L-192:2022年07月医療・介護研修会 -02;ゴールを考える前に必要なもの
2022年6月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」↓
L-178~:2022年06月医療・介護研修会(イライラの正体を知り、しっかり対処する)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_430045.html
その翌月、同じ医療法人で再び職員研修を行いました。今回のテーマは「ワクワク・ドキドキ」です。
Q-281~:ドーパミンの分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか分かるようになるのですか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html
私が意図したのは、これまでの「イライラという可能世界w1」から新たな「ワクワク・ドキドキという可能世界w2」に移行すること。そのためにコーチとしての働きかけを行いました。
F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。
(関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)
01;ゴール達成を邪魔する「〇〇」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36175836.html
02;ゴールを考える前に必要なもの
前回の研修(L-178~)で確認したとおり、イライラや不幸から自由になるためには、「RAS&スコトーマをコントロールして、『ワクワク』や『幸せ』をしっかり感じる」ことが絶対条件です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
その「RAS&スコトーマをコントロール」の第一歩がゴール設定。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
そして、ゴール設定とともに磨き続けるのが… ゲシュタルト能力!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html
ところで、「学習曲線」を御存知でしょうか?
「学習曲線」は、ドイツの心理学者
ヘルマン・エビングハウスによって提唱された概念です。そもそもは「忘却曲線」として知られる「人は反復して覚えることで記憶力が上がる」という事実を紹介したものでしたが、現在では「能力の向上によってこなす時間が短くなる」という意味まで内包するそうです。
皆さんはこれまでの人生で、何かの練習を続けたり、何らかの技能を身につけようと取り組んだ経験がありますよね?
そのときのことを思い出して欲しいのですが、練習時間や練習量と能力の向上は必ずしも比例しなかったはずです。
たいていは、1)どれだけ頑張っても進歩が感じられない長い横ばい状態があり(停滞期)、2)“ある瞬間(掴んだ瞬間)”にドーンと成長し(成長期)、そして3)まるで壁にぶつかったかのように再び横ばいになる(停滞期) …といった感じだったと思います。
図にすると↓
その「横ばい状態」を「プラトー(plateau)」と呼びます。そして、ドーンと成長した瞬間がゲシュタルトができたとき、すなわち「ゲシュタルト化」の瞬間です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html
このように何かを身につけるときは、1)プラトー →2)ゲシュタルト化 →3)プラトーとS字を描くように経過します。
Q-179~80:家族ががんで治療中です。どうすればいいでしょうか? -03~4;「I×V=R」を用いた1st. Step<イメージをゲシュタルト化する>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25131114.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25153337.html
さらにゲシュタルト同士を統合しながら、より大きなゲシュタルトを作りあげると、“理解”が深まり、ますます“習熟”していきます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html
それは「情報をゲシュタルト化し、知識として身につける」ということ。
L-165:2022年01月シークレットレクチャー
-09;「自分中心を捨て去る」とは…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34392486.html
以下、苫米地博士の著書「40歳から『差がつく』生き方 奴隷マインドを捨て、ノット・ノーマルで行け!」(PHP研究所、p141)より引用します。「ゴールを考える前に必要なもの」をイメージしながら読み進めてください。Feel!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
生き方を考える前に大量の知識を身につけておく
膨大な知識量を必要とする現代社会では、知識のない人は自分の望む生き方はできない。自分の望む生き方をしたければ、まず知識を増やしておく必要がある。
論理的なことを司る左脳と、直感的、感覚的なことを司る右脳とで言えば、左脳が育っていない人間は使い物にならない。社会というのは、「左脳」の世界である。
我々が赤信号で止まるのは、赤が嫌いだからではない。道路交通法で決まっているから赤信号で止まるのだ。道路交通法を知らない人間が道路を歩いていたら、危なくて仕方がない。少なくとも車を運転するときには、道路交通法を知っていることが大前提となっている。筆記試験をパスした、道路交通法を知っている人に対して運転免許が交付されることになっている。
私たちの生きている社会には、憲法があり、それぞれの分野に法律があって、ルールが定められている。ルールを知っておかないと仕事はできない。
たとえば、会社で上司から「明日の朝までに、この仕事をやっておけ」と言われたら、命令を無視して同期と飲みに行くわけにはいかない。もし飲みに行ってしまったら、民法上の契約違反になる。場合によっては、会社に損害を与えたと判断されて刑法に抵触する可能性も出てくる。
商法にも違反している可能性がある。商法上は株主総会が会社の意思決定機関で、株主によって取締役に権限が委譲されている。その取締役が部長や課長に権限を委譲している。上司の命令を無視して飲みに行ったのであれば、株主を裏切ったことになり、商法違反に該当する可能性もあるのだ。商法上の損害賠償の対象となるかもしれない。また、飲みに行った領収書を会社の経費にしていたら、税法違反になるかもしれない。
社会では法律を知っていることが前提となっているから、法律違反があれば処罰されても文句は言えない。世の中のことはすべてルールに書かれているわけだから、ルールを知識として左脳に入れておかなければいけない。
法律以外にも、ビジネス分野には様々なルールがあるから、それらも知っておく必要がある。身につけるべき知識は膨大だ。
引用終わり
膨大な知識量を必要とする現代社会では、知識のない人は自分の望む生き方はできない。自分の望む生き方をしたければ、まず知識を増やしておく必要がある
…今回の研修の目的は「これまでの『イライラという可能世界w1』から新たな『ワクワク・ドキドキという可能世界w2』に移行する」こと。
その「w1」から「w2」への移行を可能とする大前提が知識。「到達可能性関数」としての知識です。それは、もちろん、コーチングに関する知識。
L-174:2022年03月… -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html
コーチングのポイントをシンプルにまとめると…
□ コーチングとは「マインドの使い方をマスターする」こと
L-162:2022年01月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html
□ コーチングの実際の作業は「ゴールを設定する」ことと「エフィカシーを高める」こと
F-314~5:デジタル自傷行為 <plan-side -2~3;ゴール×エフィカシーの“秘密”>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32626694.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32678098.html
□ ゴール:1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、4)自分中心を捨て去る
Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html
□ エフィカシー:自分のゴール達成能力の自己評価
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
□ 「~したい」という思い(ゴール)と「できる」という確信(エフィカシー)を共有した縁起空間
=コレクティブ・エフィカシー
Q-310~2:私のまわりではそうでも… <vol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html
…もう1つポイントを挙げると、コーチングは「『目の前の世界』や『人生』を丸ごと変える」ものであり、その目的は「人々をリッチにする」「社会や未来をリッチにする」ことです。
L-070:2020年11月… -05;「過去は一切関係なし」のリザベーション(reservation)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29045573.html
リッチ(rich)とは、「金持ち」という意味ではなく、「豊かさ(well-being)」のこと。そう、コーチングは「豊かさ(well-being)」のためにあります。
L-179:2022年06月医療・介護研修会 -02;「仕事観」を書き換える
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html
(L-193につづく)
CoacHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
きっとこれまでの人生で、何かの練習を続けたり、何らかの技能を身につけようと取り組んだ経験がありますよね?
…私たちの目の前の世界は、各人の記憶で構築される「一人一宇宙」。その記憶とは、「言葉(words)」「映像(pictures)」「感情(emotions)」からなる“失敗”の塊です。
L-067:2020年11月シークレット… -02;思考の3つの軸(Three Dimensions of Thought)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28959379.html
だから、通常は、ネガティブな情動がたっぷり貼り付いています。
PMⅠ-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html
そんな“失敗”の刷り込みにより、マイナスの自己イメージができ、ネガティブな自己対話が生まれ、ネガティブなブリーフシステムをますます強化してしまうことが、人間の脳が抱えている課題です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
そんな根源的課題(case)を解決する光となるのが“本物のコーチング”です(plan)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
-告知1-
今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬頃から配信を開始する予定です。
(御質問の受付は終了しました)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36053233.html
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36149164.html
-関連記事-
F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html
F-372:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.6;「義を見て為さざるは、勇無きなり」を解決する -理論編->
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L-173:2022年03月シークレットレクチャー -06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34980243.html
Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html
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