L-179:2022年06月医療・介護研修会 -02;「仕事観」を書き換える
2022年6月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いた職員研修を行いました。依頼されたテーマは「イライラ」。
当日の講演内容をブログ用に再構成し、いただいた御質問や御意見に回答いたします。
(関係者の皆さま方、大変長らくお待たせいたしました)
01;テーマは「『イライラ』の正体を知り、しっかり対処する」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35443656.html
02;「仕事観」を書き換える
みんな疲れて、イライラしている
…そんな閉塞的な状況を打破するために、私がお勧めするのが「コーチング」です。
コーチングを一言であらわすと、「マインドの使い方をマスターする」こと。
Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html
そのコア中のコアは「ゴール」。「ゴール」こそがコーチングの柱です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域に設定する(バランスホイール)、そして 4)自分中心を捨て去る。
Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html
本物のゴールを設定することは決して簡単なことではありません。ゴール設定はコーチングのスタート地点でありながら、最大の難所ともいえるもの。
だからこそ、コーチの強力なサポートを必要とします。
L-160:2022年01月シークレットレクチャー
-04;フレーム解体×ゴール設定
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html
コーチの視点でいうと、コーチングの実際の中身は「ゴール設定をサポートし、エフィカシーを高める」こと。「エフィカシー(Efficacy)」とは、「自分のゴール達成能力の自己評価」のことです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
エフィカシーを私の感覚で言い換えると、「本来の“自分”をしっかり感じる力」。エフィカシーとは、理屈ではなく、確信を伴う体感(feeling)だと思っています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
さらに付け加えると、エフィカシーに根拠はまったく必要ありません。完全に自分のマインド次第です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html
そんな“根拠なき確信”の根底にあるものを、苫米地博士は「ベーシックトラスト」と表現されています↓
Q-229:低年齢の子どもも「want toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか?
後編;しつけと教育の違い
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html
ベーシックトラストをシンプルに定義すると…
自分が生きているこの世界を信じる力
…それは生きる力そのものといえます。なぜでしょうか?
「自分(p)」と「世界(w)」は表裏一体です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
つまり、自分を信じることは世界を信じることであり、世界を信じるほど自分をさらに強く信じることができるようになります。それがエフィカシーです。
Q-310~2:私のまわりではそうでも… <vol.5~7:コレクティブ・エフィカシー>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31078775.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31102405.html
自分を信じ切ることができれば、自分の能力や未来を確信することができるようになります。すると、エフィカシーが自然に向上し、さらに高いセルフイメージを感じることができます。
F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html
そのようなダイナミックな変化(進化)が、コーチとの縁によりどんどん加速していきます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
「『~したい(want to)』という思い」と「『できる』という確信」
…マインド内で生まれた変化は、やがて「目の前の世界」や「人生」を丸ごと変えていくでしょう。「人々をリッチにする」「社会や未来をリッチにする」というように。
…さて、今、どのようなイメージが浮かんでいるでしょうか?
リッチ(rich)とは、決して「金持ち」という意味ではありません。リッチとは「豊かさ(well-being)」のことです。
F-176:“幸福(well-being)”とは? ~「anti→with→well」partⅡ-1;ゴールが幸福を定義する
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html
ここの部分がしっかり理解できないと、「みんな疲れて、イライラしている」は解決しません。なぜだと思いますか?
以下、苫米地博士の著書「201冊目で私が一番伝えたかったこと」(ヴィレッジブックス、p152)より引用します。「この世界」に生きる人々は、ほぼすべて、洗脳されたまま。まずはあなた自身がスコトーマを外してください。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
超一流脳を持つ人は、お金のためには働かない
あなたは、何のために仕事をしていますか?
もし、あなたの答えが「お金」でしたら、今すぐにその仕事観を捨て去ってしまいましょう。なぜなら、お金を稼ぐために嫌々ながら仕事をしても、脳が本来持っているポテンシャルを発揮することはできないからです。
平日は目いっぱい「やりたくない仕事」をしてお金を稼ぎ、週末になってようやく「やりたいこと」にお金を使う。こんなライフスタイルで人生を送っている人は少なくありません。
しかし、それではあなたが本当にしたいと思っていることができるのは週に2日しかないことになります。
まず、あなたはこの働き方そのものに疑問を持つべきです。週に2日しか好きなことができない人生が、「超一流」の人間の人生でしょうか。そんなわけがありませんよね。
仕事こそ、好きなことや、本心からやりたいと思えることを基準に選ぶべきなのです。しかし、一方で、やりたいことを仕事にできるのは運や才能に恵まれた一握りの人たちだけだと思っている人もいるでしょう。あなたもそのうちの一人かもしれませんが、あなたがそう思い込んでしまっている理由は何だと思いますか?
親や教師たちから、「夢を追いかけていては生活なんてできないぞ」と幼い頃から言われてきたからではないでしょうか。もしくは、職場の同僚や上司から、現在進行形で自分の夢を潰されているのかもしれません。
ところが、これらは、私たちが日常的に受けている洗脳だということに気づかなくてはなりません。世界経済の支配者たちが、自分たちの既得権益を守るために一般市民にこうした価値観を押しつけているのです。
彼らは、自分たちの作った土俵の上で、一般市民をたえず競争させることで、お金の奴隷にしようとしています。
あなたの夢を潰しにかかってくる親や教師たちは、支配階級が仕掛けたこの洗脳に見事にかかってしまっているのです。
まずは、この洗脳から目覚めることが大切です。
やりたいことよりも目先のお金を優先して働くべきという価値観は、物心ついたときにはすでに頭にこびりついてしまっているものですが、「何ら根拠のない考え」であることを知る必要があります。
それでは、超一流脳を持っている優秀な人々は、何を求めて働いているのでしょうか。彼らの職業選択の基準は非常にシンプルです。それは、「毎日を楽しく生きられるかどうか」という一点に集約されます。
週末の2日間だけを楽しみにして、平日を嫌々ながら働いて過ごしているサラリーマンたちの中で、1週間ぶっ通しでハッピーになるためにはどんな仕事に就くべきかと考え続けているのが、「超一流脳」の持ち主なのです。だから、あなたは、まずこの問いかけを自分にもしなければならないのです。
この世の中で本当に大切なことは、あなたがいくら稼いだかではなく、あなたがどんな人生を送り、どんなゴールを設定しているのかということです。お金は後から必然的についてくるのです。富裕層にいる人々の共通点は、好きなことをやって「超一流脳」を発揮し、自分ならではの価値を生み出しているところです。
お金は目的ではなく、手段に過ぎないということを知らなければなりません。富裕層にいる人々の大半は、お金を目的にせず、やりたいことを選んだ結果として今の地位と資産を築いているのです。
365日、毎日を楽しく生きられるような仕事選びをする。
このことが、あなたの人生に真の豊かさをもたらしてくれます。超一流脳を持つ人々は、お金を稼ぐことを目的化せず、やりたいことや楽しいことを追求することに意識を集中させ、その結果として人生を本当の意味で「リッチ(豊か)」なものにしているのです。
引用終わり
この世の中で本当に大切なことは、あなたがいくら稼いだかではなく、あなたがどんな人生を送り、どんなゴールを設定しているのかということ
…事実として、私にコーチングや研修・講演を依頼してくださる方々のマインドは、ほぼ「仕事」で占められています。
Q-376:バランスホイールはクライアントが書き込んでコーチに見せるものなのですか。バランスホイールの内容について、コーチはどこまで口を出していいものなのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34542064.html
「ほぼ『仕事』で占められている」こと自体が悪いのではありません。
(もちろん、よくはありません。「バランス」が重要です↓)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html
その「仕事」を一皮むくと、じつは「お金」であることが問題なのです。
さらにいうと、「『仕事』と『お金』を完全に混同している」ことにまったく無自覚なことこそが大問題!
それは完全に経済洗脳されてしまっているということだからです。
F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415360.html
コーチングを実践すると「みんな疲れて、イライラしている」を本当の「リッチ(well-being)」に書き換えることができます。そのためにまずコーチが取り組むことが、「『仕事観』を書き換える」こと。
Q-255:バランスホイールは全て現状の外にゴールを設定する方がよいのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28656381.html
では、重要な質問を。
自身の心と向き合い、本音で答えてください。
あなたは何のために働いていますか?
なぜ働き続けるのですか?
生きる理由とは?
(L-180につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-告知1-
今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-228~:ゼロトラスト
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html
L-162:2022年01月シークレットレクチャー -06;ゴールを見つける近道
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34301571.html
Q-374~:バランスホイールは全て現状の外? クライアントが現状に満足している項目があった場合、その項目をどう扱えばいい?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429253.html
Q-381~:クライアント側に圧倒的な知識や経験があり、話の内容で相手が見えない場合の対応は?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429450.html
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