Q-444:ファイナンスがどうしてもhave toな場合、どうすればいいでしょうか?
御質問をいただきました。ありがとうございます。
その一部に回答いたします。
(変更を加えています)
Q:ファイナンスがどうしてもhave toな場合、どうすればいいでしょうか?
A:まずは基本の確認からいきましょう。
「ファイナンス」は、ゴールのカテゴリの一つです。他には「職業」「趣味」「家族」「生涯教育」「地域社会への貢献」「国への貢献」「世界への貢献」「芸術」「リーダーシップ」「抽象度」「健康」…といったカテゴリを設定します。
Q-425:現状の外側に100%want toの… <vol.3;update of「Balance Wheel」>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36631145.html
ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る…
L-100:2021年8月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html
その中で最も難しいといえるのが、「1)現状の外」という条件。私自身は「コーチとの縁がなければ『1)現状の外』はクリアできない」と思っています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
では、「3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)」すべてにおいて、「1)現状の外」にゴールを設定するのでしょうか?
…じつは、必ずしもそうとはいえません。
「ファイナンスがどうしてもhave to」と感じる場合は、「『ファイナンス』のカテゴリのゴールが『1)現状の外』であることにこだわっていないか?」「『ファイナンス』自体が目的化していないか?」「そもそも幸せを求めていないか?」といったことを確認(止観)してください。
L-225:2022年08月シークレットレクチャー -12;幸せを求めていないだろうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37299218.html
ゴールのカテゴリはたくさんありますが、「ファイナンス」と「健康」の二つは少し趣が異なります。その両者は「他のカテゴリのゴールを下支えするもの」です。つまり、「他のゴールとの関係により、ダイナミックに変化していくもの」だといえます。
F-409~:病院嫌い ~最適化の外側で遊べ!~
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431576.html
「ファイナンス」に対する私自身の感覚は“資金調達”。他のゴールがwant
toなら、そのゴールを達成するための“資金調達”はwant toになります。そして、他のゴールが「1)現状の外」であるほど、そのゴールを達成するための“資金調達”は「1)現状の外」になるはず。
あくまでも他のゴールが“因”で、「ファイナンス」や「健康」のゴールは“果”です。
Q-204~:「縁起」と「因果」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html
「ファイナンスがどうしてもhave to」という場合は、他のカテゴリのゴールが本当にwant toなのか確認してみましょう。その確認は「他者から作られた自我を脱構築」していく重要な縁起となるはずです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
「間違いなくwant toであり、自身の自由意思で設定したゴールである」という場合、むしろ「ファイナンスがどうしてもhave to」は健全だといえるはず。
ゴールが「1)現状の外」であるゆえ、しんどくなっているのではないでしょうか?
「しんどい」場合、物理空間(身体)ではしっかり休んでください。情報空間(心)では他のゴール(例えば「趣味」)にfocusを移して臨場感空間を変えてみましょう。
Q-354:休みの日なのに…<vol.1;「無気力」と「やる気がない」の違い&G→M→CZ>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33182294.html
*「物理空間と情報空間の関係」はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
そうして心身が整ったら、「ファイナンス」を現状の外にするゴールのコンフォートゾーン(ゴール側の可能世界w2)の臨場感を高めていきましょう。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
臨場感を高める基本は「アファメーション」「ビジュアライゼーション」「セルフトークのコントロール」です。
L-084:2021年3月… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html
*さらに詳しくはこちら↓
L-111~2:2021年8月… -13~4;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html
その間中、逆腹式呼吸を続けながら、リラックスとゆらぎを保ってください。
L-166:2022年01月… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html
もしも「リラックス&ゆらぎ」を失ったら、want toは容易にhave to化してしまいます。私自身は、ピュアなwant toをhave toに変えてしまうものとして、「不安・恐怖」「義務感」「罪悪感」に気をつけています。常に心の動きをモニタリングしている感覚です。
PMⅠ-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html
それでもまだ「ファイナンスがどうしてもhave to」というのなら、それは強大な呪縛からの「脱洗脳」「脱構築」のチャンスなのかもしれません。
L-217:2022年08月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html
以下、苫米地博士の著書「苫米地英人の金持ち脳 捨てることから幸せは始まる」(徳間書店、p84)から引用します。
「資本主義の基本はお金」というのは思い込み
「GDP資本主義」は賢い官僚がやるべき仕事
本来、資本主義といういい方はふさわしくないと思う。資本主義というのは米国ウォール街のように、お金主義といっているのと同じだからだ。国の政策のあり方を、国家のGDPでどう動かしているかということなので、本当なら「GDP資本主義」というべきである。
経済大国なのに、日本がなぜ貧しいかといえば、マネーサプライ(通貨供給量)をGDPの伸びに従って上げなければならないのに、そうなっていないからだ。GDPよりマネーサプライが少なければデフレになるし、多ければインフレになる。GDPが伸びてお金が要るのだから、交換される道具が増えていなければいけないのである。
もとよりインフレ・デフレという概念そのものがおかしい。日本銀行が官僚や政治家から独立して円を刷る権利を持っていることが有効に機能していない。日銀は日本政府が持っているのだから、その年のGDPの伸びに合わせてマネーストック(通貨残高)調整すれば、インフレもデフレもないはずである。
資本主義の基本はお金ではなく、GDPなのである。GDPという付加価値を生み出すことが、我々の幸せなのであり、生産であり、生活なのであり、職業である。
確かに、モノやサービスと交換する道具としてのお金を介在させるのだから、お金が基本の資本主義というのも間違いではないが、誤解を生む可能性があるから、今後は「GDP資本主義」といったほうが正しいのである。
問題はGDPをどうやって伸ばしていくかということである。私は人口が減少してもいいと思っている。政府は税収をベースに考えるから人口が増えないと困るが、我々国民は、税収ではなく、個人一人当たりがいかに豊かになるかということのほうが大事である。であれば、人口が少なくなったほうが一人当たりの生産性は上がる。人口密度が今上がり過ぎているので、生産性が下がっているのである。
日本の人口は7000万人でもいいと思っている。極端に3000万人くらいでも大丈夫だと思う。その場合、GDPも税収も7割、3割になるが、GDPをグロスで伸ばすことではなく、一人当たりの生産性を伸ばす方法を考えていけばいいということなのである。
これが「GDP資本主義」である。そして、これは必ず国家レベルでやらなければならない。なぜなら、中国も韓国も、OPEC(石油輸出機構)も、アメリカも強大な軍事力を背景に、みなすでにやっているからである。
ヨーロッパ諸国がEU(欧州連合)に統一したことも、まさに国家GDP資本主義だ。他の国が国家レベルでやっているのだから、日本も国家レベルでやらなければ勝ち目はない。
「GDP資本主義」は、あくまで古い国家資本主義といっしょにしてはならない。そして、賢い人たちが先頭に立ってやっていくべきである。
さらに言及すれば、「GDP資本主義」は政治とは違うということだ。政治には、外交があり、国内の立法がある。小選挙区からの代表が集まって行うのが政治である。長期的に国家をどうやって運営していくかというのとは、別の話なのである。
長期的な政策は現在のような政治家にはできない。官邸に3ヶ月から半年しかいないような人たちにできるはずがない。任期の3年間のうち、2年間は次の選挙のことを考えている人たちにできる道理がないではないか。
当然、一生一つのところにいる官僚の役割となる。したがって、これからの官僚は長期的なビジョンで国家を動かしていく仕事に、一刻も早く戻らなければならないのである。
引用終わり
資本主義の基本はお金ではなく、GDPなのである。GDPという付加価値を生み出すことが、我々の幸せなのであり、生産であり、生活なのであり、職業である
…ぜひ「ファイナンス」や「お金」というゲシュタルトと「付加価値」というゲシュタルトを統合してください。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
「ファイナンス」「お金」に強力に張り付いているであろう恐怖(過去)が、「付加価値」に紐付く希望(未来)に置き換わっていくたびに、まったく新しい世界(w2→w3→…)を生きているはずです。
F-399~:縁起から得た“希望/HOPE”の体感
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431198.html
…以上、私の回答です。
御質問ありがとうございました。
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
「ファイナンス」「お金」に強力に張り付いているであろう恐怖(過去)が、「付加価値」に紐付く希望(未来)に置き換わっていくたびに、まったく新しい世界(w2→w3→…)を生きているはずです
…じつは、今回のブログ文章は、映画「Matrix」をイメージしながら書きました。
F-206~:マトリックス/Matrix
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html
でも、最後の一文を書き上げたときの私の内省言語は… これって「ショーシャンクの空に」じゃん!
映画「ショーシャンクの空に(原題:The
Shawshank Redemption)」が日本で公開されたのはちょうど30年前(1995年)。そのときのキャッチコピーは、確かこのような文章だったはずです…
Fear can hold you
prisoner. Hope can set you free.
…あらためて読み上げながら、「脱洗脳」「脱構築」であるコーチングにピッタリな言葉だと感じました。
囚人のままでいるか?
それとも自由を体現するか?
…それはあくまでもクライアントさん次第。その鍵が「ファイナンス」「お金」への向き合い方にあると思っています。
F-379:学びと破門で脅しをかける <vol.3;自由→フェアネス→平和>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35945742.html
-告知1-
「<2025年度後期>コーチング説明会&セミナー」の動画配信を開始しました。セミナーのテーマは「コーチング実践にふさわしい意識状態の作り方」。
Q-400~:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430215.html
2025年10月末まで視聴可能です。申し込みはこちらからどうぞ(受付期間:~9月末まで)↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37295395.html
-告知2-
2025年度後期のパーソナルコーチングの受付を開始しました(募集期間:~9月末まで)。
コーチング期間は2025年10月から翌3月の6ヶ月間。4コースあります。詳しくはこちらでどうぞ↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37327207.html
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クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-318~:観自在
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Q-346:自身の人生を変えることに専念? それともコーチング活動を開始?
<vol.3;「走りながら考える」 コーチング実践編・縁起>
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Q-379~:自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります。どうすればいいでしょうか?
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Q-437:コーチングは行動科学とどう違うのですか? <vol.4;コーチングは新たな「縁起」づくり>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37087452.html
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