F-360:自由訳「OODA」 <vol.6;「OODA」とは〇〇〇そのもの ver.2

 

 「OODA(ウーダ)」という概念を御存知でしょうか?

 

 Wikipediaで「OODA」を検索すると、「OODAループ(OODA Loop)」にjumpします。

 そこには「意思決定と行動に関する理論」とあり、「元々は軍事行動における指揮官の意思決定を対象としていたが、後にこれに留まらず、官民を問わずあらゆる個人の生活、人生ならびに組織経営等において生起する競争・紛争等に生き残り、打ち勝ち、さらに反映していくためのドクトリン、そして創造的行動哲学となった」と書かれています。

 

 

OODAループ(Wikipedia)

OODAループ

Wikipediaより引用

OODAループ - Wikipedia

 

 

 苫米地式認定コーチとして、「OODA」について自由に考えてみました。

 

 vol.1Observe

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34753761.html

 vol.2Orient

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34805412.html

 vol.3Decide

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34856133.html

 vol.4Act

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34906708.html

 vol.5;コーチとして思う「OODAループ」の正体

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34957491.html

 vol.6;「OODA」とは〇〇〇そのもの ver.2

 

 

OODAループ」とは、ゴールの世界(w2)に向かう強烈なホメオスタシスフィードバックであり、ゴールを縁に起こる新たなゲシュタルト化である

 

 これが真であるのなら、「OODAループ」は生命現象の一つのあらわれといえるはず。それは現状の外にゴールを設定することで解き放たれる生命力そのもの!

 

 

 今回のサブテーマは「『OODA』とは〇〇〇そのもの」のver.2

さらなる視点で自由に「OODA」を拡張します。鍵は「抽象度」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

まずは「OODA」をこのように再定義してみました

 

 OObserve    = 抽象度を上げる準備

 OOrient      = 抽象度を上げながらゴールを設定しCZをつくる

 DDecide     = ゴール側のCZ(高い抽象度次元)の臨場感を維持・強化する

 AAct          = 抽象度を一気に下げて実装化

 

 それぞれをシンプルに解説します。

 

 

OObserve = 抽象度を上げる準備>

 「抽象度を上げる準備」としての観察とは、「モニタリング」のこと。具体的には、無意識で行っている呼吸を意識に上げながら、自身の心身を観察していきます。

 F-321:観自在 <実践編-1;モニタリング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32969294.html

 

 呼吸を意識に上げることはとても重要です。なぜ?

 

 そう、呼吸は生命維持に必要なホメオスタシス活動でありながら、意識でもコントロールできるから。呼吸を上手く利用することで、「心身をリラックスさせて抽象度を上げながら、意識をホメオスタシスに介入させる」ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 違う表現でいうと「Rゆらぎ」。「現実世界R」に意識を向けると、その瞬間に「R」ではなくなります。自分の意識が介入することで「R」は「Rゆらぎ」になります。

 L-05620208月シークレットレクチャー -02;「〇〇〇〇」でゴールの世界に誘う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

 呼吸に意識を向け続けると、リラックスとゆらぎを得ながら、「物理空間から体感を切り離し、より高次の情報空間に臨場感を感じる」ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

OOrient = 抽象度を上げながらゴールを設定しCZをつくる>

 これまで確認してきたとおり、「Goal comes 1st.」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 しかしながら、最初に設定するゴール(らしきもの)は、ほぼ現状の中。現在のブリーフシステムが想定する「理想的な未来」であることがほとんどのはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 それは「現状の最適化」です。たいていは同じ抽象度での「普通のひらめき」であり、いたって常識的な論理空間内に留まります。

 F-290:今日1日だけは… vol.3;「超人脳」獲得への2つのステップ 1)論理を極める

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31350367.html

 

 より高次の抽象度次元に向かって動きはじめるために、最初はそんなゴール(らしきもの)でもかまいません。リラックスとゆらぎを保ちながら、ゴール(らしきもの)に向かって思考を続けていると、これまでとは異なるアイデアが浮かぶはず。

それを新たなゴールとして再設定(更新)し、さらに思考を続けていきます。

この思考のプロセスが「コンセプチュアル・フロー」です↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 

コンセプチュアル・フロー(ゴールと認識)4P

 「苫米地式 思考ノート術」(Kindle版)より引用(一部改)

苫米地式 思考ノート術 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

 コンセプチュアル・フローを続けていると、「すべてがつながり一体となる」ような感覚が生じます。それが「ゲシュタルト統合(再構築)」の感覚。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルト統合(再構築)をコーチングに寄せて表現し直すと、「コンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)化」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 それは「『ゴール(w2)』と『現状の自我(BS=p=w1)』という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架ける」ことともいえます↓

 L-171202203… -04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34928669.html

 

 ゴールの世界がCZ化すると、さらに理解が深まります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

その結果、「本物のひらめき」と「自由」を手にすることができるようになります。

 F-277L下でのBSB vol.2brainstorming

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30655837.html

 

 

DDecide = ゴール側のCZ(高い抽象度次元)の臨場感を維持・強化する>

 「DDecide」とは意思決定のこと。別の言い方でいうと「選択」です。無限にひろがる可能世界からたった1つを選びだす選択。完全な自由意思による選択です。

 Q-379自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります<前編;case-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html

 

 「可能世界(possible world)」とは、想像力で生みだす仮想世界(ImageImagination)のこと。仮想世界のイメージに対する臨場感が高いほど(Vividness)、そのイメージは現実化していきます(Reality)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ここで問題が生じます。抽象度が上がるほど、臨場感が下がってしまうのです。通常は。

 L-11320219月シークレットレクチャー -01;夢

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32063846.html

 

 だから、ここでのポイントは臨場感の強化。そのために行うのが「ビジュアライゼーション」「アファメーション」「セルフトークのコントロール」です。

 L-08420213… -07;内省言語を「言語を使わないで引き起こす」ために

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30160964.html

 

 *「セルフトークのコントロール」はこちら↓

 Q-368:アファメーションとセルフトークの関係を知りたいです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34026724.html

 

 さらに臨場感を高めるために、私は「共感覚」を重視しています。

 Q-369~:共感覚がなかなかうまく実践できません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428764.html

 

 

AAct = 抽象度を一気に下げて実装化>

 コーチングによって情報場の因果関係を書き換えれば(BS=p=w1w2)、その情報因果は情報空間から物理空間へと影響を与え、物理空間で現象化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 ただし、本当に物理空間で現象化するためには、クリアしなければならない課題があります。それが「物理法則の制約をふまえる」こと。

 ここでポイントとなるのが「知識」と「技術」。それも圧倒的な知識と技術です。

 L-09320217月シークレットレクチャー -05;大量の情報を得て、知識化していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30566304.html

 

 

 さて、今回のサブテーマ「『OODA』とは〇〇〇そのもの(ver.2)」の「〇〇〇」はイメージできたでしょうか?

 

 答えは「超瞑想」。イメージできた方はゲシュタルトができています。イメージできなかった方は、この機会にぜひゲシュタルト化(CZ化)してください。

 

 以下、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p21)より引用します。

 

 

超瞑想法で重要な3つのポイント

「正しく見る」「自由自在に見る」「臨場感を維持する」

 

 それでは、一体どうしたら「超瞑想」を身につけ、自分や世界を思いのままに変えることができるようになるのでしょうか。

 その前提となるのは、私がこれまでさまざまな著書で説いてきた「抽象度」です。高い抽象度に立たなければ、超瞑想力は獲得できません。そのうえで重要になってくるのが「正しく見ること」「自由自在に見ること」「臨場感を維持すること」です。

 さらに、本書では獲得した超瞑想力をどう使えばいいのか、それについても解説しています。

 

 ここで、それぞれの章立てをお知らせしておきましょう。

 

 第1章 抽象度を上げ、正しく見るトレーニング

 第2章 自由自在に見るトレーニング

 第3章 臨場感を維持するトレーニング

 第4章 実際に超瞑想力をどう使えばいいのか

 

 ちなみに、本書で教える超瞑想法は、一般的にイメージされる瞑想法とはまったく違うため、通常瞑想について書かれた本にあるような「正しい姿勢」や「一日何分ぐらいやればいいのか」などといった制約は一切ありません。

 大切なことは1つだけ。リラックスして行うことです。

 リラックスした状態で、24時間、いつでもどこでも、どんなときでも、瞑想中であることが理想です。そうなるために、最初はリラックスしながら集中できる時間を自分で決め、毎日取り組んでみるといいでしょう。

 

 それでは、そろそろ超瞑想の実践へと進みましょう。

 引用終わり(続きはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 思うままに夢がかなう 超瞑想法 eBook : 苫米地英人: Kindleストア

 

  

 超瞑想とは、「自分の心をコントロールして、自分や世界を形作っている関係性(ネットワーク)を変えることで、自分や世界のあり方を自由自在に変えてしまう」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 もちろん、それはコーチングそのものでもあります。

OODA」を意識に上げながら「思うままに夢がかなう 超瞑想法」に書かれているワークに取り組むことで、コーチングをさらにブーストすることができるようになるでしょう。

ぜひ取り組んでください。

 

 第1章 抽象度を上げ、正しく見るトレーニング

  ↑ OObserve = 抽象度を上げる準備

 2章 自由自在に見るトレーニング

  ↑ OOrient = 抽象度を上げながらゴールを設定しCZをつくる

 3章 臨場感を維持するトレーニング

  ↑ DDecide = ゴール側のCZ(高い抽象度次元)の臨場感を維持・強化する

 4章 実際に超瞑想力をどう使えばいいのか

  ↑ AAct = 抽象度を一気に下げて実装化

 

F-361につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

ただし、本当に物理空間で現象化するためには、クリアしなければならない課題があります。それが「物理法則の制約をふまえる」こと。ここでポイントとなるのが「知識」と「技術」。それも圧倒的な知識と技術です

 

 補足します。

 ゴールを達成するため、すなわち実装のための「知識」と「技術」が明確な場合、おそらくそのゴール(らしきもの)は現状の中にあります。得られるのは「普通のひらめき」であり、知識や技術を駆使するほど「現状の最適化」になってしまいます。

 Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 本気のコーチングは、ゴール達成(実装)のための試行錯誤の過程で、「知識」「技術」ごと見つけていく感覚。それが「invent on the way」であるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30497354.html

 

 「OODA」=超瞑想によって情報因果を正しくかつ自由自在に見ることができていれば、ゴール自体はぼんやりとしたままでも、「何をすべきか?」という道筋ははっきりとわかるようになります。

 F-293:今日1日だけは、憧れるのはやめましょう vol.6;リーダーシップの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31524022.html

 

その体感があれば、必ず「invent」できます。あとは信じ切るだけ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

その確信は、やがて革新へと変わっていくはずです。

 F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。次回は2025年2月下旬開催の予定です。約1ヶ月前にこのブログで御案内いたします。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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超瞑想法

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