F-388:“心身の不調”の一考察 ~苫米地式コーチング認定コーチとして~ <vol.4;新しいエスティームのfirst step

 

 はじめに(F-385/vol.1)、私が医師として経験した<ケース>を紹介しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

私が感じた本質的課題(case)は「ゴールがない」こと。

 

その根治的解決法(plan)は、もちろん、「ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる」ことです。そのプロセス中に、人は「『宇宙に対して果たす機能』がわからない」というスピリチュアルペインを克服していきます。

 L-122202111月医療・介護研修… -03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 

  ゴールを設定し、ゴールに向かって生きる

 

 その間に起こること(起こすべきこと)を、コーチとして考察します。

 

 vol.1;本質的課題と根治的解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36235572.html

 vol.2;動物の本能から生じる情動

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36282736.html

 vol.3;満たされない承認欲求が「かまってちゃん」を生みだす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36325746.html

 vol.4;新しいエスティームのfirst step

 

 

 エフィカシーは「ゴール達成能力の自己評価」。よって、ゴールを設定しないことには高めようがありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

ところが、ゴールはエフィカシーが高くないとなかなか設定することができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 “心身の不調”を抱えるような人に対して、まわりはどのように接すればいいのでしょう?

 

 

 コーチとしての私は、苫米地博士が再定義された「エスティーム(Esteem)」が鍵になると思っています。

L-172202203月シークレット… -05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html

 

 新しいエスティームとは、「自分のゴールの凄さを自ら誇る」というもの

 そのエスティームを高めるfirst stepとして、「何か凄いゴールを設定しようと決めた自分」を自ら誇ってみる!

 

 

現状の外にゴールを設定するということは、これまでの慣れ親しんだコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)の外側に飛びだすということです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 当然、不安を感じ、落ち着かない感じがします。さらには、現状の外を貫くと、まわりから攻撃されるようになります。「Not Normal」だから。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35232931.html

 

 そんな現状の外の感覚を保ち続けることは、決して楽ではありません。強力なホメオスタシスに抗うことになるからです。だからこそ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 「何か凄いゴールを設定しようと決めた自分」を自ら誇ってみる!

 

新しい定義のエスティーム(Esteem)を高めることができると、今まではスコトーマに隠れ認識することができなかったゴール(の芽のようなもの)がチラチラと見えてきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 次に行うのは、そのゴール(の芽のようなもの)を五感で体感すること。

 L-07520211… -04;抽象度を上げてIQを向上させる苫米地式トレーニング

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29486824.html

 

ゴール自体は不明瞭なはずですが(明瞭なら現状の中です)、ゴールを達成した自分の状態やその時自分がいる世界はクリアに感じることが可能。「クリア」とは、「臨場感豊か」という意味です。

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 「ゴールを達成した自分の状態」や「ゴールを達成した自分がいる世界」の臨場感を豊かに感じられるようになる頃には、さらなるゴールを設定できるようになっているはず。

もちろん、ゴール達成に向けて自然に生きているでしょう(=気楽)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

それが(かつての)夢を達成していく感覚です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 *「臨場感豊か」の秘訣はこちら↓

 L-111~220218… -13~4;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html

 

 もちろん、「ゴールを達成した自分の状態」や「ゴールを達成した自分がいる世界」の臨場感を豊かに感じられるようになる頃には、「かまってちゃん」を克服しています。エスティーム⇆エフィカシーが相乗的に高まっていくから。

 反対にいうと、いつまでも「かまってちゃん」のままなら、エスティームを高めることも、ゴールを設定することも、エフィカシーを高めることもできないでしょう。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

私が思う「かまってちゃん」の特徴は、1)とことん自分中心、2)まわりへの配慮が乏しい、3)過去へのこだわりが異常に強い、4)あくまでも被害者(まわりへ迷惑をかけている=加害者側であることを決して認めない) という感じ。

 

 この中でまずあらためるべきなのが

 

F-389につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

私が思う「かまってちゃん」の特徴は、1)とことん自分中心、2)まわりへの配慮が乏しい、3)過去へのこだわりが異常に強い、4)あくまでも被害者(まわりへ迷惑をかけている=加害者側であることを決して認めない) という感じ

 

 もう一つ付け加えると、5)社会常識に欠ける。

 

 それは「Not Normal」とは違います。コーチのブリーフとしての「Not Normal」は社会で共有されている価値観を十分理解した上で、「あえてはみ出す(従わない、無視する)」というもの。はみ出す方向性は、より抽象度の高い方、すなわち空(くう)に向かってです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 *「抽象度」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

より高次の次元にはみ出すと、当然、はじかれることになります。ただし、それに対して他人や社会を攻撃することはありません。すべて“自分”が「因」であり、「果」は自身の責任だと理解しているから。それが「自責」です。

Q-204~:「縁起」と「因果」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 一方、「かまってちゃん」は、平然と他を攻撃します。あくまでも自分は被害者だから。それが「他責」。

 S-04-05:自責の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

実際、「私はこんな辛い思いを抱えている」といった内容を一方的に相談してきて、相手の都合などまったく考慮しようとせず、ただ解決だけを求める人がいます(しかも名前さえ明かさずに)。そのような人は、まさに「かまってちゃん」。

 Q-060:「気軽」という言葉の奥底に潜むもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13215570.html

 

私の場合、「かまってちゃん」には厳しく接するようにしています。このようなイメージを非言語で伝えながら

 

自身のその未熟さが苦の根源であり、成長こそが解決である

 

 その気づきがない限り、無限の可能世界への扉が開くことはありません。当然、自由な未来などありません。低抽象度次元に居続けることを自ら許容し続けるかぎり、いつまでも過去の延長線上を生き続けることになるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

必要なのは「社会的洗脳」を自ら解き放つこと。まずは解き放とうと覚悟を決めることです。

L-06020208月シークレットレクチャー -06;必要なのは意思と覚悟

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28153740.html

 

 以下、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書」(講談社、開拓社より再版、p58)より引用します。

 

 

「いつも幸せな自分」でいるために

 

不幸の原因はすべて自分にある

 あなたは「いまの自分」を不幸だと感じていますか?

 もちろん、「禍福はあざなえる縄の如し」で、幸せなときもあれば、不幸なときもあるでしょう。どちらにしても、少しでも自分は不幸だと感じることがあるのなら、不幸だと思うその原因を突き止めて、自分を変えなくてはなりません。

 本書で目指すのは「常に、圧倒的に幸福でいられる自分」です。「なりたい自分」像は人それぞれであっても、この点だけは万人に共通の夢であるはず。まず、

 「不幸はどこから来るの?」

 ということから、考えてみましょう。

 といっても、答えは簡単。不幸の裏にはすべて、「自分の失敗」があります。

 世の中には、いろんな悩みを抱えた人がいます。「一流大学に落ちた」「希望の企業に就職できなかった」「仕事の成果があがらず、出世できない」「安月給で暮らしに汲々としている」「恋人にふられた」「子育てがうまくいかない」「忙し過ぎて、自分の時間がない」「人づき合いが苦手で、友達が少なく孤独だ」「発想が貧困で、平凡な企画しか出てこない」……。でも、どんな不幸ももとを正せば、自分の行動の結果です。

 だからこそ、そこのところをちゃんと自覚している人はよけい切実に、自分を不幸だと感じてしまうのでしょう。

 その点、自分に責任がなければ、気楽なものです。「受験に失敗したのは親のDNAのせい」とか、「医学部に進学できないのは、家が貧乏なせい」「出世しないのは、上司がバカなせい」などと、自分の不幸を人のせいにできれば、ずいぶんと気が楽になります。失敗の責任を自分以外の誰か、または自分が所属する社会とかに転嫁しちゃえば、同じ不幸でも大して苦痛を感じないのです。

 だからといって私は、「自分が不幸になったら、誰かに責任転嫁しましょう」と言いたいのではありません。そんなことをしたら、「自分の人生は他人に操られていい」となってしまいますから、「奴隷の人生」を勧めることになってしまいます。そうではなくて、

 「不幸の原因はすべて自分にあると、潔く認めなさい」

 と進言したいのです。「いつも幸せな自分」でいるためにも、不幸は自分が招いていることを自覚していることが必要だからです。

 そもそも、これから行おうとしているのは内部表現を「不幸な自分」から「幸せな自分」に書き換える作業でもあります。自分の不幸をしっかり認識することが大事なのは言うまでもありません。

 

あなたはなぜ、自分が不幸だと思うのですか?

 不幸の責任は自分にあることを認識したら、次に、どうして自分はその不幸を不幸だと感じるのかを考えてみてください。

 

 誰かと比べて、不幸なのではありませんか?

 社会の価値観と照らし合わせると、不幸なのではありませんか?

 自分が思い描いていた仮想的な自分の成功と比較して、不幸なのではありませんか?

 

 そう、たいていの場合、不幸は相対的なものです。何か物差しがないと、不幸かどうかを認識できません

 逆に言えば、「絶対的な不幸」というのはないのです。

 ならば、自分を何かと比べるのをやめればいい。それだけで不幸感はなくなります。すると、自分は不幸だと悩むこともなくなります。不幸から自由になれるのです。

 それほど簡単な話なのに、自らの不幸を嘆く人のなかには、悩むことをやめずに、自分をやめてしまう人、つまり自殺を選んでしまう人が後を絶ちません。やめるべきものは何か、その選択を誤ってしまうのです。

 なんてことを言うと、「不幸をやめられないから、苦労しているんじゃあないか」という声が聞こえてきそうですが、そうではないでしょう? 1章で、

 「自我は空である。物理的な実体ではなく、情報に過ぎない」

 ことを学んだあなたは、それができることをすでに知っています。不幸は、自分が何かと比較することでつくりだしたものなのだから、その比較対象とした情報を消去すればいいだけです。

 とはいえ、これも前章で述べたように、ホメオスタシスのフィードバックが強すぎて、なかなか不幸をやめられない人も多いと推察します。本章では、「不幸をやめるための考え方」についてお話ししていきましょう。

 最も大切なのは、いまのあなたが当然の如く受け止めている「世の中の価値観」を、根本から疑ってみることです。

 いまの社会は、命も含めて何事にも“偏差値”をつけて、その価値観を多くの人に押し付けています。これはある種、「社会的洗脳」です。どうして、そういう社会になったのかということも含めて理解することで、その洗脳から自らを解き放ってください。

 引用終わり

 

 

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コーチング期間は254月から同9月の6ヶ月間。4コースあります。詳しくはこちらでどうぞ↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36288183.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

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