L-176:2022年03月シークレットレクチャー -09;ラベリングにより到達する境地
2022年3月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「□」です。
当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。
リラックスを深めながら、気楽にお読みください。
*初回の講義はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html
*2回目の講義はこちら↓
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html
01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html
02;「ブレない判断基準」を生みだすもの
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html
03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html
04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に…
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html
05;「新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34943681.html
06;「新たな世界(w2)」に潜む“闇”とその対処法
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34980243.html
07;ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34993755.html
08;続・ゴールの世界(=ゴール側のCZ)に移行する秘訣
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35030561.html
09;ラベリングにより到達する境地
ここまで「『ゴール(w2)』と『現状の自我(BS=p=w1)』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトが作られる」ということを確認しました。
最後の2回は実践編。ゴールの世界を統合していくためのワークを紹介します。今回は「ラベリング」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
ワーク中に限らず、常に「逆腹式呼吸」を心がけてください。それが大原則です↓
L-166:2022年01月シークレット… -10;呼吸を意識に上げてコントロールするワーク
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34408574.html
逆腹式呼吸でリラックスとゆらぎを得たら、モニタリングを行います↓
F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html
モニタリングを行う時のポイントは、「すでにゴールを達成している」「今まさにゴールの世界(w2)にいる」という感覚。
Q-103:あがり症は克服できますか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html
その感覚(より正確には意識状態)を維持しながら、さらにリラックスを深め、ラベリングを行います。
F-284~:気楽 ver.2
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html
「ラベリング」とは、認識したものすべてに「T(ティー)」「Nil(ニル)」「D(ディー)」のどれかを張りつけること。
T:ゴールに関係すること(ゴール達成の妨げになることも含む)
Nil:ゴールと関係ないこと
D:「T」でも「Nil」でもない感情(怒り、後悔、悲しみ、不安など)
ラベル張りは時間をかけず、情報を認識した瞬間に行います。
まずは「D」を減らすように意識します。「D」は完全に自分のマインド次第です。
次に「Nil」が減るように自身の行動を見直します。基本的に「Nil」にはhave toが入り込んでいます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html
「Nil」が続くときには、「なぜhave toなのか?」「want toは何か?」「そもそもゴールは何だったか?」と自問を重ねます。止観です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html
じつは、人の前頭前野には複数の「フレーム」が同時に存在しています。階層性はあってもグチャグチャなカオス状態として。だから、矛盾や葛藤、混乱が生じるのです。
L-094:2021年7月シークレット… -06;ブリーフシステムと人格や未来との関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30598161.html
よって、ラベリングは「フレーム=BS(囚)」をゴール側から整えることだといえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html
BS(ブリーフシステム)を整えながら、同時に抽象度を意識に上げていくことがポイント!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
通常はフレームやブリーフシステムの階層性は抽象度とは無関係です。それどころか、むしろ抽象度の低い煩悩レベルが上位にあって、優位になっている(=支配している)ことが多いもの。
F-221:不安と不満のはざまで… <ちょっとブレイク;今、親を憎んでいる人たちへ>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27776349.html
そんな「フレーム=BS(囚)」の階層性を、抽象度とマッチングさせていくことが「人間形成」だといえます↓
PMⅠ-05-13~5:そもそも教育とは?-6)人間形成
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html
Wikipediaより引用
今回は、ラベリングのアドバンス版として、「過去の評価関数を変える方法」を紹介します。それは則ち「自我を解放する技術」!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html
具体的には通常のラベリングに「B」を加え、過去の出来事に対して「B」「D」「T」「Nil」の4種類のラベルを貼り付けていきます。
B:「煩悩」のB、「社会に洗脳されている(Brain Wash)」のB
D:「雑念(Delusion)」のD。「雑念」とは現在の情動で過去を評価すること
T:「True」。過去に遡って、「今あるべき現在」に関係あればT
Nil:「値がない」という意味。過去に遡って、「今あるべき現在」に関係なければNil
例えば「レストランで静かにしていたらほめられた」ことを思い出した場合、
-「今あるべき現在」=ゴールを達成している自分に関係あればT
-「親の煩悩だ」←B(過去の自分からみての評価)
-「親に埋め込まれていたなぁ」←D(今の自分の感想)
-「人前でしゃべることが苦手になった」←T(ゴール達成の阻害要因)
ラベリングを行うことは、「それまでの過去の評価関数を変える」という行為です。それは自我が変わるということ。これまでの「フレーム=BS(囚)」を解体し、ゴール側から新たに再構築するということです。
L-160:2022年01月シークレットレクチャー -04;フレーム解体×ゴール設定
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34244552.html
以下、苫米地博士の著書「営業は『洗脳』 一瞬でお客様を支配する禁断の営業術」(CYZO、p141)より引用します。ラベリングにより到達する境地(意識状態)をイメージしながら読み進めてください。Feel!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
ラベリングすることの意義とは
このラベリングによって自我を変えると、自分を縛っているものから自由になることができます。営業の仕事をする上で、自分が苦手だとか、これは不得意だと思うことがあったら、それは過去にドリームキラーによって刷り込まれた可能性が高いわけです。それを取り除いてやれば、苦手意識とか不得意だと決め付けて逃げるといったこともなくなっていきます。
こうして評価関数を変えていくことで、自由度の高い営業マンになれます。
繰り返しますが、正しいラベルを貼ったかどうかは重要ではありません。あなたの無意識が、あなたがなろうとしている状態になるために関係があるかないかを勝手に判断してくれます。そして、無意識下で縛られている制約に無意識が気づいてくれます。
実はこれも「Rのゆらぎ」です。過去の記憶を現在進行形で語り、ラベルを貼ることでRがゆらぎます。過去の記憶を客観視するだけで大きな効果が得られます。新しい自分を発見し、新しいゴールが見えてくる可能性を生み出すのです。
よく「自分探しの旅に出ます」などと言って、インドとかチベットとか、あるいはどこでもいいのですが、とにかく一人旅に出掛けてしまう人がいますが、自分探しは旅に出なくてもこのように過去の記憶にラベルを貼るだけでできます。
旅に出るにはお金もかかりますし、危険な目に遭うリスクもありますし、おかしなものに洗脳されて間違った自分を発見してしまうリスクもありますが、ラベリングならノーリスクで確実に自分発見に至ります。
営業という仕事で悩んだり、迷ったりしている人はぜひ一度試してみてください。
引用終わり
実はこれも「Rのゆらぎ」です。過去の記憶を現在進行形で語り、ラベルを貼ることでRがゆらぎます。過去の記憶を客観視するだけで大きな効果が得られます。新しい自分を発見し、新しいゴールが見えてくる可能性を生み出すのです
…皆さんにもきっと「苦手」や「不得意」があるはず。それらの多くは、過去に、ドリームキラーによって刷り込まれたものです。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html
ラベリングによって、過去の記憶に紐付く「B」や「D」を取り除くことができれば、苦手意識とか不得意だとか決めつけて逃げることはなくなります。
Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26417115.html
つまり、ラベリングによって評価関数を変えていくことで、ますます自由度の高い人間になれるということ。そう、ラベリングにより到達する境地(意識状態)とは自由!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html
自由とは、無意識がゴールに関係するかどうかを勝手に判断してくれる状態のこと
自由とは、無意識下で縛られている制約に無意識が気づいてくれるようになること
…そんな自由を、私たちはモニタリング&ラベリングで手に入れることができます。
L-109:2021年8月シークレットレクチャー -11;モニタリング&ラベリング
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31421939.html
(L-177につづく)
苫米地式コーチング認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
今回は、ラベリングのアドバンス版として、「過去の評価関数を変える方法」を紹介します。それは則ち「自我を解放する技術」!
…今回御紹介したワークは、苫米地博士が著書「営業は『洗脳』 一瞬でお客様を支配する禁断の営業術」(CYZO)に書かれているもの。「苫米地ワークス式ドリームキラー撃退法」です。
Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html
-告知1-
今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。
-告知2-
クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。
一緒に楽しみましょう!
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html
-関連記事-
F-356:自由訳「OODA」
<vol.2;Orient>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34805412.html
L-147:2021年11月医療系研修会 -02;人の特性はBSで決まる=人はさまざまな幻想に支配されている
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33708684.html
L-148:2021年11月医療系研修会 -03;「ゴール側の世界(w1)の臨場感を維持し続ける」ための鍵
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33745283.html
L-159:2022年01月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS)
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html
Q-229:低年齢の子どもも「want
toで生きる」「have toは一切しない」なのでしょうか? しつけと教育の違いはどのように考えればよいでしょうか?
後編;しつけと教育の違い
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html
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