F-414:「楽しい日本」を目指す総理が「あんまり楽しいことはない」とぼやく姿に学ぶ <vol.1;「楽しい」は大切ではあるが

 

 参院選大敗後も「職責を全うする」と繰り返していた石破茂総理大臣が、突然、辞意を表明しました。

 

ほんの10ヶ月前、石破総理が国民に向けて語ったのは、「一人ひとりが主導する『楽しい日本』を目指す」でした。

 

ところが、先月(20258月)開催された国際会議(TICADアフリカ開発会議、横浜)後の晩餐会において、「楽しい日本」を目指しているはずの総理は「もう仕事の話はやめましょう。疲れますから。大統領とか総理大臣とかやっておりますと、あんまり楽しいことはございません」と発言しました。


 その発言を縁にコーチとして考えたことをまとめます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1;「楽しい」は大切ではあるが

 

 

 きっと皆さんも同じだと思いますが、石破総理の発言を聞いて、私は「まずい」と思いました。日本のリーダーである総理大臣が、その機能・役割を全うすることを「あんまり楽しいことはない」と表現したのだから。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

 もしも私が石破総理のコーチなら、ゴールの見直しを促すでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

最初からゴール(らしきもの)が現状の中にあったか、現状の外だとしてもすでに達成しているか、ゴール側のコンフォートゾーンの臨場感を失っているか のいずれかであるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 前々回(F-412)紹介した苫米地博士の最近の投稿(X)に「社会的劣化」という表現がありましたが、総理の「あんまり楽しいことはない」という発言は、まさに日本社会の劣化の象徴だと感じました。

 F-412Life Is Beautiful ~調子? 素晴らしいです♫~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37322333.html

 

 そもそも「楽しさ」とは、「心が満ち足りてウキウキし、愉快で明るい気持ち」のこと(苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑」p86)。

とても重要なことなのですが、人の場合には「プライミング」が働きます。

 

プライミングとは、「先に受けた刺激(先行刺激)によって、後続する刺激に対する認知や判断が影響を受け、特定の行動が促進または抑制される」こと。いわゆる報酬系(reward system)のことです。

 Q-336:何かいい仕事はありませんか? <vol.3;認知ホメオスタシス -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32300998.html

 

 先ほどの「楽しさ」の定義でいうと、「心が満ち足りた → ウキウキ・愉快・明るい気分」ではなく、「(先に)ウキウキ・愉快・明るい気分 →(自然に)行動 → 心が満ち足りる」という関係です。さらにゴールと重ねていうと

 

 (ゴール設定により)ウキウキ・愉快・明るい気分

 →(ゴールの世界w2に向かうホメオスタシス・フィードバックとして)行動

 →(ゴールを達成しつつ)心が満ち足りる

 

 という感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 あくまでも「ゴールが先、認識(ウキウキ・愉快・明るい気分 → 心が満ち足りる)が後」です。

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 その因果関係を理解すると、「最も楽しいのはゴールに向かう過程」だということがわかります。ゴールを達成してしまうと(=かつてのゴールの世界が現状になると)、すっかりモチベーションを失い、「あんまり楽しいことはない」となるのは当たり前のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

「心が満ち足りる」のはいいことですが、そのままであれば(=新たなゴールまたは他のカテゴリのゴールがなければ)、エネルギーと創造性を失っていきます。やがては「やる気がない状態」に陥るでしょう。

 Q-354:休みの日なのにvol.1;「無気力」と「やる気がない」の違い&GMCZ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33182294.html

 

 さらに恐ろしいのは、そんな「エネルギーと創造性を失った状態」「やる気がない状態」を、無意識が強力に維持しようとしてしまうこと。それが日本社会のあちらこちらで起きているというのが、苫米地博士の「社会的劣化」という表現が指し示す現実でしょう。

 

  誰もが本当のゴールを見失っている

そもそもゴールを見つけられないでいる

 

 

 コーチになりたての頃、私は「しっかり知識を伝えられれば、誰もがスコトーマを外してゴールを見つけられる」と信じていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 でも、今はもっと厳しい認識をもっています。なぜなら

 

 以下、苫米地博士の著書「テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方」(PHP研究所、p123)より引用します。私たちが(総理大臣でさえも)直面している“現実”を感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 

現状に満足している人は洗脳されている

 「自分はいまの状況に満足しているから、コンフォートゾーンをズラす必要はない」

 そう考えている人がいるかもしれません。

 しかし、自分が現状に満足しているとしたら、危ないと思ったほうがいい。満足していればいるほど危険です。

 自分への不満こそ、よい傾向なのです。それは、自分が「現状のままではいけない」とのセルフイメージをもっている証だからです。満足していないのは、たとえ漠然とはしていても、「いつか違う人間になりたい」という夢があることを意味するからです。

 自分の現状に満足している人は、なぜそんなに満足しているかをまずは考えてみることです。

 偏差値の高い大学を出ているから?

 給料の高い会社に勤めているから?

 ブランドをたくさんもっているから?

 では、なぜ偏差値や給料やブランドに「価値」を感じるようになったのでしょうか。いったいいつから、そのような価値観をもつようになったのでしょうか。

 よく考えてみれば、必ず過去に、他人によってそうした価値観を植えつけられたはずなのです。その他人とは親かもしれませんし、学校の先生や友人かもしれない。あるいは、テレビドラマやコマーシャル、雑誌に載っていた芸能人やモデルかもしれません。

 もしかすると、人生の現状ルートから外れる行為に対して何かしらの恐れや不安の感情を抱くように、知らず知らずのうちに洗脳されてしまっている可能性があるのです。

 私が上智大学卒業後に就職した三菱地所は、人もうらやむ優良会社といわれていました。なぜならば「絶対に潰れない会社」だったからです。三菱地所は、日本の中心である丸の内のほとんどの土地を所有しています。明治時代に、創業者である岩崎家の力によって、すべてまとめてそこを手に入れたのです。

 それ以来、三菱地所は「丸の内の大家」として磐石の基盤を築いています。ほとんど減価償却が終わった持ちビルの日本一高い家賃を回収するだけで、毎月莫大な利益を得られていたのですから潰れるわけがありません。

 当然、社員の給料も一般的な会社にくらべて高い水準にあります。そのため、三菱地所の社員には「自分たちは幸せだ」と思っている人がたくさんいました。彼らがそう感じる最大の理由は、人生のどこかの時点で、だれかに「あの会社は世界でいちばん安定している会社だから食いっぱぐれがない」と刷り込まれたからに相違ありません。

 三菱グループで働いている人たちは、子どもも三菱地所に入れたいと考えます。「三菱グループにはたくさんの会社があるが、歴史的にその本社は三菱地所だ。巨額の不動産資産を継いだ“長男本社”に入れれば安心だ」と思い込んでいる人が少なくありません。彼らにとってそれが自信の拠り所であり、セルフエスティームの根拠なのです。ほんとうは彼らがすごいのではなく、創業者である岩崎弥太郎、弥之助がすごい存在だったにすぎないのに……

 当時、三菱地所で働く入社三年目ほどの青年が、就職活動中の後輩の学生に、会社のすばらしさを誇らしげに語る姿を目にしました。よくよく聞いてみると、かつて先輩にいわれたことを、そのままリピートしているだけでした。

 これほど極端な例でなくても、基本はみな同じです。自分の会社や自分の現状に満足している人は、上司や先輩から植えつけられた考え方を、あたかも自分で考えたことのように受け容れてしまっている場合がほとんど。それは自分の考えたことではないのです。人からいわれたことなのです。受け売りなのです。

 そうと気がつくには、自分が大切だと感じていることや、物事の好き嫌いに関する価値観について一度、書き出してみることです。たとえばコーヒーと紅茶では、どちらが好きなのか。そんな些細なことですら、他人の判断基準に影響されています。

 だれにいわれたか、どこで聞いたか、一つひとつ書き出していく。その根拠は何か、そしてそれは、ほんとうに自分の欲していることなのか。

 突き詰めてみると、その裏側には「それを失ったときの恐怖の感情」がぶら下がっているはずです。その情動を埋め込んだのが「ドリームキラー」なのです。

 引用終わり

 

 

 必ず過去に、他人によってそうした価値観を植えつけられたはず

 

 私たちは、そうと知らずに、洗脳社会に生きています。「楽しい」「怖い」といった情動に振り回されながら、お互いにますます洗脳社会を強化しあっています。だから

 F-374:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.8(最終話);コーチングの原点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35701370.html

 

 

  まずは脱洗脳!

コーチングは脱構築 !!

 

 

それが10年間活動してきたコーチとしての私のブリーフ(信念)。総理の発言を縁にますます強くなっているブリーフです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

F-415につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

(ゴール設定により)ウキウキ・愉快・明るい気分

 →(ゴールの世界w2に向かうホメオスタシス・フィードバックとして)行動

  →(ゴールを達成しつつ)心が満ち足りる

 

 さらに詳しく説明すると、「ウキウキ・愉快・明るい気分」と関係するのが「ドーパミン(dopamine)」です。

Q-076180804医療講演会レポート vol.4:コーチングが“痛み”に有効な理由

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15549035.html

 

ドーパミンとは、“行動”を促す中枢神経系の神経伝達物質のこと。食事で摂取したフェニルアラニンやチロシンを元に作られ、興奮した状態をつくるアドレナリン、不安や恐怖を引き起こすノルアドレナリンに変わります。

かつてはアドレナリンやノルアドレナリンの単なる前駆物質と考えられていましたが、ドーパミンそのものに、運動調節、ホルモン調節、記憶、注意、気分、意欲、そして学習に関わる重要な働きがあることがわかってきました。

L-167202201… -11(最終回);モーツァルトの音楽を“体感”するワーク

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34445624.html

 

 繰り返しますが、ドーパミンとは、“行動”を促す神経伝達物質のこと。“行動”とは物理空間で行われる活動のことだけでなく、情報空間での活動も含みます。「情報空間での活動」とは、思考のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

ドーパミンによって思考が促進されると、より複雑で高度な思考ができるようになります。つまり、「IQが上がる」ということ。

 L-10720218月シークレットレクチャー -09;「I×V」とは〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31370555.html

 

 このドーパミンによるIQアップにより、人類は進化を実現してきました。

 L-177202203… -10;自由なマインドで「物事を俯瞰し、最速・最短で結果を出す」ためのワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35079795.html

 

 もちろん個人の人生においても、ドーパミンによるIQアップが重要。リーダーであればなおさらです。

 (「ドーパミン」について、詳しくはこちらでどうぞ↓)

Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 

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「<2025年度後期>コーチング説明会&セミナー」の動画配信を開始しました。セミナーのテーマは「コーチング実践にふさわしい意識状態の作り方」。

Q-400~:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430215.html

 

202510月末まで視聴可能です。申し込みはこちらからどうぞ(受付期間:~9月末まで)↓

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 2025年度後期のパーソナルコーチングの受付を開始しました(募集期間:~9月末まで)。

コーチング期間は202510月から翌3月の6ヶ月間。4コースあります。詳しくはこちらでどうぞ↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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