F-395:ナイセイカンショウ <vol.4(最終話);認知戦に打ち勝つための「ナイセイカンショウ」>
サッカー北中米ワールドカップ出場を決めた試合(2025年3月20日、vs バーレーン)で1ゴール1アシストと圧倒的なパフォーマンスを見せた久保建英選手は、試合後このようにコメントしました。
自分の実力は分かっている。幼稚さ、幼さは抜けていい選手になったと思う
…これはブリーフシステム(Belief
System、BS)、あるいは自我が、「幼稚で幼い選手」から「幼稚さ、幼さが抜けたいい選手」に書き換わったということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
一体何があったのでしょう?
vol.1;関数pの再定義ではなく、可能世界“w1”から別の“w2”への移行を促す
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36550679.html
vol.2;内政不干渉の原則
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36598430.html
vol.3;心の本質を捉える基本中の基本
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36643053.html
vol.4;認知戦に打ち勝つための「ナイセイカンショウ」
私と縁がある方々の中に「自分を好きになれない」「今の社会がイヤでしょうがない」と訴え続ける人たちがいます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
そういう人たちに対して「すべてマインドが生みだしている」といった話をすると、「私が悪いというのですか」と怒ったり、「思っていた人と違った。冷たい」と非難されたりします。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html
コーチとしての私が必要に応じて伝えているのは、「マインドの使い方」であって、「いいか? 悪いか?」「正しいか? 正しくないか?」という価値判断ではありません。
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そもそもコーチはコンテンツには関わらず、「内政」に対しては不干渉を貫きます。ここでいう「内」とはブリーフシステム(Belief System、BS)のことで、「内政」とはBSが生みだすコンフォートゾーン(Comfort Zone、CZ)のことです。
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最初(F-392/vol.1)に紹介したとおり、苫米地博士は「コーチングでは関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w1”から別の“w2”に移行することを促す」と表現されています。
F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
その「可能世界“w1”」が、「内政」であり、現在のCZ。CZは過去の記憶によりつくられたBSが生みだしているのですから、すべての人は過去に閉じ込められているといえます。コーチングを実践するまでは。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
過去は一切関係なし!
コーチが関わるのは「クライアントの“未来”」のみ。正確には「今のまま(のBSや自我)では絶対に達成することができない未来や世界(可能世界w2)に向かう“方向性”」です。
L-070:2020年11月… -05;「過去は一切関係なし」のリザベーション(reservation)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29045573.html
関数pの再定義を促さない =コンテンツに関わらない =(現在の)BSや自我には介入しない
…久保選手の例でいうと、「『(これまでの)幼稚さ、幼さ』については評価・判断せず、それを変えようとも一切しない」ということ。
Q-409:BSをゼロベースで観察することが困難な中、どのように…? <vol.3;方向>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35983549.html
でも、結果的に久保選手のBSや自我は「幼稚で幼い選手」から「幼稚さ、幼さが抜けたいい選手」に書き換わり、「圧倒的なパフォーマンスを見せてW杯本大会出場獲得」という可能世界w2を現実化しました。
L-090:2021年7月シークレットレクチャー
-02;臨場感世界の現実化(realized virtuality)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html
その理由はゴール側の“w2”にふさわしい内省言語が生まれたから。そのための働きかけがコーチの重要な役割です(=内省勧奨)。
L-079:2021年3月シークレットレクチャー
-02;内省言語を発生させる
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30021884.html
冒頭に紹介した「自分を好きになれない」「今の社会がイヤでしょうがない」は、“w2”ではなく、“w1”を強化してしまう内省言語(セルフトーク)です。
Q-276~:セルフトークのマネジメントについて
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html
だから、そんな言葉を使うのはやめよう …と言語で伝えるのはNG。
L-084:2021年3月… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html
大切なのは、ふだんから自身の思考や身体を観察するモニタリングであり、それをゴール側から評価判断し(ラベリング)、ゴールにふさわしくアップデートしていくことです。
L-109:2021年8月シークレットレクチャー
-11;モニタリング&ラベリング
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html
その「モニタリング&ラベリング →アップデート」を促すことがコーチの役目。それを最近の苫米地博士は「エフィカシー関数を生みだす」と表現されています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
今回のテーマに沿っていうと… 「内省鑑賞」のマスター。
湧き上がる情動をコントロールしながら、まるでドラマや映画を観ているかのように“内なる変化”を楽しんでいるという感じです。もちろん、「外側視点」をしっかり保ちながら。
F-318~:観自在
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html
その「内省鑑賞」というハビット&アティテュードは、これからますます重要になっていきます。社会はすでに“認知戦時代”を迎えているから。
L-191:2022年07月医療・介護研修会 -01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36175836.html
以下、苫米地博士の著書「日本転生 絶体絶命の国の変え方」(TAC出版、p73)より引用します。
国民不在の政治を変える「有権者の言葉」
前項で「国民の手に政治を取り戻すため、日々の生活のなかで積極的に仕掛けていく方法がある」と書きました。そのやり方をお話ししましょう。
まず、私たちの戦う相手は超国家的勢力に額ずいている政治家や財界、官僚、メディアたちです。彼らは完全に外国勢力に支配されています。日本政府はそれを助けることはしても、防ぐことはまったくしていません。
では、具体的に彼らは何をしているのかというと「認知戦」です。認知戦をわれわれに仕掛けているのです。
認知戦についてはその概要を別項(第7章「戦争の最先端、認知戦を理解せよ」参照)で説明しています。詳しくはそちらを見てほしいのですが、認知戦の特徴は最初に自国民に仕掛けるという点です。まさに、日本政府はこれをずっとやってきています。古くは1990年代で、まだ認知戦という概念すらなかった頃です。日本政府による自国民への攻撃ということであれば、私はバブルの崩壊を仕掛けた総量規制の頃からではないかと感じています。
総量規制というのは国際決済銀行(BIS)によって決められた自己資本比率8%以上という枠組み(いわゆるBIS規制)で、融資額に対して銀行は自己資本が8%以上ないと貸出ができないというものです。これによって銀行の貸し渋り、貸しはがしが続出し、一気にバブルがはじけたのです。
しかし、これは日本にとってまったく必要のないものでした。そもそもBIS規制は国際決済をする銀行に適用されるもので当時、国際決済をしていた銀行は東京銀行だけでほかの銀行はまったく関係ありませんでした。国内の決済だけをしている銀行は、自己資本比率は4%でよかったのです。それを当時の大蔵省は日本のすべての銀行に対して8%の自己資本比率を義務付けたのです。
しかも、BIS規制は各国の反対も多く、具体的な内容はなかなかまとまらず、導入も国によってまちまちでした。ところが、大蔵省はBIS規制の概要が決まった1988年から移行措置を進め、90年に総量規制という名でBIS規制が導入される以前に、世界に先駆けていち早く、銀行の規制を始めてしまったのです。バブルの崩壊、つまり日本経済の崩壊は大蔵省によって画策されたと言っても決して過言ではないのです。
その後、総量規制を行った大蔵省の役人はBISや国際通貨基金(IMF)など、国際金融のトップ組織の役員に“出世”していったのです。
こういった日本政府による国民への攻撃はその後、30年以上続いています。これが「失われた30年」と言われるものの正体なのですが、近年、その攻撃は加速しているように感じませんか?
特に、コロナパンデミックが始まった2020年からは、ワクチンの複数接種の事実上の強制やロックダウンによって日本の経済はさらに痛めつけられました。
ところが、日本政府はその反省をするどころか、国民を言いなりにさせることに味をしめたかのように、マイナンバーカードの導入やmRNAのワクチン工場の日本誘致など、自国民の顔を見ていない政策を次々と繰り出してきます。
しかし、そのやり方はあまりにもずさんで、特にマイナンバーカードは返納騒ぎが起こるなどほころびが出始めています。
つまり、彼らがこれまで仕掛けてきた認知戦が馬脚をあらわしてきているのです。
そういう状況下で私が提案するのは、私たちのほうから「認知戦を仕掛けていく」ということです。
具体的には国会議員に対して認知戦を仕掛けます。
「そんなことが私たちにできるのか?」と思ったかもしれませんが、国会議員などの政治家は選挙で負ければ“ただの人”です。選挙権を持つ人の「言葉」には基本的に弱いのです。
実は、私たちの「言葉」には強い攻撃力があるのです。どれくらい強いのかというと、“私たちが洗脳されるくらい”です。
これまで私たちはさまざまなメディアを通じて、自らの意見を形成してきました。「ワクチンを打つのが正しいのです」とメディアや政治家に言われれば、「それが正しいんだ」と判断してワクチンを打ちました。誰かの意見に従っていたのです。
なぜ、従うのか。「この人の言うことは正しい」と自分で判断しているからです。これを内省言語と言います。「この人の言うことは正しい」と思った瞬間、「私もワクチンを打たないと。ワクチンを打たない人はそんなこともわからないのか。付き合うのをやめよう」などといった言葉が次々と湧き上がり、言葉によって行動を支配されてしまうのです。
これが認知への攻撃です。認知戦とは外側から一つのきっかけを与えられることで、内省言語を発生させて自分で自分を洗脳することなのです。
別の言い方をすれば、「私たちの現実とは、外側の言語を取り込むことによって内省言語が作り上げた現実」ということになります。
私たちがなぜ、ワクチンを複数回打たなければいけないと思い込んでしまったのか? 打つとさまざまな副作用が出るのに我慢して打った理由は「これが正しい」と自分で自分を納得させていたからです。3回目以降、多くの人が打たなくなったのは、「これで正しいのか?」という内省言語が湧き上がったために「打つのをやめた」という行動を取ったからです。
このときこそ洗脳が解ける瞬間です。ここでもう一歩、「本当にこれは正しいのか?」という疑問を持ち続け、自ら情報を求めれば、認知戦に打ち勝つことができるのです。
つまり、知識です。知識こそが認知戦に打ち勝つ方法なのです。
ということは、知識を得ることで認知戦を仕掛けることもできるのです。
では、認知戦を仕掛けるにはどうすればいいのでしょうか?
簡単です。彼らの取ってきた方法をまねすればいいのです。
日本政府、そしてそれを操る超国家的勢力が私たちを認知戦に引きずり込んだとっかかりは何だったか考えてみましょう。
答えは恐怖です。
病気になるのが怖い、死ぬのも怖い、貧乏になるのも怖い、間違っていると人から言われるのも怖い、人から孤立するのも怖い、こういった恐怖を先に見せてから対処療法を出してきて、人を取り込むのです。
私たちはこれを政治家に向けてやっていくのです。なにしろ、政治家の最大の恐怖は選挙民の心が離れていくことです。私たちこそが政治家にとって最大の恐怖なのです。
この恐怖をいまこそ使うのです。
いまの政治家はお金ですぐに転んでしまいます。本当の恐怖が何だったのかを忘れているのです。いいでしょう、いくらでもお金になびけば。
しかし、それによって本当の恐怖が襲いかかることを徹底的にわからせてあげましょう。次の選挙など待つことはありません。今日から、いまから、「あなたをもう支持しない」という「言葉」を、ソーシャルメディアを使って発信してください。同僚や友達にも話してください。議員のホームページに直接、メッセージも入れていきましょう。大手メディアにも積極的に意見を伝えましょう。
ほんの少し、行動を増やしてください。シンプルながら、これが確実な方法です。
マイナンバーカードを私たちが積極的に返納したから担当大臣は渋々ながら謝ったことを思い出してください。
私たちがほんの少し行動を変えるだけで日本は変わります。日本を変えるにはこうした地道な積み重ねも必要なのです。
私たちを怒らせることがどういうことか、徹底的に教えてあげましょう。
引用終わり
認知戦とは外側から一つのきっかけを与えられることで、内省言語を発生させて自分で自分を洗脳すること。別の言い方をすれば、「私たちの現実とは、外側の言語を取り込むことによって内省言語が作り上げた現実」ということ
…誰もが無限の可能性を秘めています。
誰もが巨大な力を持っています。
ただ自分自身で、そしてお互いに、封印しあっているだけです。
そのことに気づき、マインドの力を解放して、封印を解いていくのがコーチング!
これからの社会(未来)は、既得権益が仕掛ける認知戦の高度化によって、ますます封印を解くことが難しくなっていきます。
だからこそコーチング!
今こそ、誰もが行動を起こすとき。
その行動は、「ナイセイカンショウ」で生みだし、「ナイセイカンショウ」で強化する、ゴールからはじまります。
Fight for liberty!
Fight for the future !!
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
今こそ、誰もが行動を起こすとき。その行動は、「ナイセイカンショウ」で生みだし、「ナイセイカンショウ」で強化する、ゴールからはじまります
…政治家の一部はそうは思ってはいないようですが、日本の主権は国民にあります。「内政」は国民全員のものです。
Q-197:前代未聞の国会愚弄事件をなぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか? クズ政府の他責にせず自己責任なのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26238799.html
その主権者たる国民が、共有するゴールを目指してエフィカシーを高め合う!
そんな響き合うコレクティブ・エフィカシーの世界こそが、シンの「ナイセイカンショウ」、すなわち「内省干渉」である ...と私は信じています。
Q-310~2:私のまわりではそうでもないです。私が気づいていないだけかもしれませんけど…
<vol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html
さあ、Fight for liberty! Fight for the future !!
-告知1-
2025年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。次回は2025年秋から配信開始する予定です。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」
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F-347:先生って怒ることがあるんですか? ~ Fight for liberty!~
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Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?
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Q-271~:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね
~綸言汗の如し~
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421412.html
Q-395~:セルフトークのコントロールをやっていますが、時折強い孤独感を感じることもあります…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429935.html
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