F-377:学びと破門で脅しをかける ~自由、フェアネス、平和のために~ <vol.1;「無限の可能性」を感じられなくするもの>

 

 徹底的に「自らに由る」ことで、他人や社会の制約や束縛から解放されて、心から望む「なりたい自分」になりましょう。ほんとうに「やりたいこと」をやりましょう。

 すると、そのうちに気づくはずです。「私たちは最初から、すべてから、自由なのだ」ということに。本来、人間は、生まれながらに自由な存在なのです。

 

 これは苫米地博士からのメッセージ。「ドクター苫米地 すごい夢実現CDブック」(マキノ出版、p32)に書かれている言葉です。

 (下記ブログ記事で引用しています↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35798727.html

 

 

ドクター苫米地 すごい夢実現CDブック

 

 

 今、自由ですか?

いつも自由を感じていますか?

 

 

 私たちは、最初から、すべてから、自由。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 誰もが自由意思でゴールを設定し、夢を叶え、幸せを実現することができます。そして、そこから生まれる豊かさを平等に分かち合うことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 つまり、自由でフェアな社会こそが、人類の本来の姿。

 (「自由」と「フェアネス」の関係はこちら↓)

 S-02-18:良心に従い、フェアネス、そして自由を追求する生き方

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19678041.html

 

 なぜそう言い切れるのかというと、生命現象はエントロピー縮小系だから。

 F-335:分断緩和のための処方箋 vol.6;「内部表現から頭を突き出し、真の自由意思を獲得する」というゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33671632.html

 

 

DrT神奈川大講演-12

神奈川大学情報学部開設記念シンポジウム(2023523日)より引用

基礎科学としての情報〜エントロピーと生命、超次元複雑性と生成AIの未来と私達 Dr.苫米地 (2023年5月20日) - YouTube

 

 

 私たちは、本来は、時間の経過とともに抽象度の次元を上がっていく存在です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

抽象度が最も高い頂点が「空(くう)」。そこが人類のゴールであり、本当のスタートです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 現状の外にゴールを設定すると、時間は未来(ゴール)から現在へと流れます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

だから、自由でフェアな社会(=縁起空間)こそが人類の本来の姿。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 ところが、現実世界においては、自由は奪われ、フェアネスは無視されてばかり。人々の心は不安に覆われ、希望がどんどん失われています。

 F-129The Sweet Hello, The Sweet Goodbye -1;不安に襲われる若者、希望を失う老人

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21892496.html

 

 なぜこんなことになってしまっているのでしょう?

 社会を本来の姿に戻すために、私たちは何を心がけるべきなのでしょう?

 

 

 私がまず思うのは「知識」を得ること。

 L-174202203… -07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html

 

 知識がないから、自由やフェアネスが失われていきます。知識を得て実践することで、希望を取り戻すことができます。自由やフェアネスとともに。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 ここで言う「知識」とは、もちろん、コーチングに関するもの。「実践」とは、現状の外へのゴール設定とエフィカシーを高めることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 私たちは、最初から、すべてから、自由。

 それは無限の可能性を秘めているということですが、多くの人は可能性(可能世界)を感じることができません。スコトーマがあるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だから、「無限の可能性(可能世界)」を感じるために、偏見を捨て去る必要があります。その偏見の代表が差別意識。

 PM-06-13:仮説08)はびこる差別意識

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

自分ではそのつもりはなくても、日本に生きる私たちのブリーフシステム(Belief SystemBS)には、様々な差別が刷り込まれています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その理由の1つは「絶対神を信じる宗教観がない」から。日本的な文化には「神の下で平等」という感覚がありません。

 PM-06-18~20:仮説13)宗教の限界

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526199.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

 もう1つは「差別をベースとした儒教・道教的な思想が徹底的に刷り込まれている」から。

 L-163202201月シークレット… -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

封建社会だったという江戸時代よりも、むしろ現代の方が差別は強くなっているはず。その象徴が「世襲」です。

 L-144202111月小学校親子講演会 -07;「最高のCOT=コーチング」の真の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33432688.html

 

 以下、苫米地博士の著書「『日本』を捨てよ」(PHP研究所、p95)より引用します。

 

 

フェアネスなき日本では既得権益者が優位に立ちつづける

 一方、キリスト教化されなかった日本の不運は、言うまでもなくフェアネスが存在しないこと。

 近代になってフェアネス(公正)という言葉だけは輸入したものの、土台となる一神教がなく、むしろフェアネスを否定する儒教思想が浸透しているわけですから、これは仕方がないでしょう。

 フェアネスのない日本社会では、ディベートが機能せずに「情状酌量」がまかり通り、裁判所から企業まで、さまざまな組織の問題解決能力が低いまま放置されている。あるいは、「お客様は神様」思想がはびこって健全な経済活動の妨げとなっている。これらの点はすでに指摘したとおりです。

 しかし、日本社会にフェアネスがないことによる最大の弊害は、もっと別の所にあります。

 それは、社会の成員の可能性を奪ってしまうこと。

 くりかえし述べてきたように、フェアネスは「神の前ではだれも偉くない」という一神教的な思想に起源をもっています。だから、アメリカをはじめとするキリスト教圏では、苛烈な資本主義がのさばり巨大な経済格差が生まれる一方で、「だからといって金持ちや権力者が偉いわけではない。本質的には人はみな平等だ」との良識が維持されているのです。

 そうである以上、少なくとも建前上は、すべての人に均等に自己実現の機会が与えられていなければ平等とはいえない。実際、アメリカではだれもが支配者側に入り込む(あるいは、支配者と戦う新興勢力として成功する)チャンスを与えられているのです。つまり、個人の可能性を生かす社会。

 ところが、日本社会は違う。フェアネスがないため、「本質的には人はみな平等だ」というメンタリティがありません。金持ちや権力者は、ほんとうに偉い人になってしまいます。

 つまり、「自分たちと対等な人間の一人が成功した、権力の座に昇りつめた」ではなく、「成功した、権力の座に昇りつめた人は、自分たちとは違う」と、差別的な人間観が生まれてしまうのです。

 こうなると、同じ社会の成員といっても、人それぞれに価値が違うことになる。価値が違う以上、対等に扱われる必要はない。したがって、平等にチャンスを与えられなくてもかまわないとの発想になります。

 機会の平等がない社会はいったいどうなるでしょうか。ひと言でいえば、封建社会になります。

 日本では、国会議員の子が国会議員になる確率は、一般人の子が国会議員になる確率の約三万倍。ちなみに自民党では世襲議員の比率は約50パーセント、国会議員全体で約40%です(「世論力テレビ」調べ)。これは明らかに違憲です。最低でも親の選挙区には出られないといった程度のルールは必要でしょう。

 ほかにも、医師は二世や三世が多い職業として知られています。また、あまり知られてはいませんが、日本ではアカデミズムの世界も「世襲」の比率が非常に高い。

 法科大学院制度で多額の学費が必要になったことにより、今後は弁護士など法曹の世界もいまよりいっそう世襲化が進むでしょう。

 さらに、個人の才覚だけがものを言うはずのビジネスの世界でさえ、似たようなことが起きています。

 楽天の会長兼社長である三木谷浩史氏は、父親は神戸大学名誉教授、母親は戦前にアメリカで学んだ帰国子女という名門の家柄で、大学を卒業すると、名家出身者が多かった当時の日本興業銀行に入行しています。

 同じようにIT企業を起こした新興起業家でありながら、ごくふつうの家庭で育ち、東大中退で大企業経験もない堀江貴文氏は徹底的に財界から嫌われ、最終的にはつぶされてしまった。

 一方の三木谷氏は財界の覚えめでたく、それは経団連を退会するようなあからさまな反抗をしたあとでも変わりません。そこに出自による差別を見て取るのは、不自然なことでしょうか。

 このように、機会の平等がない社会では、もともと有利な立場にいる人と、そうでない人とのあいだで、自己実現の可能性に大きな開きがあるのです。

 引用終わり

 

F-378につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 しかし、日本社会にフェアネスがないことによる最大の弊害は、もっと別の所にあります。それは、社会の成員の可能性を奪ってしまうこと

 

…20199月から2020年にかけて文部科学大臣だった萩生田光一氏は、大学入学共通テストの英語民間試験導入をめぐって、「身の丈に合わせて」と発言しました。炎上したことが影響したのか、突如民間試験導入が見送られることになり、受験生やその家族を巻き込んで教育現場は大混乱に陥りました。

F-210:広がりゆく存在の意識 ~2021年秋の重要度の変化を俯瞰して~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27184497.html

 

Wikipediaで「文部科学大臣」を確認すると、「日本の文部科学省の長たる国務大臣」と記載されています。「文部科学省」は「日本の行政機関のひとつ。教育、学術、スポーツ、文化および科学技術の振興、宗教事務等を所管する」で、「教育」は「教え育てることであり、ある人間を望ましい状態にさせるために、心と体の両面に、意図的に働きかけることである。教育を受ける人の知識を増やしたり、技能を身につけさせたり、人間性を養ったりしつつ、その人が持つ能力を引きだそうとすることである」です。

 つまり、「その人が持つ能力を引きだそうとする」ことが教育であり、それを所管する文部科学省のトップが文部科学大臣だということ。

ところが、その教育行政のトップは「身の丈に合わせろ」と発言しました。

 

身の丈を自らのばす大人に育てあげ、身の丈を互いにのばしあう社会をつくりあげる

 

そんなゴールをあたりまえのように共有し、その達成に向けて誰もがエネルギーと創造性を爆発させている社会になることを願ってやみません。

F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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