L-228202209月シークレットレクチャー -03;生と死の間を輝かせる縁起

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html

 

 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37564658.html

 03;生と死の間を輝かせる縁起

 

 

 そもそも人間が完全情報を希求する根底には、恐怖があります

 

 (結果としての)ブリーフシステムの書き換えができない大きな理由は「恐怖」。だから私たちは、まずは恐怖を克服するべきです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

その恐怖の最たるものが「死の恐怖」。突き詰めると、それは「細胞レベルで働く煩悩」だといえるはずです↓

Q-379自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります<前編;case-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html

 

 

 と前回(L-227)の最後に書きました。

 

人は誰もが「死の恐怖」を抱えており、それは「細胞レベルの煩悩」である ということに対して違和感を感じる方は少ないと思います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その一方で、「死の恐怖」「細胞レベルの煩悩」という言葉に強い臨場感を感じる方も少ないはず。皆さんはどうですか?

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 医療・介護現場で働いていると、「人は必ず老い、たいていは病み、必ず死ぬ」ということを思い知らされます。最近、私は、40代の男性が食事を喉に詰まらせ窒息死するという場に居合わせました。まわりはもちろんのこと、本人も数秒後に自分が死ぬとは思っていなかったはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 物理空間において命は有限であり、生命現象の終わりである死は確実にやってきます。ときに突然、まるで襲われるかのように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

今日生まれる子も含めて、1日経てば、必ず1日、各々の人生の終わりが近づいてきます。その死がどんどん近づいてくるという事実は、ふだんは意識に上がっていないはず。多くの人にとっては。

その一方で、大人になるにつれ、無意識は死が近づいていることをしっかり感じ取ります。まわりで起こる「老」「病」「死」を縁にして。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その「無意識は感じているけれども、意識には上がっていない」という状態が、潜在的に「死の恐怖」を増幅しているはずです。

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 「大人になるにつれ、無意識は死が近づいていることをしっかり感じ取る」の実際のところは、能動的な学習ではなく、たいていの場合は受動的な脅しに由ります(ハズ)。その代表が「地獄や悪魔を語る“教育”」です。

 PM-06-18~20:仮説13)宗教の限界

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526199.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

 私たちは、これまで生きてきた間に、たっぷりと「死の恐怖」を刷り込まれています。その事実を知り、常に自身の心をモニタリングし続けることが大事。

まずは気づくことです。心の奥底に潜む「死の恐怖」に。

L-10920218月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(ベストセラーズ、開拓社より再販)の冒頭部分を引用します。

 

 

 あなたは、いつか、必ず、死にます

 ある時、あなたの心臓は停止し、身体中の細胞は活動を終えます。避けられるものなら避けたいと願っても無駄です。万人に等しく死は訪れるのですから。しかし、あなたは自分の死を体感することはできません。他人の死を傍観するだけです。

 では、あなたは死とどのように向き合っていけばいいのでしょう。死をどのように考えていけばいいのでしょうか。それらについて考えていこうというのが、本書の目的です。

 宗教的な考え方はもちろん、東洋思想(釈迦の教え)、機能脳科学、さらには宇宙物理学、量子論などさまざまな考え方を駆使して死について考察を加えていきます。

 

 これまで、人は「死の恐怖」とさまざまな形で向き合ってきました。闘ってきたと言ってもいいかもしれません。

 本書は、「死の恐怖」との向き合い方、克服法について考えていきます。一体「死の恐怖」とは何なのでしょうか。私たちは、恐怖を感じようにも死ねば意識そのものがなくなるとわかっているのに、なぜ、死に対して怯えるのでしょうか。

 自分がこの世から消えなくなる-。

 どうやら、この「自己喪失感」が「死の恐怖」の正体のようです。この「自己喪失感」を分析してみると、一つは「自分という存在そのものが消えてなくなること」、もう一つは「自分という存在の価値がこの世から消えてしまうこと」、この二つがあることがわかります。

 つまり、この二つとどう向き合うかを考えていくのが、本書の大きなテーマとなります。

 

 第一章では、死の専門家とも言える「宗教」について、その性質や死とのかかわり方を見ていきます。第二章では、死とはそもそも何なのか、その本質を探ります。第三章では、死を見つめるうえで前提となる「自分」と「宇宙」について考えます。第四章では、死を恐れる「恐怖心」について考え、恐怖心そのもののコントロール法まで見ていきます。そして、第五章では、死を通して「生きる」ことについて考えます。

 人類がこれまで歩んできた道を第一章で概観し、第二章で「死の正体」を明かし、第三章で「自分という存在が消えること」について考え、第四章で「恐怖」という、冷静な思考を妨げる要因を取り除き、第五章で「自分という存在の価値」を考えつつ、「生きるとは何か」を探っていくという流れです。

 

 ところで、私をご存じの読者の皆さんは、私を脳の専門家と思われていると思います。もちろん、それは正しいのですが、その脳の専門家がなぜ死を考える本を書くのかと疑問に思われるかもしれません。

 実は私は日本仏教で長く僧籍を持っています。また、チベットやスリランカなどの仏教とも交流を続けており、カギュ-派傳法大阿闍梨でもあります。二〇一〇年三月には、チベット仏教ゲルグ派傳法大阿闍梨の号も授かりました(ちなみに、ダライ・ラマの宗派がゲルグ派です)。私は、葬式仏教などと揶揄される日本仏教の誤解を解き、釈迦の教えを研究し、世界の人々が幸福に暮らすために何ができるかを常に追究しています。

 そのためこれまで多くの仏典、経典を読んできました。そうして死を捉え直すうちに、私の専門である機能脳科学や物理学、量子論などがたどりついた最先端の知見と、釈迦の思想が見事に符合していることに気がつきました。科学と宗教の両方を俯瞰する視点で死を考えること、これは私にしかできない試みと思い、本書を執筆することにしたのです。

 

 死を考えることは生を考えることです。生なくして死はありません。読者のみなさんは、本書を通して死を考えることで、明日からの生き方が劇的に変わることを実感されるはずです。それは、死の恐怖や不安を克服するというだけではありません。人生に輝きが生まれ、生きる価値を見いだし、ポジティブな思考を手に入れることができるのです。

 死を考えるだけでどうしてそんなことが起こるのか。その答えはもうすぐわかります。

 引用終わり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 「生」と「死」の取り扱い説明書 eBook : 苫米地英人:

 

 

自分がこの世から消えなくなる-

 どうやら、この「自己喪失感」が「死の恐怖」の正体のようです

 

 さらに抽象度を下げた分析が、「自分という存在そのものが消えてなくなること」と「自分という存在の価値がこの世から消えてしまうこと」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 「自分という存在」と「自分という存在の価値

 

 

 自分という存在」を考えることは、「自我」を定義することです。その「自我」は部分関数と評価関数という2つの観点で考えることができます。そして、その本質は「空(くう)」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「自分という存在の価値」とは、「空」なる自分が果たす役割・機能のこと。「仮(け)」です。「空」であることを忘れずに、しっかり「仮」を実践できることが「中(ちゅう)」。

その中観が「死の恐怖」の克服を可能にします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

死を考えることは生を考えることです。生なくして死はありません

 

 

 そんな生と死の間にゴールを見いだし実現していくことが、最強の「死の恐怖」克服法である と私は確信しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 それはスピリチュアルペインを解決することであり、生と死の間を自ら輝かせる大切な縁起でもあります。

 L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

L-229につづく)

 

 

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次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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「生」と「死」の取り扱い説明書

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