L-171202203月シークレットレクチャー -04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 

20223月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「」です

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 F-284~:気楽 ver.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424593.html

 

 *初回の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_427369.html

 

 *2回目の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_428947.html

 

 01;「ブリーフシステムをしっかり理解する」ための自問

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34842501.html

 02;「ブレない判断基準」を生みだすもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34877369.html

 03;「新たな世界(w2)」を現実化する感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34892980.html

 04;「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」の間に

 

 

 現状の外のゴールを利用したゲシュタルトのおかげで、過去も他者も能力も関係なく、私たちは無限の可能性を開花させることができる

 

 苫米地博士が語られている「無限の可能性を開花させる」は、おそらく、とてもとても大きな話です。そのスケール感が実感できると、エフィカシーが桁違いに高まっていくはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 その理由は、前回書いた「本当の意味での付加価値とは、ゴール設定を縁に生じるエネルギーとクリエイティビティが結実する新たな世界(w2)のこと」という表現中にあります。

 Q-178:家族ががんで治療中です。どうすれば -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 

 前回(L-170/03)は、ゴールのポイントを説明しました。それは1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域(バランスホイール)、そして4)自分中心を捨て去る の4つ。

 L-10020218月シークレット… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 3)人生のあらゆる領域にゴールを設定することは、複数のカテゴリを同時に意識に上げ続ける訓練になります。その結果、自然に抽象度は上がっていきます。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

4)自分中心を捨て去るというのは、儒教的な「滅私」「無私」という意味ではなく、「部分関数としての“自分”をどこまでも拡大・拡張していく」ということ。それは「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ことそのものです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 *「抽象度」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そもそも2)心から望むもの の多くは抽象度の低い次元にあります。仏教でいう「煩悩」とは、抽象度を引き下げる力のこと。ほとんどの人は、煩悩により、抽象度が最も低い物理空間に縛られています。だから「フレーム=BS)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 

 1)現状の外へのゴール設定によって物理空間(次元)から離れられても、私たちは情報次元で強力に縛られます。その代表が「言語」。情報次元をであらわすなら、「フレーム=BS)」です。

 Q-057自分を取り戻せました!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12803279.html

 

コーチングの観点で考えると、「言語化」には下記のような課題があります。

 ①want tohave toに変わる

 ②ドリームキラーが生まれる

 ③エフィカシーが下がる

 ④抽象度の上限ができる

 ⑤言語により構築された世界を超えて非言語情報処理を行うことが困難になる

 (詳しくはこちらでどうぞ↓)

 L-08220213月シークレットレクチャー -05;「非言語」が重要なのはなぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30102311.html

 

 

私がよく引用する「考えるな、感じろ (Don’t think. Feel.)」というフレーズは、映画「燃えよドラゴン(原題:Enter the Dragon)」での主人公(ブルース・リー)の言葉。

ここでいう「考えるな(Don’t think)」は、「思考=情報処理活動をするな」という意味ではなく、「言語情報処理をするな」という意味です。詳しくは「言語により構築された世界(抽象世界)を超えて、非言語情報処理を行え」。

その「非言語情報処理」が「感じる(Feel)」です。

L-08520213月シークレットレクチャー -08;「feel」の体感

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30185249.html

 

脳の機能でいえば、「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化する」ということ。さらには「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化する」。それをフレームであらわすと「フレーム=BS)」。

L-08320213月シークレットレクチャー -06;心の本質を捉える基本中の基本

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30130987.html

 

 「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」という変化を、苫米地博士は「可能世界wから別のw1への移行」と表現されています。

 (*現在の博士の表現は「可能世界w1から別のw2への移行」です)

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

コーチングは可能世界 w から別の w1 への移行を促す

「バラいろダンディ」(TOKYO MX

20211213日放送回より引用

コーチングの基本概念を習熟して新年に向けてエフィカシーをブーストしよう Dr.苫米地 2021年12月13日 (youtube.com)

 

 

 その「可能世界w1から別のw2への移行」と前回(L-170/03)の引用文を合わせると、

 

 「ゴール(w2)」と「現状の自我(BS=p=w1)」という抽象度の違う次元の間に、臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトが作られる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 さて、苫米地博士が語られている「現状の外のゴールを利用したゲシュタルトのおかげで、過去も他者も能力も関係なく、私たちは無限の可能性を開花させることができる」ことがとても大きな話であろうことが感じられるでしょうか?

そのスケール感が実感できると、エフィカシーが桁違いに高まっていくわけは?

 

 以下、苫米地博士の著書「苫米地英人、宇宙を語る」(角川春樹事務所、p63)より引用します。コーチングによる「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」→「フレーム=BS)」という変化をイメージしながら読み進めてください。Feel

 

 

脳があるから宇宙がある

 脳機能の研究においては、これまでに話したような高い次元、抽象度の高いところでの機能を解明していかなくてはなりません。

 そうなると、脳の研究とは、つまり物理の研究から機能の研究になったとき、どうしても哲学、数学、心理学が必要になり、ファンクショナリズムを信じる認知科学の研究になるわけです。

 そうした脳機能の研究で、なぜ宇宙を語れるようになるかといえば、宇宙そのものを生み出しているのが脳だからなのです。

 それがファンクショナリズムの基本的なパラダイムであり、唯識のパラダイムです。

 私はディスカバリーチャンネルのナビゲーターをしていましたが、そこでの宣伝文句で「人体がわかれば宇宙がわかる」といっています。

 人体がわかれば宇宙がわかる。イコール「脳がわかれば宇宙がわかる」であり、つまりは「脳がなくては宇宙はない」ということと同じです。

 多くの物理学者は、そんなものがなくても宇宙はあるというのですが、波動方程式を書く者がいなかったら宇宙は存在するのか。

 記述を行う者がいるから、それは存在するのです。

 宇宙を記述する波動方程式ではなく、それを見るという我々、星を見る我々でもいいのですが、認識する我々の存在がなければ、宇宙は存在しないのです。

 認識があって宇宙がある。つまりは、脳があるから認識が成り立つのです。

 まさに不確定性原理がいう「観測している者はだれですか」という質問なのです。それは我々の脳が宇宙を観測しているからであって、脳がなかったらビッグバンはないのです。

 それが、認知科学と脳科学が現在までに得るに至った定義でもあると思います。

 

 また、脳というものと宇宙というものには共通のテーマがあります。同じ問題を抱えているといってもいいでしょう。

 それが、“場”という概念です。場を考えることで、いろいろな仮説を立てることができます。

 例えば、脳の中にはなぜ脳波があるのか。その仮説の一つとして、脳波は、CPUの処理速度を決めるクロック周波数のようなものである、という考えがあります。

 CPUのクロックサイクルと同じように、何らかの情報処理をするためのクロックサイクルを発信する能力を脳が持っていて、その発信の結果として脳波がある。ただし、発信周波数がなぜかダイナミックに変わるという不思議なクロックなのですが。

 私は、脳は周波数変調しているのではないかと以前から考えています。

 周波数変調というのはFMラジオと同じで、例えば、八一・三メガヘルツという規定周波数帯があって、その周波数上に変調をかけることによって情報を伝達する方式です。基板周波数があって、搬送波の周波数を送信データの信号に応じて変化させることによって情報が送れるのです。

 同様に、脳も基板周波数の脳波があって、その上で変調をかけているのではないでしょうか。要するに、脳空間というのは巨大な電波の場であり、また、周波数変調の場ではないか。

 そして、脳の各部位が、その規定周波調で情報を乗せ合うというものなのではないかと考えているのです。五線譜の上にオタマジャクシを書き込んでいるというようなイメージでしょうか。

 実はこれに基づいた論文をアメリカの人工知能学会で発表したことがあります。すると、国防総省のお偉いさんがやってきて、予算を出すといってきたのです。

 脳では場所の問題があるため、宇宙空間に何百個かの人工衛星を打ち上げて、その衛星同士で周波数変調をやれば、巨大な脳のシミュレーションができると考え、予算を提示しました。

 ただ、あまりにも桁違いの予算になりすぎたのか実現には至りませんでした。

 この仮説を裏付けることはまだできていませんが、それでもいえることは、脳というのは一つの場と見るべきなのです。生命場と同じです。

 身体という生命場においては、細胞がつま先になるか鼻の頭になるかは場で決まるわけですから、同じように脳という場のどこで神経細胞として育つかによって、どういう機能を持つかということが定まっていくわけです。

 中で動いている情報が、その場によって特殊な情報として処理され、加工される。

 単に神経回路網というレベルでの、極小化された電流のシミュレーションでできるようなものとは違う、もっとグローバルな場が脳内にあるというように考えているのです。

 引用終わり

 

 

 脳がなくては宇宙はない

 脳というのは一つの場と見るべき。生命場と同じ

 

 この教えが体感を伴って理解できたとき、「本当の意味での付加価値とは、ゴール設定を縁に生じるエネルギーとクリエイティビティが結実する新たな世界(w2)」が包含する“光”と“影”が感じられるはずです。さらには“闇”までも。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

L-172につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として開催します。

次回は2024825日(日)13:30~15:00の予定。オンラインでのライブ講義に加え、30日間限定の配信も行います。詳細はこちらで御確認ください↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34761055.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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