F-398:赤いGと白いG ~よくわかんないけど、なんかわかった!~

 

前回(F-396~)お伝えしたとおり、コーチとしての私が意識しているのは「ちょっと混乱」を引き起こすこと。その理由は「『Rゆらぎ』のきっかけになる」からです。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36018695.html

 

 ゆらぐ(&リラックスする)ほど、より高次の情報空間にアクセスしやすくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 変性意識(ASCAltered State of Consciousness)が深まるから。

 F-391:童謡か? 軍歌か?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36506396.html

 

コーチングでは関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w1”から別の“w2”に移行することを促す」でいうと、「別の“w2”に移行」することは「Rゆらぎ」なしではできません。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 反対にいうと、他人に「Rゆらぎ」を仕掛けられると、相手にとって都合のよい「別の“w2」に連れ去られてしまうかもしれません。そうとは知らぬ間に。

 S-02-17:洗脳ではなく教育であり続けるための大切な問い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19572431.html

 

 だからモニタリングが重要!

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

最近、私の無意識は強いゆらぎを感知しました。そのひとつである「ヘンザイ」について考察したのが前回までのこちらの記事↓

F-396~:ヘンザイ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431106.html

 

 今回は別のケースを分析します。私が感知したゆらぎとは「ガンダム」です。

 (今、どんなイメージが浮かんでいますか?)

 F-215:これりすくん

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27469761.html

 

 

 今年(2025年)のはじめに、息子のひとりから「今、上映中の『ガンダム』がおもしろいよ。観に行かないの?」というメッセージが届きました。

 私はアニメ好きとはいえませんが、ファーストガンダム“(1979年~)に熱狂した世代。大人になってDVD(映画版三作)を再視聴し、子どもの頃には理解できなかった物語の奥深さ(=抽象度の高さ)に驚き感動したひとりです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 とは言っても、そこから「ガンダム」ワールドに回帰したわけではなく、2016年にTV放送された「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」を息子たちと“つまみ観”した程度。だから「観に行かないの?」と促されても、「ふ~ん」という感じでした。

 重要度が低かったのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 ところが、117日(2025年)から公開されていた映画「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」(「ジークアクス」と読みます)の“緑のおじさん”が「シャリア・ブル」だとわかった途端に重要度が爆上がりし、さらにあの“赤い彗星”の姿を見て臨場感が沸騰しました。

 情報と記憶が激しく結びついたから。

 L-10220218月シークレットレクチャー -04;思考が臨場感を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31235489.html

 

 でも、残念ながら、時すでに遅し。

 スケジュールの都合で映画を観に行けなかった私は、配信が始まるのを静かに待ちました。

 

 そして、心待ちにしていた第1話「赤いガンダム」で

(聞いていた話と違う! でも、予告にシャアの後ろ姿?)

 

さらに、第2話「白いガンダム」で

(え~っ? シャアが“中”から「見せてもらおうか」って言ってる!) ←私の内省言語

 L-08420213… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

 

 …先ほど「そこから『ガンダム』ワールドに回帰したわけではなく」と書いてしまいましたが、家の中はけっこう“ガンダム”があふれていて(SWほどではないです)、劇中の効果音や楽曲を集めた音源集も所有しています(しかもTV版と劇場版の両方とも)。

 だから、とくに音や音楽には敏感なのですが、第2話は完全に昭和の「ガンダム」でした。ただし、ストーリーはまったく別物(シャアが乗っちゃってるし)。

 F-344:止められないんだ! これを聴いて、脚本を書くときのインスピレーションに

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34150617.html

 

  すごく似ているけど、別物(なんか違う)

 

 これは「まずフレームを中断し、アンカー&トリガーを利用して、フレームの組み換えを行う」という超やばいやつ。“洗脳”の方法論そのものです。

 (詳しくはこちらでどうぞ↓)

 F-114:情報が書き換わると現実が変わる vol.5;「幸せなら手を叩こう♪」(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477749.html

 

 すっかりGQuuuuuuXの世界にコミットしてしまっている自分を観察しながら、あらためてTVや映画(&ネット空間)の怖さを感じました。

 F-112~3:情報が書き換わると… vol.3~4;戦争をせずに他国を支配するマニュアル

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276927.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20377720.html

 

 以下、苫米地博士の著書「テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方」(PHP研究所、p25)より引用します。

 

 

洗脳とは「内部表現」の書き換え

 テレビは映像を中心に、人間の視覚情報に訴えかけることが可能なメディアです。しかも同時に何千万人もの人に対して、同じ情報を与えることができる。だからこそ「洗脳装置」として、非常に優秀な存在になったといえます。

 どうしてテレビによって洗脳が可能になるのか、簡単に解説します。

 人間の体は、暑さを感じれば意識しなくても汗をかきます。汗が蒸発したときの気化熱によって、体を冷やそうとするためです。反対に寒くなれば、勝手に体がガタガタ震えて熱を生み出し、体を温めようとします。呼吸や瞬き、心臓の鼓動なども、私たちが意識せずとも周りの環境変化に合わせてスピードや深さを調整しながら、勝手に動いています。

 このように温度や湿度といった外部の環境変化が起こっても、生命を同一の状態に維持するために自動的に体が反応することを「ホメオスタシス」(恒常性維持機能)と呼びます。

 重要なのは、このホメオスタシスが脳の進化により、外部の環境変化に対応するだけではなく、意識の内部変化にも対応するようになっていることです。

 人間は、カレーを食べれば「辛い!」と思ったり、恋人と楽しい時間を過ごしているときは「幸せだなあ」と感じるといったように、つねに意識の中で「表現」しています。これを心の内部の表現という意味で「内部表現」と呼びます。

 怖い映画を見て主人公に感情移入しているときは、「怖い」という内部表現が自分の意識に書き込まれている。すると体はその内部表現に反応して、ホメオスタシスのフィードバックが起こり、脈拍が速まったり、手のひらに汗をかいたりします。

 小説を読んで感動し、涙を流したりするのも同じことです。

 人間は脳の進化の結果、物理的な空間の変化だけでなく、自分の心の中の変化においてもホメオスタシスが働くようになっているのです。

 洗脳という行為をひと言で説明するなら、人間の内部表現を書き換えることによって、「ホメオスタシスの状態を変える」こと。

 ほとんどの人は「死ぬのはイヤ」「痛いのは嫌い」というホメオスタシスをもっていますが、自爆テロの実行犯は、洗脳によって「死後の世界はすばらしい」というように内部表現が書き換えられてしまっているので、死を恐れることなくテロに向かうのです。

 洗脳者は、洗脳対象の内部表現をすべて書き換えて、自分に都合のよい行動を進んで起こるように仕向けます。つまり、ほんとうにうまくいった洗脳は、洗脳された側も幸せなのです。

 テレビは私たちの心の中に、臨場感を感じる空間をつくりだします。そしてその空間に、映像と音声を介して絶え間なく情報を書き込んでいく。その情報が私たちの内部表現に変化をもたらし、自分が感じている空間の認識を変えさせて、結果的に自分自身をも変化させてしまう。

 だからこそいまの世の中では、テレビが最高の洗脳装置なのです。

 引用終わり

 

 

テレビは私たちの心の中に、臨場感を感じる空間をつくりだします。そしてその空間に、映像と音声を介して絶え間なく情報を書き込んでいく。その情報が私たちの内部表現に変化をもたらし、自分が感じている空間の認識を変えさせて、結果的に自分自身をも変化させてしまう

 

 情報が私たちの内部表現に変化をもたらす」のは、「ホメオスタシスが脳の進化により、外部の環境変化に対応するだけではなく、意識の内部変化にも対応するようになっている」から。

 

その事実を理論化したものが、苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論」です↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 このホメオスタシスの働きを自らコントロールし、「可能世界w1から別のw2に移行する」ことがコーチングです。

 L-171202203… -04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

 

 そんなコーチングのコアは「ゴール」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域に設定(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る の4つ。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

1)現状の外とは、これまでの記憶でつくられたコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)の外側ということ。現状の外側を認識することはできないため、現状の外にあるゴールは「よくわからない」という感じです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ところが、フレームを中断し、そこに新たな情報を投げ込むと、新たな情報を取り込んでフレームの組み換えが行われるので、現状の外のゴールを見つけやすくなります。その状態が「Rゆらぎ」です。

 Q-423~:現状の外側に100%want toのゴール設定を行うためにはどうすれば

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431018.html

 

ゴールに近づく新たなフレーム(I)が再構築され、そこにホメオスタシスが働くようになると、「可能世界w2」の臨場感が高まり(V)、やがて現実化していきます(R)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

その可能世界w2=ゴール側のCZは、ホメオスタシスで維持されるゴールの世界。苫米地理論の第2世代「超情報場理論」でいうと「ゴールが(を)包摂する情報場」。古い心理学用語で言うと「ゲシュタルト」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 ゴール側に新たな情報場(ゲシュタルト)ができあがると、きっとこのような内省言語が生まれます

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

  よくわかんないけど、なんかわかった!  by マチュ

 

 

 このような内省言語(感覚)は、コーチングがうまく機能している証です。

  (...とガンダムが言っている) 

 

 以上、「ゆらぎ」のモニタリング(&息子)を縁にひろがった思考を、気楽に言語化してみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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