L-210:2022年07月シークレットレクチャー -08;狭く! 高く!
2022年7月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。全体を通してのメインテーマは「信」。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。
当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。
リラックスを深めながら、気楽にお読みください。
01;決して過信はせずに、しっかり確信する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36719650.html
02;〇〇とは情報である
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36751237.html
03;情報空間のエネルギーを認識し活用する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36763767.html
04;「想像力×創造力」の源
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36789215.html
05;正しい「過去の記憶」の使い方
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36800425.html
06;「ブリーフシステムは、結果として変わるもの」← why?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36826574.html
07;コーチングのカクシン
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36836716.html
08;狭く! 高く!
現状の可能世界w1から、現状の延長線上では絶対達成できない可能世界w2への移行
…そのw1とw2はパラレルワールドのようなもの。それらは並行して存在する可能世界であり、交わることもつながることもない宇宙です。
F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
つまり、排他的。
なので、w1からw2に移行するためには、断絶した2つの可能世界の間をジャンプする必要があります。その“ジャンプ”を可能とする力がエフィカシー。最近の苫米地博士の表現を用いると、エフィカシー関数「Efficacy(w1)→ w2」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
w1やw2は、それぞれコンフォートゾーン(Comfort Zone、CZ)だと考えることもできます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
3つ前の記事(L-207/05)の表現を使って、さらに「信」まで加えると…
w1:過去の記憶で覆い尽くした(強化した)CZ ←決して過信しない!
w2:過去の記憶で補った「新しい認識を作る」ためのCZ ←しっかり確信する!
…と考えることができます。
コンフォートゾーン(CZ)とは、「セルフイメージにより決められる、その人(組織)にとって心地よい空間」のこと。一般的には、CZの中では、リラックスでき、IQが上がり、パフォーマンスが向上します。
Q-355:休みの日なのに… <vol.2;リラックスと緊張のサイクル
-基礎編->
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33196855.html
ただし、「心地よい空間」とは、必ずしも理想的なものを意味しません。例えば、不平・不満・泣き言・愚痴・文句がCZになっている場合、その不平・不満・泣き言・愚痴・文句を言う状況を維持するように無意識が働きます。
Q-271~:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html
多くの場合、過去の記憶で強化する“現状(Status Quo、SQ)”がCZになっています。つまり、「無意識は、昨日のような今日を生き、今日のような明日を迎えようとする」ということ。
そのままでは「現状を突き破る、まったく新しい明日」は生みだせません。
Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなって…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html
だから、「CZは常に疑う」ことが重要!
それがコーチング実践者のハビット&アティテュードです。
L-096:2021年7月… -08;BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html
具体的なセルフトーク(内省言語)でいうと、「このコンフォートゾーンは本当に良いものなのだろうか?」↓
F-239:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.3;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <理論編後編;コンフォートゾーン>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28608833.html
では、常にCZを疑う私たちは、どのようなことを心がければいいのでしょう?
以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度」(CYZO、付録②)より引用します。
コンフォトートゾーンを「広げる」のは×、「上げる」のは〇
コンフォートゾーンは広げるのではなく、狭めて上げることが重要です。子ども向けのコーチングプログラムであるPX2だと、「コンフォートゾーンを広げなさい」と教えますが、それは子どもはまだ自我関数pができあがっていないからです。
生まれてから数年や十数年しか経っていない子ども時代は、そもそもコンフォートゾーンが狭いわけです。家庭と家族などの基本的なコンフォートゾーンしかもっていませんから、子どもに「コンフォートゾーンを作っていきましょう。そして、それを広げていきましょう」と伝えるのは当たり前のことです。
子どものときは、コンフォートゾーンを出るとか出ないとかが問題ではなく、まずはコンフォートゾーンを形作ること「クリエイティブ・ユア・コンフォートゾーン」が大切です。次にそれを広げていく「ストレッチ・ユア・コンフォートゾーン」へとつなげていけばいいのです。
しかし、大人はしっかりと自我関数pができあがっています。その大人がコンフォートゾーンを広げようとすると、ゴールの設定がw1の中でのステップ・バイ・ステップ方式になり、現状w1に縛り付けられるリスクが高くなるのです。
大人は、コンフォートゾーンを狭めて上げるということが重要です。現状の外側である可能世界w2にゴールを設定することで、現在のコンフォートゾーンに対して排他的な狭くて高いコンフォートゾーンができてくるのです。
ホメオスタシスはコンフォートゾーンに対して働きますから、コンフォートゾーンを狭めて上げることで、ホメオスタシスのループを狭めて強力に働かせることができます。そうしないと、現状から抜け出すことはできません。居心地のよい所に片足を突っ込んだまま、馴染みのない不安な場所であるw2に飛ぶことはできないのです。
引用終わり
…CZを疑う(過信しない)私たちが心がけるのは、狭く! 高く!
それが「可能世界w1からw2へジャンプ」する秘訣。その狭く高いCZへ向かうエネルギーこそが、本物(Authentic)のエフィカシーです。
Q-422:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2- <後編>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36570553.html
(L-211につづく)
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
CZを疑う(過信しない)私たちが心がけるのは、狭く! 高く!
…もうひとつ心がけることを挙げれば、「『CZは空である』と意識に上げ続ける」こと。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
すべて空
…バラバラな情報が合成され“記憶”となるのは“今、この一瞬”です。
(詳しくはこちら↓)
Q-235:「財布を娘に盗られた」といった… <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27981625.html
-告知1-
2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-228~:ゼロトラスト
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html
F-346:ヘンシン!
<ワーク付き>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34261064.html
Q-356:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?
<vol.3;リラックスと緊張のサイクル -実践編->
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33233344.html
Q-357:休みの日なのに気持ちが良くない日が続きます。単に疲れているだけでしょうか?
<vol.4;リラックスと緊張のサイクル -超越編->
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33248780.html
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