F-407:自由訳「守破離」 vol.5(最終話);苫米地式「守破離」の真髄

 

 「守破離(しゅはり)」という言葉を御存知ですか?

 

 「守破離」は、日本の茶道や武道などの芸道・芸術における師弟関係のあり方の一つであり、それらの修行における過程を示したもの とされています。

 守破離 - Wikipedia

 

苫米地式コーチらしく、自由に「守破離」を考察します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 vol.1;コーチとして考える「守破離」のポイント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36993899.html

 vol.2;「守」× Healing

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37031929.html

 vol.3;「破」× Coaching

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37071026.html

 vol.4;「離」× Leadership

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37109372.html

 vol.5;苫米地式「守破離」の真髄

 

 

  「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 

 それが「コーチングとリーダーシップの両輪」で実践する「離」

 F-244~:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420579.html

 

 と前回(F-406)書きましたが、じつは、この表現は入門者向け。コーチング実践者にとってはふさわしくありません。なぜでしょう?

 

 

 そう、「ゴール(w2)」と「現状の自我(w1)」に臨場感という橋を架けた状態は「ストレッチ・ユア・コンフォートゾーン」だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 それは「全面肯定」と同じ。

 コーチがクライアントを「全面肯定」するのはOKですが、クライアントが自身を「全面肯定」するのは危険です。まず間違いなく、エネルギーとクリエイティビティを失うでしょう。

 Q-178:家族ががんで治療中です。どうすれば… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

コーチングを学び実践していくと、かつての夢がどんどん実現していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

それは「かつては“現状の外”だったゴールの世界が現状になっていく」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

夢が大きければ大きいほど、新たな現実(←かつての夢)に対して強力にホメオスタシスが働きます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

ホメオスタシス(恒常性維持機能)で維持される強固なコンフォートゾーンは確かな幸せを感じさせてくれますが、一方でさらなる夢に向かうエネルギーとクリエイティビティを奪ってしまいます。

 PM-06-06:仮説01変わらないコンフォートゾーンが生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 そんな状態では、あたりまえですが、さらなるゴールを設定し達成することができません。だから、CZは狭く! 高く!

 L-210202207月シークレットレクチャー -08;狭く! 高く!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36862880.html

 

 

 ところで、このシリーズの1本目(F-403/vol.1)で、私はこのような問いかけを行いました。

 

 

 苫米地博士とルー・タイスさんの邂逅により、それまでのコーチングシステム(Ex. IIE)を「破離」する新しいシステムが生まれました(Ex.苫米地式、TICE式)。

 その新たなコーチングシステム(&プリンシプル)が、コーチが「守」するもの。

 

 では、「破」や「離」は

 

 

 これまで真剣に考えてこられた方々には申し訳ありませんが、私はこのような疑問を生みだす発想自体がよくないと思っています。トゥールミンロジックでいうなら「クリティーク(Kritik)」です。

 S-01-18反論力を身につける4つの戦略

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076426.html

 

 「破」や「離」は、目的ではなく、高次元への志向の結果として起こることです。「高次元への志向」とは、より高い抽象度次元へと向かう方向性のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 苫米地博士が神奈川大学で行われた講演で明かされましたが、生命現象はエントロピー縮小系です。つまり、高次元に向かうことが生命であり、高次元に向かう力こそが生命力!

 F-400:縁起から得た“希望/HOPE”の体感 <後編;苫米地理論学習中の気づき>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36884253.html

 

 よって、高次元への志向 = より高い抽象度次元へと向かう方向性 が、生命現象の「」だといえます。「り尽くしてるともるるとてもを忘るな」の「」です。

 その「」のことを、苫米地博士は「ヒルクライミング」とも表現されています。

 

 以下、苫米地博士の著書「思考停止という病」(KADOKAWAp156)より引用します。

 

 

ヒルクライムする脳のつくり方

 どれだけ論理力を高めても、やはり重要なのは知識です。知識量が大量にあると、思考のヒルクライミングが起こります。これは、私が昔から言っている抽象度が高まるということを意味します。

 

 本書で目指すべき状態は、この「自分の脳で考え続け、ヒルクライミングする脳」をつくり出すことです。ヒルクライミングは、大量な情報のゲシュタルト化により、思考の抽象度を高め、本物のクリエイティビティを発揮することです。

 それは、思考の階段を登って、新しいゲシュタルトを生み出すことだと言えるでしょう。

 「自分の頭で考え続け、ヒルクライミングする脳」は、一部の数学者や科学者、偉業を成した人が手に入れている脳なのです。

 一般に、成功者がやっていることもたいていの場合、現状の最適化にすぎません。最適化することはビジネスにおいては必要ですし、最適化においても抽象思考をしていますが、私が言っているのは、まったく新しくクリエイティブする思考です。

 この章では、思考のヒルクライミングをする脳をつくる方法をお伝えしていきたいと思います。

 2章で紹介した、大量の情報が必要というのは言うまでもありません。知識がなければ、ヒルクライムすることはありません。

 情報がないところで、抽象度を上げてみても何も発見できません。

 

 大事なのは抽象化するトレーニングを行うことです。

 まず、その前に改めて抽象化の説明をしましょう。

 引用終わり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 思考停止という病 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 

 

 「自分の脳で考え続け、ヒルクライミングする脳」をつくり出す

 

 その上でさらなるゴールを設定し、より高次元(そのtopは「空」)に向かい続ける結果として起こることが、苫米地式「守破離」といえるはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 毎回冒頭で紹介していた「『守破離』は、日本の茶道や武道などの芸道・芸術における師弟関係のあり方の一つであり、それらの修行における過程を示したもの」という表現もミスリードです。修行における過程で「守破離」が生じるのは、あくまでも結果だから。

ゴール設定およびゴール達成の結果として起こるのが「守破離」です。

 Q-219:ゴールに対する<前編(入門者向け);ゴールが先、スケジュールは後>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27441932.html

 

ゴールは人生のあらゆる領域に設定し(バランスホイール)、どんどん更新していくもの。その過程で、エントロピー縮小系である生命が、新たな現実(かつての夢)を「破」り「離」れていくのは当然のことです。

 Q-255バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html

 

 それを一言でいうと、無常。

 

 しかしながら、ゴールを生みだし続ける源、すなわち生命力の源は変わりません。それが「高次元への志向」であり、「より高い抽象度次元へと向かう方向性」であり、「ヒルクライミング」です。それが苫米地式の、そして生命現象の「」であるはず。

 F-380:学びと破門で脅しをかける <vol.4;「自分のゴールに洗脳」の先で得るもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35997725.html

 

そして、その「」を常に意識に上げ続けることが、世阿弥の「初心忘るべからず」にも通じる、苫米地式の真髄だといえます。

 F-265:不満と傲慢のはざまで苦しんでいる君へ <vol.9;“初心”とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30002338.html

 

 最後に、もう一歩踏み込みます。

私は、その「」と「意図性(intentionality)」をしっかり重ね合わせることが最も重要だと思っています。

 Q-333:最近「記憶が抜ける」vol.8;抽象度を上げた“オンリーワンのプラン”>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32048435.html

 

 それが苫米地式の真髄の真髄であるはずです(自由訳です)。

 F-384:ロバート・メーガーの「3つの質問」 <vol.4;役割/責任「Intentionality」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36189008.html

 

 

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-追記-

夢が大きければ大きいほど、新たな現実(かつての夢)に対して強力にホメオスタシスが働くことになります。強固なコンフォートゾーンは確かな幸せを感じさせてくれますが、一方でさらなる夢に向かうエネルギーとクリエイティビティを奪ってしまいます

 

 では、全面肯定しつつも現状に留まる(留まらせる)ことなく“現状の外”を志向し続けるためにはどうすればいいのでしょうか?

 Q-216:「現状の外のゴール」とは何か? 混乱しています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27346333.html

 

 私はこのように考えています↓

 L-06320209月シークレット… -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

 

 

-告知1

2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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