Q-442:職場の雰囲気が変わってしまいました。いつもピリピリした感じで、とてもギクシャクしています どうしたらいいのでしょうか?

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 

Q:ベテラン社員が新たに配属されてきてから、職場の雰囲気が変わってしまいました。いつもピリピリした感じで、とてもギクシャクしています。なぜこうなったのかわからず、とても戸惑っています。どうしたらいいのでしょうか?

 

A:まずは「なぜこうなったか?」の部分から。

 質問者のいう「こうなった」は、「職場の雰囲気が変わった」ということ。具体的には「ピリピリ」「ギクシャク」という感じ。それはコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)が崩れたことによる認知的不協和だといえるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 今までは職員同士の仲は良かったのだと思いますが、その「仲の良さ」は、「これまでの記憶でつくられた(過去の延長線上の)現状」がCZ化していることのあらわれであるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 もしも「ベテラン社員が新たに配属されてきた」ことが現状を打破するためであるのなら、当然、「職場の雰囲気が変わる」はずです。これまでのCZの外側に何らかのゴールがあるのだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 人は、物理空間はもちろん、情報空間でもCZを維持しようとします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

その働きが恒常性=ホメオスタシス(Homeostasis)です。

通常、ホメオスタシスは私たちにとって“良い働き”をします。心身のバランスがいつもとは違う状態に崩れたときは、自然に元の状態に戻そうとします。そのホメオスタシスの働きを「ピリピリ」「ギクシャク」として感じているのでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

しかしながら、ホメオスタシスは必ずしも“良い働き”ばかりではありません。情報空間にもホメオスタシスが働くということは、新しいことや新しい人がそれまでの情報空間に入ってくると排斥するような働きをしてしまいます。

ホメオスタシスで強力に維持されるCZは、じつは、とても排他的なのです。

Q-419:なぜパワハラや虐待がなくならないkey 3;排他的でスノッブな空間>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36494091.html

 

 これまでの記憶でつくられた「職場の雰囲気」が文字どおり「Comfort」であるほど、職場の現状(CZ)を維持しようとするホメオスタシスの力(フィードバック)は強くなります。つまり、さらなる現状の外への移行を妨げるドリームキラー的な力(ネガティブ・フィードバック)が強くなるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 おそらく「ベテラン社員」の方も、「ピリピリ」「ギクシャク」を感じ困惑しているはずです。関係性はつねに双方向です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 今、もっとも大切なことは、「ベテラン社員」も含めた職場の全員で「これからどうなりたいか?」「どうありたいか?」を考え、共有すること。もっとはっきりいうと、「意図」を共有することです。

 Q-333:最近「記憶が抜ける」vol.8;抽象度を上げた“オンリーワンのプラン”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32048435.html

 

 その「どうなりたい?」「どうありたい?」は、もちろん、ゴールにより決まります。つまり

 

職場の全員を包摂する抽象度次元にゴールを設定し、共有する

 

 それが「どうしたらいいのでしょうか?」に対する私の答えです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 もしも「ベテラン社員」に対して何かしらのネガティブな思いを感じているのなら、逆腹式呼吸を重ねながら一旦その情動を止めてみましょう。止観です。

(「止観瞑想」に関する苫米地博士の解説はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 そのような意識状態(止観)を維持したまま、ぜひ自身の心に問いかけてみてください。

 

その「ベテラン職員」に対して、例えば「嫌悪」のような感情はありませんか?

 

 

 大脳辺縁系的な情動に囚われたままでは、抽象度の高い次元にゴールを再設定することはできません。その場合、まずは自身の情動をコントロールする必要があります。

 F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26364639.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社、p47)より引用します。

 

 

嫌悪をコントロールする方法

 嫌悪は、進化した人類にはもはや必要のない感情です。嫌悪は本来、危険なもの、生命を脅かしうるものを避けるために生まれた感情ですが、人間はそれに頼らずとも、思考や記憶によって、危険をかわすことができるからです。

 それなのに、いまだに人が多くのものに対して嫌悪感を抱いてしまうのは、前頭前野が誤った思考パターンを作ってしまっているからであり、扁桃体がいたずらに感情を増幅させているからです。嫌悪の感情に基づいてとられる行動は、論理的にはたいてい間違っているといえるでしょう。

 嫌悪や憎悪の感情をコントロールする一番の方法は、前頭前野を働かせることです。

 扁桃体は一度優位になると、ますます活性化します。嫌悪や憎悪の感情が長く続いてしまいがちなのは、そのためです。しかし前頭前野を活性化させれば、大脳辺縁系の働きが抑えられ、たとえ瞬間的に嫌悪感が生じたとしても、いたずらに感情が増幅されることがなくなります。

 何かを「嫌いだ」と思ったら、その感情がどうして起こったのかを、論理的に考えましょう。もし「肌の色の違う人が嫌いだ」と思ったなら、子どものころにまでさかのぼり、いつ、誰によって与えられた情報や価値観によって、そのような思考パターンができあがったのかを、徹底的に検証するのです。そうすれば、扁桃体の働きが抑えられるだけでなく、「本当に嫌悪するべきものなど、ほとんど存在しない」ということがわかり、嫌悪という必要のない感情に振り回されることもなくなるはずです。

 引用終わり

 

 

 何かを「嫌いだ」と思ったら、その感情がどうして起こったのかを、論理的に考えましょう

 

 論理的に考える」とは、「トゥールミンロジックで考える」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *「トゥールミンロジック」について、詳しくはこちらでどうぞ↓

 S-01~:よりよい“議論”のために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_254557.html

 

トゥールミンロジックを駆使してしっかり論理的考察を行うためには、やはりゴールが要ります。そのゴールは「もっとこうなりたい」「さらにこうありたい」を遥かに超えた“現状の外”のwantから生まれるもの。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 そんな新たなゴールは、CZにどっぷり浸かっている状態では、決して見つけられません。スコトーマが外せないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だから、いつもピリピリした感じで、とてもギクシャクしている」という今の状況はビッグ・チャンス!

 

 そう信じて、新たな進化を遂げる職場の未来を思い描きながら、まだはっきりとはわからないゴールを、全員のwantを包摂するすごいゴールを、気楽に探してみてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

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