F-402:「抽象度」を説明する際に用いている図が誤解を与えていることを知り、止観を経て、気づいたこと

 

 最近、「抽象度」を説明する際に用いている図が誤解を与えていることを知りました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 詳しくは、先日投稿したこちらのブログ記事を御確認ください↓

 Q-429:宇宙は「包摂半順序束」。そのtopである空(くう)は「有と無を包摂する概念」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36937284.html

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が少なくなる宇宙“を図式化すると、下図のようになります。

注:この図では一番情報量が多い宇宙の底面を「物理空間」としています。哲学上はそのさらに下(床下のようなもの)に「矛盾」があると考えます(=「矛盾」で閉じる)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

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宇宙の構造

「無」の上位概念としての「空」のイメージ

 

 

 この図のtopが「空」であると考えると、無意識は「何よりも少ない」→「ない(無)」にフォーカスしてしまうはずです(focus of attention)。

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 もちろんそのとおりなのですが、空は「無」だけの上位概念ではなく、「無」と「有(仏教では「色」と表現)」のLUBです。つまり、「何よりも少ない」→「ない(無)」と「とてつもなくある」→「ある(有)」を同時に満たす概念。「ある(有)」を「潜在的な情報量」や「可能性」と考えると理解しやすいはず。つまり

 

 「空」は、「宇宙のすべてが見える」「すべての可能性がわかる」「縁起のひろがりがしっかり感じられる」という境地

 

 それが大乗仏教における悟りです。

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 そんな「とてつもなくある」をイメージするために用いているのが、こちらの図↓

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

「有」の上位概念としての「空」のイメージ

 

 

宇宙のすべてが見える

すべての可能性がわかる

縁起のひろがりがしっかり感じられる

 

 それがコーチング実践時の「空観」の感覚。

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それは目の前の「現実(R)」を「臨場感が高いイメージ」と理解し、「とてつもない可能性」「無限の縁起のひろがり」を感じられる意識状態です。

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 そんなことを書きながら思ったのは

 

 なぜ私は「とてつもなくある」という「『有』の上位概念としての『空』」にこだわっているのだろう?

 

 

 内省を続けていると、情動を伴った体験の記憶がどんどん出てきました。

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 いつ頃からなのか正確には覚えていませんが、私は、物心がついたときには般若心経を暗唱していました。

 

 とはいっても、もちろん、意味まではわかりません。ゲシュタルト化した知識ではなく、ただ音の連なりを覚えていただけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 般若心経の内容に興味を持ち始めたのは思春期の頃。きっと“なんとなく感じ始めたスピリチュアルペイン”が影響していたのでしょう。

 L-00820201… -08;スピリチュアルペインへの対処は、いつから、どこで

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24746334.html

 

 本格的に調べ始めたのは20代の頃です。今のように気楽にネット検索できる時代ではなく、高名な先生方の書籍を手に入れては挑む“ように読んでいました。どうしても「空(くう)」を知りたかったから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 でも、まったく理解できませんでした。「あるといえばある。ないといえばない」「あるとはいえず、ないともいえない」そんな説明ばかりで、ちっとも納得できないまま。

「無」と「空」の違いさえはっきりしないまま、虚無に陥っていました。

Q-240~:毎日、無気力感に悩まされています ~気楽に生きる際の注意点~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418402.html

 

 そんな20代を経て、ついに苫米地博士と出会いました。その頃の博士は毎週のように本を出版されていて、多岐にわたるテーマにも関わらず、毎回大量の知識を授けてくださいました。

 PM-03-17~8苫米地理論との出会い ~現状の外のイメージ実現と挫折~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702480.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702640.html

 

中でも衝撃的だったのが、2011年に出版された「一生幸福になる 超訳 般若心経」(学研)。読後、私の宇宙は一変しました。「空」が「無」と「有」の上位概念(LUB)であることを理解した瞬間の喜びは、いまでもはっきりと覚えています。

 Q-401:ヒーリングやコーチングと意識状態の関係を教えてください <中編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35784970.html

 

 そして、コーチングを学ぶようになり、私はコーチになりました。ゴールを設定したからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 以下、苫米地博士の著書「一生幸福になる 超訳 般若心経」(学研、p184)より引用します。

 

 

「空」をニヒリズムに貶めないために

 「すべてのものは『空』である」という考え方は、誤解を招きやすいものです。例えば、「人生はどうせ『空』なのだから、何をやったって同じ」「人生が『空』なら、真面目に生きるのも、毎日、寝転がってテレビを見ながらお菓子を食べて生きるのも同じ」「極論すれば生きていても死んでいても同じ」というような、虚無主義(ニヒリズム)に陥る恐れがあります。

 本来は、「自分自身も『空』なのだから、いつでも好きな自分になれる」と考えるのが正しい「空」の解釈です。苦しいこと、嫌なことはあっても、「これは『空』だから、何とでもなる」と思って前に進めるのが「空」の思想のいいところです。

 ここで大事なのは、「なんとでもなるなら、なんでもなくても同じこと」とならないためには「機能=役割」という考え方が必要になってくるということです。

 では、「機能=役割」とは何なのでしょうか。

 引用終わり

 

 

「なんとでもなるなら、なんでもなくても同じこと」とならないためには「機能=役割」という考え方が必要になってくる

 

 その「機能=役割」を、完全な自由意思で、自ら生みだしていくのがコーチングです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 コーチングを学び実践し続けていると、自然に抽象度が上がっていきます。すると、「抽象度が上がるほど潜在的なエネルギーが大きくなる」という理を体感する瞬間が訪れます。

 そのエネルギーこそが、コーチングの、そしてヒーリングの秘訣。

 L-11920219月シークレット… -07;人間だから持つことができる強大な生命力

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32215001.html

 

 だから、「抽象度が上がるほど潜在的なエネルギーが大きくなる」にこだわり、「有」の上位概念である「空」のイメージにこだわっている

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 それがいただいた御指摘を縁に止観し気づいた私自身のハビット&アティテュードのコア。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

気づかないままであれば、そのこだわり“により、またもや仮”から実“に陥ったでしょう。

 PM-06-21:仮説14)空(くう)なき実観の行き着く先にあるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14833876.html

 

 

  苫米地式は「中観」であり、「ゲバラ主義」である

 

 

 「抽象度」を説明する際に用いている図が誤解を与えていることを知り、止観を経て、再び私は「中観」と「ゲバラ主義」を心に刻みました。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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