L-227:2022年09月シークレットレクチャー -02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳
←その根底にあるもの
2022年9月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「信」。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。
*初回(2022年7月)の講義はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html
*2回目(2022年8月)の講義はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html
当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。
リラックスを深めながら、気楽にお読みください。
01;鍵となるのは「絶対他力」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html
02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの
私たちは「絶対他力」をどのように理解すればいいのでしょうか?
どのように「『決して過信はせずに、しっかり確信する』という意識状態の体得」を目指せばいいのでしょう?
…「確信」という言葉を見たときに(trigger)、いつも思い出すコーチング・プリンシプルがあります(anchor)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html
それは「夢をかなえる方程式 I×V=R」。「I」はImageまたはImagination、「V」はVividness、「R」はRealityです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
この方程式が意味するのは、「(そのとき)一番臨場感が高いイメージが(そのときの)現実である」ということ。テーマに沿ってシンプルに言い直すと…
確信が現実を生みだす
…「夢をかなえる…」とあるとおり、「I×V=R」はとても希望に満ちたプリンシプルです。
例えば、ゴールの世界の臨場感が高ければ、ゴールを達成する自己イメージが生まれ、その自己イメージがゴールの世界の臨場感をさらに高めていきます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
そうなるとスコトーマが外れていき、どんどんゴール実現に近づいていきます。「invent
on the way」しながら。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
一方で、このプリンシプルは、とても危険な人間の情報処理の特性をもあらわしています。
もしもゴールの世界の臨場感が大きく崩れたなら、ゴールなんて実現できっこないというセルフイメージに陥り、臨場感はますます低下していきます。
本当はゴールを実現するエネルギーも能力もあるというのに、自分の可能性をまったく信じられなくなりながら。
F-312:デジタル自傷行為 <case-side -2;エフィカシーが下がりきった状態=〇〇>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32525868.html
“とても危険な人間の情報処理の特性”と書きましたが、ここでいう“情報処理の特性”とはブリーフシステム(Belief System、BS)のことです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
その情報処理の特性=BSが“とても危険”な理由は、「他人や社会の強い影響によりつくられ、過去に閉じ込められている」から。
L-010:2020年1月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html
一言でいうと… 不自由。
そんな不自由から脱却し、自由を獲得するがコーチングです。その自由とは、本当の“自分”を見いだすこと。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
自由意思で現状の外にゴールを設定し(「I」)、その臨場感を高めていくと(「V」)、ゴール側の可能世界w2に移行することができます。ホメオスタシスの働きで。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
その結果として、これまでの記憶(過去)でつくられた自分が、ゴール(未来)にふさわしい“自分”に書き換わっていきます。
F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
それがシンの自由!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
苫米地博士は「自分が本当にほしいもの、自分が心からやりたいことを選び出して、それに向かっていく自我に変えていくのはまさに脱洗脳であって、他者から作られた自我を脱構築していくのがコーチングである」と語られています↓
L-217:2022年08月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html
もちろん、長年の生活環境で埋め込まれたBSを(結果として)書き換えることは簡単ではありません。なぜ難しいのでしょう? 私たちはまず何に取り組むべきなのでしょう?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
以下、苫米地博士の著書「宗教の秘密:世界を意のままに操るカラクリの正体」(PHP研究所、p197)より引用します。BSが書き換えられない原因と対策を考えながら読み進めてください。Feel!
「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳
前章で私は、「人が信仰心を抱く理由のひとつは『完全情報への渇望』があるから」と述べました。人間にその欲望があるからこそ、どんな宗教も「完全なもの」「絶対的なもの」、要は「ア・プリオリ」があると語ります。そしてその瞬間から噓が始まり、教祖がもともと発していた強烈な救済のメッセージは、信者を束縛し教団や聖職者に奉仕させるためのストーリーへと堕落していきます。それは現代に生きる私たちを束縛・支配するお金教でも同じことです。
そもそも人間が完全情報を希求する根底には、恐怖があります。
地球の人口70億のうち、おそらく69億9000万人ぐらいの人がいまだに宗教を必要としています。その人たちに共通しているのが、恐怖の感情です。
病、別離、孤独、貧困、そして、死。人々は多くの恐怖に苛まれています。宗教が信仰と引き換えに信者たちに与えるものは昔も今も恐怖からの「救済」です。恐怖から逃れることのできる魂の安寧の場所を約束するのです。
しかし、その「救済」はまやかしです。
宗教が「救済」を唱えるときは、いわゆる「マッチポンプ」が多いものだと理解してください。ありもしない恐怖をでっちあげて、その恐怖から逃れるためには自分たちの宗教を信じるしかないと言って、信者たちを脅迫するのです。
霊は存在しないのに悪霊を取り除くと言ったり、あの世は心の中に作られたイメージにすぎないのに、あの世の行き先がお布施の額で変わるかのように信者を脅したり、あたかもお金がなければ餓死すると言わんばかりに貧乏の恐怖を煽ってみたり。
マッチで火をつけて自分で火事を起こしておいて、やおらポンプを持ち出して水をかけて、「消した、消した」と騒ぐようなもの。まやかしのストーリーをでっちあげて恐怖心を煽り、私たちへの束縛を強めようとしているのです。
そのような人たちが唱える「救済」を信じていても、魂の安寧の場所などどこにもありません。
私は本書の冒頭で、マザー・テレサが深刻な信仰の危機と神への疑問を抱えていたことを書きました。おそらくマザー・テレサは、宗教が内包する本質的な矛盾に気づいてしまったのでしょう。
人間は、それが、神との契約であれ富や権力を掌中に収めることであれ、それを深く追求すればするほど救いを手に入れることはできません。
では、私たちは一体どうやって生きていけばいいのでしょうか。孤独と絶望のうちに死んでいくしかないのでしょうか。
いいえ、決してそんなことはないはずです。私は2000年前にイエス・キリスト自身が、その解答のひとつを現代の私たちに向けて送ってくれていると思っているのです。
引用終わり(つづきはこちらでどうぞ↓)
宗教の秘密: 世界を意のままに操るカラクリの正体 | 苫米地英人
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そもそも人間が完全情報を希求する根底には、恐怖があります
…(結果としての)BSの書き換えができない大きな理由は「恐怖」。だから私たちは、まずは恐怖を克服する必要があります。
F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html
その恐怖の最たるものが「死の恐怖」。突き詰めると、それは「細胞レベルで働く煩悩」だといえるはずです↓
Q-379:自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります… <前編;case-side>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html
(L-228につづく)
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
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次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。
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クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-070:「夢をかなえる方程式 I×V=R」のとおり、本当に夢が現実化した一例 ~映画「メジャーリーグ」~
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L-159:2022年01月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html
Q-236:アウトプット自体が苦手。恐怖心に近いです。
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Q-302:「死が迫る老人を慮りながら、目の前の世界をよりよくしていく感じ」とは?
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Q-329:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起>
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Q-353:傷つくような他人の言動に出くわした場合、どのような態度で接することが正解なのでしょうか?
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Q-445:パーキンソン病の母が雨の日も畑に行ってしまうので(しかもよく転ぶ)、とても困っています
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37455827.html
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