L-207202207月シークレットレクチャー -05;正しい「過去の記憶」の使い方

 

20227月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の1回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

01;決して過信はせずに、しっかり確信する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36719650.html

 02;〇〇とは情報である

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36751237.html

 03;情報空間のエネルギーを認識し活用する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36763767.html

 04;「想像力×創造力」の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36789215.html

 05;正しい「過去の記憶」の使い方

 

 

ゴール設定を促し、エフィカシーを高める

いきなり抽象度の高い方法で潜在能力を引き出し、「超情報場」を変化させる

 

 これらは「『情報空間のエネルギー』を引き出す方法」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 いずれも鍵となるのは「抽象度」。抽象度を上げるほど、より大きなエネルギーを引き出すことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

ところが、抽象度を上げることは、決して簡単ではありません。その理由は「つい物理空間だけを認識してしまう」から。私たちは「物理空間だけで理解し、評価し、判断してしまいがち」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 例えば、「痛み」という言葉(ゲシュタルト)から、どんなイメージが浮かぶでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 浮かぶイメージは人それぞれ。

 作業中に指を切ったことを思い出す人もいれば、転倒して骨折したときの痛みを思い出す人もいるでしょう。私は今、自転車同士で衝突して指の爪が剥がれたことを思い出しました。そのときのズキズキ感とともに。

 F-125VW

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21491696.html

 

 おそらく、多くの人にとっての「痛み」とは物理的身体の痛みのことでしょう。しかしながら、その身体の痛みは、心理・精神的な痛みとは切り離せないはずです。

「体」と「心」は別々のものではなく、「体と心」でひとつだから。

 F-385: “心身の不調”の一考察 <vol.1;本質的課題と根治的解決法>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36235572.html

 

 私の例でいうと、「指の爪が剥がれた」のは、家族で出かける直前。友達と遊んでいたときのアクシデントでした。

「今から出かけるというのに、何をしているのかお前は。バカがッ」と父親に怒鳴られたときのズキズキは血だらけの指の痛みだったはずですが、今思い出す記憶に伴う痛みは心の痛みです。「心の叫び」と表現した方が的確かもしれません。

 Q-270:薬をやめることができますか? <後編:plan-side(ワーク付き)>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29241226.html

 

 私の場合、そのズキズキは成長とともに悪化し、両親との絶縁という社会的苦痛へと拡大していきました。そしてズキズキは、心の奥深くにずっと潜んでいたスピリチュアルペインを剥き出しにしました。

 L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会

 

 

 そのスピリチュアルペインは、苫米地博士との御縁により解消していきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ゴールを見つけたから。そして、さらなるゴールの存在を確信できるようになったから。

 L-023~420203… -01~2;スピリチュアルペインを解決するのは自由意思でのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25974037.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26014834.html

 

 さらにいうと、時間の流れが変わったから。

時間の流れが変わったのは、「正しい『過去の記憶』の使い方」を学んだからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 以下、苫米地博士の著書「脳を鍛える『超』記憶法」(アスコム、p146)より引用します。

 

 

正しい「過去の記憶」の使い方

 過去の記憶がなぜ必要かと言えば、相手の立場に立ってみたときに、リアリティを出すためです。要は相手のことを知らなければ、相手の立場に立つことなどできない、ということです。簡単に言えば私たちはオバマ大統領の立場になることは不可能です。なぜなら、彼の日々の生活がまったく想像できないからです。その一方で親しい同僚の立場ならそれなりに理解できます。なぜなら、その同僚の会社での状況や、生活態度、住んでいる地域、モノの好みや性格なんかを知っているからです。学生時代からの友達ならばもっとわかるでしょう。これが過去の記憶が持つリアリティです。つまり、本来、過去の記憶とは、目の前の現実を補うために使うのではなく、「新しい認識を作るためのリアリティを補うために使う」というのが、正しい使い方だったのです

 例えば、さきほど例に出した企画会議の話を覚えているでしょうか。新しい企画が出たときに、「この人に任せたら、この部分の不安は解消できる」などと新しい意見をさらに出して育てていく会議と、「それは前例がない」といって潰す会議の話でした。実はこの会議の出席者たちはどちらも過去の記憶を使っています。前者は、新しい刺激を見た上で、過去の記憶を使っているからこそ、「この人に任せたら、この部分の不安は解消できる」とリアリティをもって言えるわけですし、後者は、記憶で世界を覆ってしまっているからこそ、「それは前例がない」とどんな企画も否定してしまうのです。つまり、どちらの例も、過去の記憶が必要です。が、結果はまったく違います。過去の記憶は使い方次第なのです。過去の記憶を正しく使うと前者の会議になりますし、過去の記憶に縛られると後者の会議になるわけです。

 

 過去の記憶は正しく使えば、悪いことなどありません。しかし、悪い記憶の使い方との差がよくわからない私たちは大抵の場合、過去の記憶を、現実との関係性の維持のために使おうとします。だから、ダメなのです。それをしていたら、過去の記憶に縛られ、新しい刺激をとらえることはできません。過去の記憶は「新しい認識」を作るための材料、リアリティを作るために使うべきなのです。そのためにこそ、私たちは過去の出来事をデータとして記憶するのです。

 過去のデータを使って新しい認識を作るとき、ともするとスコトーマの原理が働いてしまいます。スコトーマとは盲点という意味で、本人は記憶を正しく使おうと思っていても、思い込みで物事を判断してしまうあまり、ついつい悪い記憶の使い方になってしまうことです。例えば大企業の社長は、過去に多くの成功を経験しています。その成功体験に囚われすぎてしまうと、目の前の問題が正確に見えなくなってしまいます。要は高度経済成長時代の問題解決法を、不況時の問題解決法として使うのはリスクが高いのです。

 新しい現実が目の前にあったとき、過去の記憶のピースを整合性を持ってきちんと再合成してリアリティを作ることができる人。それが新しい認識を作り、未来を創造できる人なのです。

 そして、「記憶とは未来を作るために使うべきもの」ということなのです。

 

 さてここまで本章で述べてきたことは3つあります。1つ目は、過去の記憶と自分の関係性を変えること、2つ目は、自分の重要度を変えること、そして3つ目は、新しい認識を作ることでした。実はこの3つが第3章の終わりでも触れたゴールを作る方法でもあります

 そもそもゴールとはどうやって作るのかズバリ言えば、過去のコンフォートゾーンから飛び出して、さらに居心地の良いコンフォートゾーンを作ることなのです。過去の記憶という、自分の慣れ親しんだ不安のない世界にいても、未来を見ることはできません。私たちはこの居心地の良さから一度出なければいけないのです。

 本章で語っていたのは、まさにそれでした。古いコンフォートゾーンからどうやってでるか? その方法こそが関係性を変えることであり、重要度を変えるということでした。過去の記憶は、この関係性を変えるためにこそ使うべきだったのです。

 それが未来の記憶となります。この未来の記憶こそがゴールなのです

 引用終わり

 

 

過去の記憶とは、目の前の現実を補うために使うのではなく、「新しい認識を作るためのリアリティを補うために使う」というのが、正しい使い方

 

 この引用文を今回のテーマ「信」を用いて考えると、

 

過去の記憶」は決して過信することなく、「未来の記憶」=ゴールをしっかり確信する

 

 と理解することができます。

 Q-421~:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2

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L-208につづく)

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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