゴール設定です。
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だから私は「後悔」を見つけたとき、まずは「後悔は高度に発達した前頭前野の働き」であることを伝え、ゴール設定を縁にその前頭前野をフル活用してまったく新しい未来を創造することを促します。
F-380:学びと破門で脅しをかける <vol.4;「自分のゴールに洗脳」の先で得るもの>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35997725.html
そのときに強く意識に上げるのが「バランスホイール」。なぜだと思いますか?
…答えは「抽象度を上げるための縁起」だからです。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る。
L-100:2021年8月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.)
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「1)現状の外」といのは、「ブリーフシステムの外側」であり、「コンフォートゾーンの外側」ということ。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
そんな「1)現状の外」は、ふつうは認識することができません。だから、ご承知のとおり、ゴール設定はとても難しいのです。
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「4)自分中心を捨て去る」とは、“自分”の定義を拡大・拡張していくということです。例えば
→家族 →地域社会 →日本 →世界 …→未来 →… というように“自分”という感覚が拡大・拡張していくほど、現状の外を認識することができるようになります。抽象度が上がるから。
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だから、バランスホイールは「抽象度を上げるための縁起」。
「家族」「地域社会」「日本」「世界」「未来(時間)」というカテゴリにそれぞれゴールを設定し、さらに「趣味」「職業」「生涯学習」「健康」「ファイナンス」…といったカテゴリのゴールも同時に考えることができるようになると、どんどん抽象度が上がっていきます。
F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>
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苫米地博士は、昨年(2024年)、「バランスホイールに『抽象度』を入れる」というアップデートを行われました。
ゴールのカテゴリには、大きければ大きいほどよいものもあれば、バランスが重要なものもあります。ほとんどのカテゴリはゴールが大きいほどいいのですが(=現状の外)、「健康」と「ファイナンス」に関しては大きさではなくバランスが重要です。
「抽象度」のカテゴリに設定するゴールは高ければ高いほどいいのですが、一方でバランスにも大きく関わります。他のすべてのカテゴリの上に位置することで、すべてのカテゴリが抽象度の面でも高く維持できる(そして、さらに引き上げる)ように機能します。
Q-425:現状の外側に100%want toの…
<vol.3;update of「Balance Wheel」>
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バランスホイールは抽象度を上げるための縁起
…コーチングを実践していると、自然に抽象度が上がっていきます。すると、これまでとさほど変わらないはずなのに、目の前の世界がまったく違って感じられるようになります。
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それと同時に、情報次元で認識・理解・評価・判断が変わり、物理次元で言動が変わります。まるで人が変わったかのように(← 結果としての関数pの書き換え)。
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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
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医療現場で実際に経験した事例を紹介すると、「mRNAワクチン」の正体を知った医師が発したのは…
私、うっちゃいました
…という言葉でした。
慎重に確認しましたが、「うっちゃいました」は「患者さんに対して…」「職員に対して…」という意味で使われていました。
御自身も率先してワクチン接種を受けたということでしたが、関心は「自分の体(の心配)」ではなく、あくまでも「患者さんや職員の今後の体調(の心配)」にありました。
Q-265:臨場感世界をまったく同じように感じることが… <前編;視点>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29084873.html
これは「4)自分中心を捨て去る」ができている意識状態から生じた情報処理であるはず。その医師は巨大な組織のリーダーを務めていますが、リーダーにふさわしいブリーフを体得していると感じました。
F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html
リーダーとは、「誰よりも高い抽象度で問題を見つけ、誰よりもエネルギッシュに解決していく」という存在です。まわりをうまくフォローし導きながら。
F-380:学びと破門で脅しをかける <vol.4;「自分のゴールに洗脳」の先で得るもの>
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だから、リーダーという機能には「後悔」が入りこむ余地はありません。「問題の分析を行いながら(case-side)、同時に対策の検討と実行および修正を重ねていく(plan-side)」というリーダーには、そして「ゴールのさらに先に新たなゴールを設定する」というシンのリーダーには、そもそも「立ち止まる」という感覚が生じないはずです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
先ほどの事例に戻ると、その医師は「今後気をつけるべき症状(体調変化)」や「生活習慣改善のポイント」、そして「解毒方法」といったことに強い関心を寄せました。
F-317:Let’s connect the dots! <ナットウキナーゼ、ブロメライン、クルクミン>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32776714.html
ところが、肝心な「次のmRNAワクチン接種を阻止する」という部分で、強烈なブレーキがかかりました。
先生の言いたいことはわかりますけど…
長いものに巻かれろじゃないですけど…
いろいろと角が立つので…
…そんな言い訳(創造的回避)を生みだすものは何なのでしょう?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html
「4)自分中心を捨て去る」を邪魔する力は何?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076797.html
「4)自分中心を捨て去る」を体得しているはずの医師は、なぜ急に抽象度が下がったのでしょう?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681205.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6681282.html
私たちは一体何と戦っているのでしょう?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34314141.html
最後に、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版」(CYZO、付録②)より引用します。「リーダーが対峙するもの」を、そして「コーチングにおいて最も重要なこと」をイメージしながら読み進めてください。Feel!
「スピリチュアリティ」を復活させるために2項目を追加した
今回アップデートした苫米地式次世代コーチングでは、バランスホイールに2つの新しい項目を追加しました。それが、「抽象度」と「リーダーシップ」です。
この2つの項目は、もともとはルー・タイスのコーチングシステムのバランスホイールに「スピリチュアリティ(Spirituality)」として入っていたものです。ところがコーチングを日本に紹介する際に、ルー・タイスと相談して「スピリチュアリティ」をバランスホイールから抜いたという経緯があります。
その理由の一つは、その当時はオウム真理教の事件の記憶がまだ新しく、「スピリチュアリティ」という表現が、本来の意味とは異なり、カルト宗教などを想起させる可能性があったからです。そうすると、コーチングの普及の障害となる懸念がありました。
本来の「スピリチュアリティ」は、カトリシズム(カトリック)のような博愛主義をベースにしたものです。しかしここでいうスピリチュアリティは、社会貢献のような博愛主義の意味合いではなく、宗教の中での人格形成や、霊性や精神性をいかに上げていくかということです。そうした点がゴール設定のための重要な項目になります。
実際、敬虔なクリスチャンであったルー・タイスはキリスト教的な人格をいかに高度化していくかというゴールを持っていました。ルー・タイスは「北アイルランドの宗教紛争の解決」や「南アフリカ共和国におけるアパルトヘイト終結」などに協力してきましたが、彼のスピリチュアリティのゴールに向かう力が、そのように世界の数々の紛争をおさめるための原動力にもなっていたのです。
現在の世界の情勢の中で、リーダーを育てていくことを考えると、今後コーチングは間違いなく必要なものになってきます。コーチングでは、コーチがクライアントのリーダーになるわけではありません。そして、クライアント自身が世の中のリーダーになるかどうかはコーチが決めることでもありません。
しかし、コーチングを受けていく人たちには利他性が重要になります。そして、利他性はリーダーとしての最低限の素養となります。それは抽象度の高さ(情報空間における視点の高さ)、スピリチュアリティの高さということです。
しかしながら、現在の日本の今のリーダーたちを見ていると、あまりにも抽象度が低いのです。ほとんどのリーダーが自分のためか、自分の所属する組織の利益のためだけに働いています。自分の子どもがかわいいとか、自分の家族が大切だというのは、犬猫など動物でも当たり前にもっている感覚です。
そのような状況下で、事実上、宗教がない日本においてこそ、逆に「スピリチュアリティ」を復活させるにあたって、その本質である「抽象度」「リーダーシップ」という項目を、バランスホイールに入れることにしたわけです。
引用終わり
(F-420につづく)
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
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次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。
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クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
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