L-182202206月医療・介護研修会 -05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35494210.html

 04;イライラや不幸から自由になるために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35531009.html

 05;しあわせは いつも じぶんの こころがきめる

 

 

 前回(L-181)のサブタイトルは「イライラや不幸から自由になるために」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 自分で書いといていうのもなんですが、このサブタイトルはよくありません。意識/無意識が「イライラ」や「不幸」にフォーカスしてしまうから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 「イライラ」や「不幸」にフォーカスするほど、本当はすでに存在している「ワクワク」や「幸せ」が認識しづらくなっていきます。スコトーマに隠れてしまうからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 だからこそ、抽象度を上げていく「空観」が重要!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 さて、前回(L-181)は、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書 -禁断の自己改造プログラム」(講談社、開拓社より再版)より引用しました。

 

 

新・福音書

Kindle版はこちら↓

ドクター苫米地の新・福音書 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

 その中にこのような表現があります(p60)。

 

 そもそも、これから行おうとしているのは内部表現を「不幸な自分」から「幸せな自分」に書き換える作業でもあります

 

 その「『不幸な自分』から『幸せな自分』に書き換える」が、コーチングの結果として起こること。そして、そんなコーチングのコアが「ゴール」と「ゴールの設定」です

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールを設定すると「ゴールにふさわしい自分や世界(社会)」が定義されます。それが「ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)」となります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 そんな「ゴール」や「コンフォートゾーン」を生みだすのは自分自身です。もっと正確に表現すると、すべてを自分のマインドが生みだしています。

その事実をしっかり認識しよう というのが、前回の要点(主張/claim)でした。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

それを踏まえた上で、最近の苫米地博士の表現で定義しなおすと、コーチングとは『不幸な自分』を生みだす可能世界w0w1)」から「『幸せな自分』を生みだす別の可能世界w1w2)」に移行することです。 *コーチの視点では「移行のサポート」

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 改めて感じるのは、「『すべて自分のマインドが生みだしている』という事実をしっかり意識に上げる(上げ続ける)」ことの重要性。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 そのためのひとつの方法として、私は「トリガー&アンカー」の活用をお勧めしています。

 F-158:無我夢中 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

例えば、詩人 あいだみつをさんの書「しあわせは いつも じぶんの こころがきめる」をトリガーにして、「すべて自分のマインドが生みだしている」というアンカー(意識状態)を引きだす というように。

 (こちらを御確認ください↓)

 しあわせは いつも じぶんの こころがきめる - 検索 画像

 

 

2600年も前に釈迦が説いていた「すべて心が生みだしている」という教えは、認知科学や量子論以降の物理学の研究により真実であることが明らかになりました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 すべて心が生みだしている

 

その事実を、コーチングの祖 ルー・タイス(Lou Tice)さんは、「ゴールが先、現実が後 / Goal comes first, reality is second」と表現されています。

Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 すべて心が生みだしている

 

さらにコーチングおいて、この事実は「夢をかなえる方程式 I×V=R」とプリンシプル化されています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

I」は「Image(またはImagination)」、「V」は「Vividness」、そして「R」は「Reality」です。その意味するところは、

 

  もっとも臨場感が高い(V)イメージが(I)その時の現実(R)である

 

 このプリンシプルの基盤には、もちろん、認知科学があります。そのポイントは「〇〇〇〇〇〇〇」。

 

 以下、苫米地博士の著書「人はなぜ、宗教にハマるのか?」(フォレスト出版、p129)より引用します。「リアリティ」に関するこれまでのゲシュタルトを破壊し、新たに再構築してください。気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

認知科学が変えた「リアリティ」の定義

 現実というとき、目に見えるもの、手で触れられるもの、舌で味わえるものなど、私たちはいまだにそれを五感にもとづいた物理空間の情報であると考えています。

 ところが、認知科学の発達は、いとも簡単にこうした常識を打ち破ります

 代表的な例は、脳コンピュータ・インターフェースでしょう。これは、脳に電極を埋め込んで、コンピュータとの間で情報のやりとりをする仕組みです。

 この技術が生まれたことによって、人間の意志をコンピュータを介して機械に直接伝えることができるようになりました。

 たとえば両腕を失った人が、脳コンピュータ・インターフェースを使うことで、ロボットアームを操作する実験が行われ、成功しています。コンピュータにコマンドを打ち込んで機械を操作するのではなく、脳がこうしようと意識するだけでロボットアームは自由自在に動きます。

 サイボーグを生み出す技術として世間の耳目を集めた脳コンピュータ・インターフェース技術ですが、これは、脳からコンピュータへの情報伝達だけでなく、コンピュータから脳への情報伝達が成り立つことも示しています

 つまり、コンピュータから送られた情報をもとに、脳にリアルな世界を構築させるということです。

 もちろん、人道上、インターフェースを使ってコンピュータの情報を人間に伝達する実験がおおっぴらに行われているわけではありません。しかし、マウスやラットを使った実験が行われ、すでに大きな成果をあげています。

 映画『マトリックス』は、このような脳コンピュータ・インターフェース技術の成果の上にストーリーを成り立たせた作品です。そこには、脳幹にさしたインターフェースが、指先や目から入ってくる電気的、化学的な神経情報に代わるすべての情報をつくって脳に渡すという、実際の技術モデルが使われているということです。

 このように、目や指からの情報ではなく、あたかもそうであるかのような情報を外部コンピュータが生成して脳に渡せば、そうしてつくられた世界がその人の目の前の現実世界になります。

 このことからわかるように、認知科学以降でいう現実とは、物理空間の情報のみが生み出すものではありません。情報空間の情報によって生み出された世界も、同じ現実であるということです

 認知科学においては、現実世界やリアリティの定義はきわめて単純です。それは、いま本人にとって臨場感のある世界がリアリティである、ということなのです。

 また、脳幹的な意味でいえば、現在ホメオスタシスを築いている対象をリアリティとします。したがって、映画を観て手に汗を握っているときは、映画の世界がその人にとっての現実世界になります。同様に、ラジオに聞き入っているときはラジオが流している世界が、夢中で本を読んでいるときはそこに展開される世界が、現実世界になるわけです。

 認知科学は、前に述べたストーリーさえ上手くできあがっていればいくらでもリアルな神秘体験ができるということを、まさしく証明した学問領域といえるでしょう。

 引用終わり

 

 

 脳幹的な意味でいえば、現在ホメオスタシスを築いている対象をリアリティとします

 

 I×V=R」のポイントとは、「ホメオスタシス(Homeostasis)」。

ホメオスタシスが現実を生みだすことを理論化したものが、苫米地理論の第1世代「サイバーホメオスタシス理論」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

L-183につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

それを踏まえた上で、最近の苫米地博士の表現で定義しなおすと、コーチングとは「『不幸な自分』を生みだす可能世界w0w1)」から「『幸せな自分』を生みだす別の可能世界w1w2)」に移行することです

 

 ここはとても大切なポイント。逆腹式呼吸でリラックスを深めながら、しっかり確認してください。

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 いいですか?

 

「不幸な自分」から「幸せな自分」に生まれ変わることと、「『不幸な自分』を生みだす可能世界w0w1」から「『幸せな自分』を生みだす別の可能世界w1w2」に移行することは違います。コーチングは後者です

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 「自分」にこだわればこだわるほど、コーチングは機能しなくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 「自分」にこだわるほど、本当はすでに存在している「ワクワク」や「幸せ」が認識しづらくなっていきます。だからこそ、抽象度を上げていく「空観」が重要!

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

 それをコーチングのコアである「ゴール」のポイントと重ねていうと、「自分中心を捨て去る」。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「自分中心を捨て去る」とは、儒教・道教的な「滅私」「利他」のことではありません。

 Q-393クライアントが利己的なゴールを設定している場合、ゴールの再設定を促してもよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35284572.html

 

 ゴール設定における「自分中心を捨て去る」とは、「『自分』の定義を拡大・拡張する」ということ。それは「自分」の抽象度をどこまでも上げていくことであり、「自分」を構成する巨大な関係のネットワークを臨場感豊かに感じることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

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人はなぜ、宗教にハマるのか?

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