Q-405:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?
御質問をいただきました。ありがとうございます。
なるべくシンプルに回答いたします。
(御質問内容を一部変更しています)
Q:コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?
A:「関数p」が書き換わります。結果として。
F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html
「関数p」とは、「自我」のこと。
「自我」とは、「部分関数」であり、「評価関数(重要性関数)」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
「部分関数」とは、宇宙を「自分」と「自分以外」に切り分ける関数のこと。よって、自分がわかると、宇宙がわかることになります(…と苫米地博士は仰います)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
「評価関数(重要性関数)」とは、宇宙を自分にとって重要な(あるいは関係性が深い)順に並べ替える関数のこと。その関数によりRAS&スコトーマの原理が働き、認識する宇宙が決まります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
よって、「関数p」が書き換わると宇宙が変わります。もちろん、宇宙が変わると「関数p」が書き換わります。自分と宇宙は表裏一体です。
L-177:2022年03月… -10;自由なマインドで「物事を俯瞰し、最速・最短で結果を出す」ためのワーク
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35079795.html
ちなみに、宇宙に対する評価関数のことを、コーチングでは「コンフォートゾーン(Comfort Zone、CZ)」と表現します。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
最近の苫米地博士は「w1→w2」という表現をよく用いられています。その「w」とは、可能世界(possible world)のことであり、自我が映しだす宇宙のことであり、CZのことです。
F-354:“MJ” ~縁起宇宙再構築!~ vol.6;Healing&Coaching the world(w1→w2…)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34702391.html
私は、コーチングにおいて最も重要なのは、「w2」そのものではなく、「w2」に向かう方向性だと思っています。
その方向性とは、宇宙のtopである「空」に向かう方向性。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html
つまり、コーチングを受けて「結果として『関数p』が書き換わる」というのは、「抽象度が上がる」ということ。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
それを一言でいうと、「自由」!
抽象度が上がるほど、人は自由になっていきます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
ところで、「自我」に相当するコーチング用語は「ブリーフシステム(Belief
System、BS)」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
ブリーフシステムとは、たとえば「私はどういう人間なのか?」「相手といるときはどう振る舞うか?」「社会に対して自分はどう働きかけるのか?」など、その人が身につけている認識のパターンのことをいいます。
L-096:2021年7月… -08;BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html
その「認識のパターン」は、「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」によりつくられています。時間でいえばすべて過去。
よって、「私たちは常に過去に閉じ込められている」といえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html
コーチングを経て自由なマインドを手に入れると、時空を超越することができるようになります。
Q-319~:速いスピードで移動した人は長生きできるって言いますよね?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_425265.html
その体感を言語化すると「一念三千」です。
F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html
以上より、「コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?」に対する私の本気の答えは、
自由になり、一念三千を体感する
…これが私の回答です。
御質問ありがとうございました。
CoaHing4M2 EDGE
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
ブリーフシステムとは、たとえば「私はどういう人間なのか?」「相手といるときはどう振る舞うか?」「社会に対して自分はどう働きかけるのか?」など、その人が身につけている認識のパターンのことをいいます
…「ブリーフシステム」を日本語でいうと、「信念体系」。
おそらく、多くの人が「信念」という言葉をポジティブに捉えているはず。しかしながら、「信念」は、自由を封じ、過去に閉じ込めるもの。コーチングはBS=信念をゆらがす(壊す)ことからはじまります。
Q-169~:自身の信念を失いそうです
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html
私は昔、地域の大先輩医師から、こう評されたことがあります。
あいつには信念がある
…発言の状況を鑑みると「あいつは変わっている」という皮肉だったはずですが、もしも私に信念があるのなら、それは「信念はいらない」「信念など破壊してしまえ!」というものです。
F-313:デジタル自傷行為 <plan-side -1;Appetite for Destruction>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32577084.html
そんなことを正直に話したなら、ますます「変わり者」と思われるのでしょう。
Q-265:臨場感世界をまったく同じように感じることが…? <前編;視点>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29084873.html
ところで、本編では「コーチングを受けることでクライアントのマインドで起こる変化」について書きました。クライアントのまわりの人々の視点で答えるなら、「コーチングを受けると、結局のところ、どうなるのですか?」に対する答えは、
変わり者(ノット・ノーマル)になる
…それはコーチにふさわしい「エフィカシー」を身につけた証でもあります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
以下、苫米地博士の著書「「40歳から『差がつく』生き方 奴隷マインドを捨て、ノット・ノーマルで行け!」(PHP研究所、p156)より引用します。
「ノット・ノーマル」とは、エフィカシーの高い人
コーチング用語で言うと、「ノット・ノーマル」とは、「エフィカシーの極めて高い人」ということになる。エフィカシーとは、「自己能力の自己評価」のことだ。社会的に成功しているかどうかはまったく関係がなく、「自分が自分の能力をどう評価しているか」が重要なのである。ノーマルな人は、自己能力の自己評価が常識の範囲内に収まっている。いわゆる、フツーの人だ。
自己評価が常識の範囲から外れて異常なほどに高い人が、ノット・ノーマルな人だ。法律に反することや反社会的なことをするわけではなく、心の中で自己能力の自己評価が異常に高いというだけだ。
普通の人よりもエフィカシーが高い人は、まわりの人にはノット・ノーマルに見える。「怪しい人だ」とか「常識外れだ」と言われるが、気にすることはない。「あなたの常識って、本当に正しいの?」と、逆に問いかけてみればいい。
「ノーマル」な人は、誰が決めたかわからないラインの範囲内で収まっている。その範囲をはみ出ると、「なんだ、あいつは。変な奴だ」と言われて「ノット・ノーマル」扱いをされる。
だが、他人が「ノット・ノーマル」と思っていても、自分が「こっちのほうがノーマルだ」と思っていれば何の問題もない。自分のゴールを目指すのだから、まわりがどう思おうと関係がない。
まわりから「普通じゃない」とか「常識を知らない奴だ」などと言われるが、こちらから見ればまわりの人間の常識のほうが間違っている。そんな彼らの常識に合わせる必要などない。
私が新入社員時代に派手なネクタイをして出社した例を紹介したが、ネクタイの色を何色にしようが、法律の範囲内である。「こんなネクタイは、常識的な色じゃない」と映るだけだ。
反社会的なことをしているわけではなく、法律の範囲内だから、他人からとやかく言われる筋合いはない。実際、私のネクタイを見て先輩たちがみな派手なネクタイにし始めたのだから、それまでの先輩たちの常識がおかしかったのだ。
引用終わり
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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬頃から配信を開始する予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。
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クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
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