L-180202206月医療・介護研修会 -03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 

 20226月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。

 当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)

 

 01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html

 02;「仕事観」を書き換える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35479161.html

 03;「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

 

 

 あなたは何のために働いていますか?

 なぜ働き続けるのですか?

 生きる理由とは?

 

 この問いに対する答えが、きっと自分自身の「豊かさ(well-being)」を定義していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 ところで、「豊かさ(well-being)」は「健康(Health)」の定義でもあることをご存じでしょうか?

 

 1998年にWHO(世界保健機関)の執行理事会で採択された健康の定義はこうです↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、身体的に、心理・精神的に、スピリチュアルに、そして社会的に完全に良好な(well-being)ダイナミックな状態であり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

 

 

WHO 健康の定義

 

 

 私はこの健康の定義を肯定しているわけではありませんが、「physical」に限定することなく、「mental」「spiritual」「social」にまで“拡張”していることは素晴らしいと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 

 スコトーマに隠れがちな“より高次の抽象度次元”をしっかり捉えているから(lock on)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

physical」と「mental」「spiritual」「social」は、そもそも抽象度が違います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「physical」が情報空間の底面である物理空間上の身体の評価であるのに対して、「mental」は情報空間の心の話です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 もちろん、体(物理)と心(情報)は同じもの。

同じものの抽象度の違いに過ぎないのですが、意識は情報量が多い下位の抽象度次元に向いてしまいがちです。例えば、「うつ」という心の状態(←情報次元)の話が、セロトニンやそのセロトニンを増やす薬(←物理次元)のことばかりになってしまうなど。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 体(物理)と心(情報)は決して別々のものではなく、「体(物理)と心(情報)」でひとつ。物理空間の体と情報空間にひろがる心すべてが“自分”の正体だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その“自分”は縁起のつながりのことでもあります。それが「social」という言葉の意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *「spiritual」についてはこちらをどうぞ↓

 Q-168:スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか?どうやって原因である無関心が生まれてくるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24321116.html

 

 抽象度が上がり、思考が自由になると、ますますスコトーマを外しやすくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

そのような意識状態を保ち続けると、“自分”を「身体(physical)」「心(mental)」「縁起のつながり(social)」としっかり観ることができるようになり、認識できないはずの“現状の外”にゴールを設定できようになります。

 F-318~:観自在

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427083.html

 

 ゴールを設定して実現に向けて行動し、さらなるゴールを見つけ行動する

 

 そんな挑戦の日々を楽しみながら生きていると、自然にスピリチュアルペインを克服していきます。「生きる意味」を体得し、「死ぬ理由」を理解するから。すると、ますます「豊か(well-being)」になっていきます。

 L-122202111月医療・介護研修… -03;ゴールがスピリチュアルペインを解決する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32663640.html

 

 スピリチュアルペインとは、「自己の存在と意味がわからないことから生じる苦痛」のこと。その解決にコーチングが役立ちます。

 L-00720201月シークレットレクチャー -07;スピリチュアルペインとは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 そう、「みんな疲れて、イライラしている」を克服し、「豊かさ(well-being)」を実現するために取り組むべきなのはゴール設定です。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

ゴールが「豊かさ(well-being)」のはじまりです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 とはいっても、ゴールを設定することは簡単ではありませんよね。「ゴールがなかなか見つけられない」というときは、苫米地博士が教えてくださる「『幻覚』を見破り『付加価値』を生み出すヒント」を参考にしてください。

 

以下、博士の著書「苫米地英人の金持ち脳 ~捨てることから幸せは始まる~」(徳間書店、p43)より引用します。Feel

 

 

「幻覚」を見破り「付加価値」を生み出すヒント

情報を「止観」し、名前のあるものを排除する

 「付加価値」の生み出し方の要領は、現在を完全に否定できなければならない。そして、壊さなければならない。壊さなければ、堀江氏と同じ道を突き進むしかないのである。

 そして、欲しいものであれ、行きたい国であれ、やりたいことであれ、すべて純粋に自分の中から出てきたものだけが「付加価値」ということができる。私が常々いっているhave toでなくwant toでなければいけないということである。

 人から強要されてやらなければならないことをしたとしても何もならない。

 独自の発想で、本当に自分が欲しいものを実現したとき、初めて「付加価値」といえるのである。

 さらに、「幻覚」を壊さなければ、本当の金持ちにはなれないといったが、どうやって「幻覚」を壊したらいいのか-。また、それが「幻覚」なのかどうやって見破るのかという問題がある。

 まず、水が飲みたいとか、単純にのどが乾いたという生理的窮乏であれば、それを満たすだけのためにお金持ちになる必要はないし、これは「幻覚」ではない。

 だが、自分の目の前にCMなり、情報がきたとき、なぜ、この情報は来たのかということを、吟味しなければならないCMなら、「誰がどういう意図でつくって、私に見せたのか」を考えなければならないのである。それを「止観」という。文字通り、止めて観ることである。

 今風に、脳科学的にいえば、左脳を抑えて、右脳で観るということになる。左脳は、外から入った知識の集合体を認識するが、右脳は、ありのままを観て認識する。

 であるから、「付加価値」は右脳でつくられるといっていい。左脳的なものは、過去のものに積み重ねられた「付加価値」だからである。それは奴隷の「付加価値」ともいえる。

 次に、言語が介在したら、怪しいと思っていい。つまり、欲しいものに名前がついていたとしたら、疑ってかからなければならないということである。「付加価値」は、新しく生み出されるものだから、名前などついてはいない。言葉が出てきたら怪しいと覚えておいてほしい。

 だから、欲しいものの名前をすべて紙に書けた人は、完全に洗脳されている。書いたものは、すべて外から入ってきたもので新しいものではない。あるものを生み出していくということは、最初は漠然としていて、それがあとから形をつくっていく。そして名前はあとから生まれるのである。

 引用終わり

 

L-181につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 今風に、脳科学的にいえば、左脳を抑えて、右脳で観るということになる。左脳は、外から入った知識の集合体を認識するが、右脳は、ありのままを観て認識する

 

 さりげなく書かれていますが、「左脳を抑えて、右脳で観る」は、苫米地式の秘伝中の秘伝です。

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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