Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなってしまいます。調子を崩し寝込んでしまうこともあります。ゴールがなかなか設定できず困っていますが、このような場合どのようにすればいいでしょうか?

 

A:一言で答えると、素晴らしい!

 

 「現状の外かな~」のイメージングで「気分が悪くなる」というのは、しっかりと現状の外を感じている証。これまでのコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)を抜け出している証拠です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

まずは、肯定的に「コーチング実践者らしい」「私らしい」とセルフトークをしてください。

(セルフトークの「4段階」はこちら↓)

Q-103:あがり症は克服できますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

 ただし、「調子を崩す」「寝込んでしまう」というイメージは、「私らしくない」とセルフトークを重ねながら、「ますます元気だ」「気力がみなぎっている」というイメージに書き換えていきましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 そのときに意識に上げて行うべきなのが「スマートトーク」!

スマートトークとは、ポジティブなセルフトークのこと。その内容は「他人に対する肯定的な評価」と「自分に対する肯定的な評価」です↓

 F-322:観自在 <実践編-2;スマートトーク>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33017128.html

 

コーチングの観点でいうと、スマートトークとは「“失敗”の記憶が生みだす現在(w1 …じつは過去)からゴールが生みだす未来(w2)に臨場感を移す技術」だといえます。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 もっとストレートにいうと、スマートトークとは、エフィカシー(efficacy)を高めるためのもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 「自分のゴール達成能力の自己評価」であるエフィカシーは、ゴール側のコンフォートゾーン(comfort zoneCZ)のレベルのことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *「エフィカシー=ゴール側のCZのレベル」はこちら↓

 Q-310:私のまわりではそうでもないvol.5:コレクティブ・エフィカシー -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31049084.html

 

 

ポイントは「臨場感」。「ゴール側のCZの臨場感をいかに高めることができるか?」が鍵です。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 「臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣」として、私は1)共感覚、2)ゴール達成のプロセス(=ゴールに向かうイメージ)に臨場感を持つ、3)バランスホイール の3つを重視しています。詳しくはこちらでどうぞ↓

 L-111~220218… -13~4;臨場感を高めてリアリティを合成する秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31473967.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31509419.html

 

 今回はさらなる秘訣を紹介します。それは「ノット・ノーマル(Not Normal)」という生き方!

 

 

 ところで、「現状の外かな~ということをイメージすると、とても気分が悪くなってしまう」ということですが、反対にどんなことをイメージすると気分が良くなりますか?

 

 逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを深めながら、ゆっくりと考えてみてください。これはとてもとても大切な縁起。ぜひとも時間をたっぷりかけて取り組んでください。

 (逆腹式呼吸はこちら↓)

 L-166202201月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html

 

 

 

 さて、気分が良くなるのはどんなイメージだったでしょうか?

 

 例えば「褒められている」「出世している」「給料が増えている」といったものであるなら、それらのイメージは今すぐ捨て去りましょう。

なぜなら、それらは全部「他人から与えられるもの」だから。

 

苫米地博士は「他人から与えられて喜ぶのは『奴隷マインド』の証拠」だと仰います。

事実、多くの人は社会に飼い慣らされています。今、必要なのは、もらうことばかりを喜びにするような「奴隷マインド」のメンタリティから抜け出すことです。

 F-207:マトリックス/Matrix -02Reloaded;現実を生みだすもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27012198.html

 

 「奴隷マインド」のメンタリティから抜け出す

 

 そのために「ノット・ノーマルを貫く」「ノット・ノーマルを楽しむ」ことが重要です。

 

 以下、苫米地博士の著書「40歳から『差がつく』生き方 奴隷マインドを捨て、ノット・ノーマルで行け!」(PHP研究所、p113)より引用します。

 

 

「ノット・ノーマル」な生活で、ブリーフシステムを破る

 言い換えれば、「現状」というのは、自分のブリーフシステムの範囲内で行動を続けることである。

 ブリーフシステムとは、先ほど説明したようにコーチングの用語で、自分の頭の中にある「自分の行動を縛っている枠組み」「自分を縛っている信念のシステム」のことを言う。つまり、「『かくあるべし』という自分自身のブリーフシステムを維持したままで起きる可能性のあることは、すべて『現状』である」ということである。たとえ確率が低かろうと、社長になることは「現状」なのだ。

 逆に言うと、会社に残っても「現状の外側」に行くことはできる。自分のブリーフシステムを変えて「枠」を飛び出し、今の会社を思いっきり変革するという方法もある。

 「現状の外側」というのは、国家で言えば法律の外側ということである。法律を変えないと外側には枠を広げられない。

 個人の場合は、ブリーフシステムを変えないと、現状の外側に枠を広げていくことができない。

 ブリーフシステムの枠組みをつくっている情報の出所は、すべて他人である。親から聞いたこと、学校の先生から聞いたこと、上司から聞いたこと、あるいは本で読んだことが、情報として自分の中に入ってくる。

 100%外部からの情報だが、それを自分が受け入れて、脳の前頭前野でパターン化してしまう。ブリーフシステムが自分の頭の中の法律になり、「こう生きるべきだ」「こう行動するべきだ」という「信念の体系」がつくりあげられていくのだ。

 この「信念の体系」ができあがってしまうと、自分自身が求める本当のゴールが隠されてしまい、見えなくなってしまうことが多い。これがスコトーマ(心理的盲点)だ。スコトーマとは、「いつも、何回も見ているのに、見えていないもの」「自分は見ている気になっているのに、見えていないもの」のことである。自分の頭の中で「かくあるべし」と強烈に思ってしまっているために、「見ているのに、見えていない」状態になってしまうのである。

 先ほど挙げた私の会社員生活の例で言えば、もし、「タイムカードは、何が何でも押すべきものだ。そんなこともできないなんて、会社人として恥ずかしい」と信じ込んでいるとすれば、タイムカードを押さなくていい理由など見えなくなるはずである。

 「ノット・ノーマル」な生活をしてみると、ブリーフシステムという自分の枠が、自ずと少しずつ破れてくる。そうすると、その外側にあるものがチラチラと見えてくる。外側に見える楽しそうなものを、とりあえずのゴールにして、自分の頭の中でシミュレーションしてみる。もし、そのゴールを達成したときに自分が心の底から、本当に嬉しくなれそうなら、それを暫定的な「ゴール」として設定すればいいのである。

 引用終わり

 

 

 「ノット・ノーマル」な生活をしてみると、ブリーフシステムという自分の枠が、自ずと少しずつ破れてくる

 

 ブリーフシステムという枠が破れるほど、「気分が悪くなる」は解消していくはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 そして、ゴールを見つけるでしょう。

「これだ!」と確信するとともにちょっと不安になるような「ノット・ノーマル」なゴールを。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 そんな瞬間までもう少し。

 不安と不満をうまくコントロールしながら、その大切な瞬間をしっかりつかみ取ってください。

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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