Q-397:みんなお金にしか興味がなく、孤独感を感じています

 

 前回(Q-395~)、「孤独感」に関する御質問に回答しました。

 Q-395~:セルフトークのコントロールをやっていますが、時折強い孤独感を感じることもあります

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_429935.html

 

 今回は、あるグループ企業の子会社社長からいただいた御相談に回答します。

 (変更を加えています)

 

Q:私は地方の小さな会社の雇われ社長を務めています。定期的に関連会社の役員たちが集まるミーティングが開催されるのですが、みんなお金にしか興味がなく、孤独感を感じています。

 私は会社の社会的役割や業界全体の未来の話をするのですが、必ず邪魔されます。それも小馬鹿にしている感じで。正直心が折れそうで、もう限界です

 

A:まさに「今だけ、金だけ、自分だけ」という感じなのですね。

 Q-197前代未聞の国会愚弄事件をなぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか? クズ政府の他責にせず自己責任なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26238799.html

 

 そんな「関連会社の役員たち」に対して、あなたには“未来”があり、お金も含む大きな“関係性”がある(=認識できている)ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 その差はどこにあるのかお気づきですか?

 

 

 そう、抽象度の差です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 では、抽象度の差は何により生まれるのでしょう? どうすれば抽象度の差を埋めることができるのでしょう?

 

 

 私の答えは、もちろん、ゴール。

 ゴールの違いにより抽象度の差が生まれ、ゴールを共有することで抽象度の差を埋めることができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールのポイントは 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして4)自分中心を捨て去る の4つ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「1)現状の外」とは、「スコトーマに隠れていて、認識できない」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「必ず邪魔される」ということより、「会社の社会的役割」や「業界全体の未来」に係るあなたのゴールは、「関連会社の役員たち」にとっては現状の外なのでしょう。

 ふだんはスコトーマに隠れているものを認識すると、まわりはドリームキラー化していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 よって、あなたのゴールは、少なくとも「1)現状の外」はクリアしているはず。

次は、本当に「2)心から望む」ことか、「4)自分中心を捨て去る」ものかどうかについて熟慮してください。

その上で会社やグループ全体にとっての「3)バランスホイール」を考えていくほど、ゴールの確信(←新しい「エスティーム」)が高まっていくはずです。

 Q-256:私、立ち直れるかな? <前編;個人の視点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28693339.html

 

 これからは「邪魔」されるたびに、あるいは「小馬鹿」にされるたびに、

 

現状の外にゴールを設定している私はすごい!

邪魔されるほどゴールの臨場感を伝えられる私は素晴らしいリーダーだ!

小馬鹿にされても私は全然平気だ!

  …Yes, I’m good !!

 

 と、セルフトークを繰り返してください。気楽に。

 Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

 

 その際にとても大切なポイントがあります。それが「エフィカシー」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 「正直心が折れそう」「もう限界」はエフィカシーが下がっている状態をあらわす内省言語でしょう。おそらくコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)から下向きに外れ、大脳辺縁系優位になっているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 *「大脳辺縁系優位」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 

 その場合は、一旦「仕事(職業)」や「社会への貢献」といったカテゴリから離れ、リフレッシュを心がけてください。私なら「趣味」や「家族」のゴールの世界に没頭します。

 Q-151191019/20 鹿児島セミナーレポート -08;“今”を生きるために必要なこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23309927.html

 

 今回はもう一つ、エフィカシーを維持する(むしろ高める)ための方法を紹介します。

 以下、苫米地博士の著書「自分を大きく変える偉人たち、100の言葉 Dr.苫米地式名言活用術」(TAC出版、p60)からの引用です。

 

 

message 19

敵がいる?

よいことだ。

それは人生の中で何かのために立ち上がったことがあるという証だ。

ウィンストン・チャーチル

 

 

 彼は政治家なので、この場合は政界での圧力などについて言ってるのでしょうが、その通りの言葉です。悪口を言われない政治家は、何の仕事もしていない、ということになりますからね。自分より立場が上の者の言うことを何でも受け入れ、イエスマンとして安全なポジションを築くというのは、思考停止しているということになります。そういった人は多いのですが、仕事をする上では最低の行為です。

 私もたくさんの敵がいます。私の敵は、エフィカシー(自己の能力の自己評価)が低い人です。私がエフィカシーが高いことを言うと、それを腐そうとする人が多い。エフィカシーが低い人にとっては、エフィカシーが高い人の発言が心地良くないのです。ダメな自分を脅かす存在ですので。例えば、私が選挙で他の政治家と票を争ったとします。でも、それはライバルであって好敵手、仕事仲間だと言えます。この場合は、選挙にも出ていないのに特定の立候補者の悪口を言いまくる人が敵で、私たちが作り上げようとする世界の邪魔者です。ただ、そういう人たちは私は眼中にないので、実害は被らないんですけどね。

 みなさんも、エフィカシーが低い人たちに何をされても落ち込む必要はありません。敵が多いのは、私が社会の役に立っている証拠だ、と思うようにしましょう

 

名言でアファメーション

あなたは、敵が増えれば増えるほど、

自分のエフィカシーが上がったという証拠なので喜んでいる。

引用終わり

 

 

 「エフィカシーを維持する(むしろ高める)ための方法」とは「アファメーション」。それも主語を「You(あなたは~)」にした「ユーアファメーション(you affirmation)」です。

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

アファメーションには厳密なルールがあります。そのルールとは、①一人称であること、②肯定的に書く、③現在進行形で書く、④「達成している」という内容にする、⑤決して比較をしない、⑥行動を表す言葉を使う、⑦感情を表す言葉を使う、⑧記述の精度を高める、⑨バランスをとる、⑩リアルなものにする、⑪秘密にする。

 

 

アファメーションのつくり方(CZの作り方)

「コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版)より引用

Kindle版はこちら↓

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 ユーアファメーションとは、アファメーションをするときに、主語を「私」から「あなた」に変換することです。例えば、「私はすごい」を「あなたはすごい」に変換して唱えます。

先ほどのアファメーションの11のルールでいうと、①の一人称を二人称に変えるのがユーアファメーション。

 

 引用した「自分を大きく変える偉人たち、100の言葉」の中で、苫米地博士は「『偉人の名言』を、偉人があなたに語りかけている言葉として使えばよい」と書かれています。

その理由は「臨場感を高めることができる」から。

 F-304~6:映画のおもしろさって何だろう? <vol.1~3;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 

 ゴール側のCZの臨場感が上がるほど、エフィカシーは高まっていきます。そして、あなたのエフィカシーが高まるほど、ドリームキラーは徐々にドリームサポーターに変わっていきます。

 (その秘密は↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 御相談中の「孤独感」を解決する鍵となるのは、「エスティーム」と「エフィカシー」。

その2つをさらに高めるために、ゴールの確認とセルフトークのコントロール、そしてユーアファメーションを続けてください。もちろん気楽に。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

 以上、私の回答です。

御相談ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

「正直心が折れそう」「もう限界」はエフィカシーが下がっている状態をあらわす内省言語でしょう。おそらくコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)から下向きに外れ、大脳辺縁系優位になっているはずです

 

 私は、コーチング行うためにはヒーリングされた状態が絶対に必要だと思っています。そして、ヒーリングにはコーチングが最も有効だとも。詳しくはこちらでどうぞ↓

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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