F-412Life Is Beautiful ~調子? 素晴らしいです♫~

 

 今回は、医師としての経験を縁に体感したイメージについて書きます。

 (プライバシー保護のため、一部変更しています)

 

 入院中の90代女性Kさんは、専門医でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断され、ステロイド薬(副腎皮質ホルモン)の内服治療を継続しています。

すべての薬がそうなのですが、とくにステロイドは諸刃で、強力に炎症を抑える一方で様々な副作用を引き起こします。骨がもろくなる骨粗鬆症の進行もその一つです。

 Q-116:薬に頼ることに、じつは、抵抗があります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477470.html

 

 年齢相応に筋力が低下し歩行が不安定になっているKさんは、昼夜問わず転倒を繰り返していました。

 F-185:「新型コロナウイルス感染症」との縁で… -02;コロナ虚弱(フレイル)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25678016.html

 

 そして、ついに大腿骨頸部内側骨折を受傷してしまいました。整形外科に搬送されたものの、高齢であることと呼吸機能の悪さから手術は見送られ、「保存的治療」のために再入院となりました。

「保存的」とは「非侵襲的」ということで、この場合は「手術はしない」という意味です。大腿骨頸部の内側で骨折した場合は栄養血管の損傷を伴うため、自然に骨が癒合することはありません。つまり、これからは患側での体重支持はできないということ。健側の筋力を考えると補助具を用いても歩行は不可能で、今後は車椅子中心の生活となります。

これまで以上に不自由を強いられるということです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 幸い安静時の痛みは目立たず、体位交換や更衣時の痛み(動作時痛)も徐々に落ち着いていきました。ただし、それは物理空間上の身体の痛みの話。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 これまでのように歩いて移動できなくなった悲しみ(心理・精神的苦痛)や家族の待つ自宅に戻れそうもないという寂しさ(社会的苦痛)は、日に日に大きくなっていたはず。

 L-00620201月シークレットレクチャー -06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 

 でも、Kさんはいつも穏やかな笑顔を絶やさず、泰然自若とされていました。

 F-247:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.4;木鶏>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29025709.html

 

ある日、理学療法士(PT)と一緒に車椅子でリハビリ室に向かっている途中のKさんに会いました。

 

私:調子はどうですか?

  Kさん:素晴らしいです~♫

 

 歌いだすのではないかと思うくらい元気なKさんの姿を見ていて(←trigger)、ふいに1999年に日本で公開されたイタリア映画「Life Is Beautiful(原題:La vita è bella)」を思い出しました(←anchor)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 監督・脚本・主演をロベルト・ベニーニが務めた「Life Is Beautiful」は、第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人親子の視点で描いています。

 ライフ・イズ・ビューティフル - Wikipedia

 

 けっこう重たいテーマなのですが、映画自体は最初から最後まで明るいトーンで軽やか。そして、全編を通して「親の子への優しい思い」が貫かれています。もっと次世代コーチング的にいうと、「自分の利益0。子どもの利益100%」の「完全利他性」が満ち溢れている映画です。

 F-295:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.2;次世代リーダーの要件 -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31657555.html

 

 鑑賞後、私は言葉にできない感動に包まれました。それは「圧倒的な利他性が、『Beautiful』という言葉が示すイメージと重なり合いながら、心の中でいつまでも反響する」感じ。

 L-155202111月医療系研修会 -10;「明日への希望」を失わないために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33919200.html

 

 そんな“反響”をKさんの姿にも感じ、そして、このような内省言語が生まれました。

 L-07920213月シークレットレクチャー -02;内省言語を発生させる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html

 

 

  死を身近に感じながらも貫かれるこの明るさの正体は何なのだろう?

 

 

 思索を経て浮かんできたのは、釈迦の「天上天下唯我独尊」という言葉でした。

 Q-429:宇宙は「包摂半順序束」。そのtopである空(くう)は「有と無を包摂する概念」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36937284.html

 

 以下、苫米地博士の著書「自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 Dr.苫米地式名言活用術」(TAC出版、p70)より引用します。

 

 

Message 23

天上天下唯我独尊

釈迦

 

 釈迦を身近に感じる方法は色々ありますが、私は座禅を組み、一人静かに般若心経を読むのが、一番釈迦を感じるよい方法だと思います。もちろん、近所の寺院にお参りに行くのも臨場感が高まる方法です。

 

 この言葉は釈迦が生まれた直後に七歩歩いて右手で天を指し、左手で地を指して言った、という伝説から出てきたものです。解釈は諸説あります。この言葉は「この世で一番偉くて尊いのは、ただ私一人である」と、釈迦が威張っているかのように思っている人が多いですが、間違えてはいけません。

 この言葉の解釈に関して、私は「宇宙は私の心が生み出しているだと考えています。さらに面白いのが釈迦の教えは「生きている全員がそのように思いなさい」というところです。ハッピーでエフィカシーが高い考えです。

 この考えが常に頭の中にあると、ストレスなく過ごせます。バカなことを言ってくる会社の上司や取引先の相手なども、すべてあなたの心のなかにある、と考えればよいのです。あなたがいなければ、その上司は存在しない。すべて自分が作り上げている、そう思いましょう。それならば怒られても落ち込むことはないし、アホな上司をかわいそうな上司に、心の中で変えてやることも可能です。

 つまり、一見マイナスなことすらも、全部自分の心が生み出しているということなのです。そうすれば、起こったトラブルには、落ち込まずにニュートラルな状態で臨むことができます。ぜひ覚えておきたいよい言葉です。

 

名言でアファメーション

宇宙はあなたの心が生み出している。

 引用終わり

 

 

 そうか、空観なのだ!

 

 それが私がたどりついた答え。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

すべて空だからこそ、どんな状況でも「Beautiful」を見いだすことができます。自身のマインド次第で。

Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

Kさんが僧侶をされていることを思い出した私は、「釈迦の教えを実践することで老病死(+生で四苦)を克服し、縁あるすべてに救いを見いだしているのではないか?」と思いました。それも「絶対他力」の感覚で。

 F-343:次世代プロファイリング×ゴール設定 <vol.8;プロファイリング後に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34097325.html

 

 このようなKさんとの縁により、「未来はどんどん『Beautiful』になっていく」という“希望”を、はっきりと体感した気がしました。

 F-399~:縁起から得た“希望/HOPE”の体感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431198.html

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 この原稿の最初のバージョンは苫米地博士の別の書籍から引用していましたが、ひととおり書き終えた後も何かしっくりしない感じが続いていました。パズルのピースがピタッとはまらないような感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 そんな折りに、苫米地博士がXでこのような投稿をされました(2025811日)。

 

 

 『自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 Dr.苫米地式名言活用術』TAC出版 この著書も出て10年。今の方が違和感なく読んでもらえるかと。90年代から続く社会的劣化に、偉人の言葉という形で警鐘を促したつもり。その後更に劣化が進んでいるようにも感じる。次の世代、もしくは次の次の世代に期待。

 

 https://amzn.to/4fwu0yZ

 

 Kindle版でサラッとでも読んで欲しい。

 

 

 博士が指摘されている「社会的劣化」は、「Beautiful」とは正反対のものであるはず。その正体は「抽象度が下がっていく」こと。その理由は「煩悩まみれ」だからでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 煩悩を克服し、自らの自由意思で抽象度の階梯を上がっていくためには、本物のゴールが必要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 コーチングにより、まずは個人レベルの「Life Is Beautiful」が実現し、コーチングがひろがることで社会、そして人類レベルの「Life Is Beautiful」が実現している

 

 サラッと読み直しながら、そんなイメージも体感しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

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今後のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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